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【楽曲感想文】DEAD END「Decoy」

こんばんは!
伝説のバンドの1曲をどうしても紹介したい男、小栗義樹です!

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます!
絶対に聴いてみてほしい曲の感想を書き、勝手に啓蒙活動をする試みです。

本日の題材はコチラ
DEAD END「Decoy」
です。

80年代に大阪で結成され、多くのフォロワーを生み出した伝説のバンドDEAD END。ラルクアンシエルや黒夢、LUNA SEAといった、後に全国を震撼させるロックバンドがファンであることを公言しており、今なお熱烈なファンが多数存在するほどの人気を誇っています。

僕がロックに目覚めた2005年頃は、すでにその活動に幕を降ろしていたため、噂レベルでしかその存在を知らなかったのですが、2009年、奇跡的に再結成し、その姿を目に焼き付けることに成功しました。

今でこそストリーミングのおかげで、その素晴らしい曲を簡単に聴くことが出来ますが、2000年代といえば、名前は知っていても曲が流通していなかったため、どんなバンドなのかも、どんな曲なのかも、ほとんど知ることが出来ませんでした。

そんな僕が、たまたまDEAD ENDを聴くことに成功した際、流れてたのが「Decoy」でした。おそらく中2の秋だったと思います。知り合いの音楽好きのお兄ちゃんにCDで流してもらい、その曲の世界観に衝撃を受けました。

初めて聴いたときの印象は「とにかく妖しい」でした。当時僕が知っていた曲は「最後はバシッと終わるもの」がほとんどで、これってまだ続くんじゃないか?と思うような不完全に近い形で着地する曲の存在を知らなかったのです。

Decoyという曲の歌の最後は「夜はもう幻想」という言葉になっているのですが、その後も楽器は前奏と同じフレーズを引き続けます。それはもう幻想の夜に引きずり込まれるような感覚で、どこで終わるのかもわからず、延々とその世界が続くのではないかと思えるほど、バーチャルな世界に連れていかれます。

DEAD ENDが開発した凄い発明の1つに「歌詞が概念的」というものがあると思っているのですが、このDecoyという曲は、ホラーというジャンルの概念を曲と言葉で表していて、真剣に聴くとすごく恐いです。本来説明できるようなものではない事象みたいなものを音楽で表し、聞き手に映像を想起させるその手腕は、DEAD END以降、誰も真似することが出来ていないのではないかと思います。この感性と、それを具現化するために習得した言葉のボキャブラリーの豊富さは、自分の勉強不足を思い知らされるみたいで落ち込むほどです。

曲調もめちゃくちゃカッコ良くて、ニューウェイブをベースとしたハードロックな展開になっていることが多いのですが、浮世離れしたDEAD ENDにピッタリな掴みどころのない音楽性となっています。

本来はもっともっと的を射た感じでご案内したいのですが、それを許さないくらい様々な魅力が詰まっていることが、DEAD ENDが持つ最大の魅力ではないかなと思っています。

ネットで「DEAD END」と検索して頂くと、素敵で怪しい沢山の曲がヒットすると思いますので、ぜひ一度聴いてみてほしいです。聞き終わり「音楽の可能性が広がった」と思えることを保証させて頂きます。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
また明日の記事でお会いしましょう!
さようなら~


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