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スピッツ『ハチミツ』 (1995)
スピッツはどのアルバムもクオリティが高く、ここで取り上げたいアルバムも多いのですが、私自身が最初に聴いた一枚でもあるし、ジャケも素敵だし、代表曲「ロビンソン」が収録された、一般的に言っても最も有名なアルバムでもあると思うので、この作品から取り上げることにしました。
1995年に大ブレイクした彼らですが、この段階ですでに6枚目のアルバムということになります。初のアルバムチャートNo.1を獲得した
竹内まりや『REQUEST』 (1987)
前作『VARIETY』より3年ぶりのリリースとなる、竹内まりや7枚目のアルバム。全曲まりやさんの作詞・作曲、山下達郎の編曲による全10曲。ここまでの数年間で他の歌手へ提供した楽曲や、自身のシングルや映画の主題歌などを含んでいて、結果的に名曲がズラリと並ぶアルバムとなりました。前作から3年というスタンスも、余裕ある音作りにつながっていて、楽曲の素晴らしさはもちろん、サウンド面でも大変充実した内容
Paul McCartney『Tug Of War』 (1982)
ビートルズ解散以来、初めてプロデューサーにジョージ・マーティンを迎えたアルバム。ビートルズ的でもあり、それでいて80sポップの要素もしっかりと兼ね備えた、マジックのようなアルバムだと思います。スティーヴィー・ワンダーやカール・パーキンスといった大物シンガーとのデュオの他、ここに収録された一曲一曲が素晴らしくて、メロディー・メイカーとしてのポールの魅力が本当によく出ています。ビートルズにハマって
Daryl Hall & John Oates『Abandoned Luncheonette』 (1973)
70年代後半以降、特に80年代に大ヒットを連発して、日本の洋楽ファンにも絶大な人気を誇っていたホール&オーツ。その80年代がリアルタイムな私にとっては、彼らの作品で73年というとかなり古い印象を受けますが、このセカンドはホント素晴らしい内容のアルバムで、初めて聴いた時は驚いたものでした。フォーキーなサウンドを下地にしたナンバーもありつつ、AOR的センスを早くも先取りしたような楽曲やアレンジが随
The Allman Brothers Band『Idlewild South』 (1970)
デュアン・オールマン在籍時の純粋なスタジオ・アルバムってファーストとセカンドの2作品しかないんですよね。このあとリリースされるライブ盤『At Fillmore East』の存在があまりに大きすぎて、特にこのセカンドは陰の薄いアルバムになってしまっているような気がします。もしそういうイメージがあるとしたら本当にもったいない話ですね。彼らのライブでのあのドライヴ感とインプロビゼーションは、こういっ
Aretha Franklin『I Never Loved A Man The Way I Love You』 (1967)
コロムビアからアトランティックへ移籍後の記念すべき第一弾アルバム。ソウルの女王として、彼女の黄金期の幕開けに位置付けられる重要な一枚と言えます。シングルとしても大ヒットしたタイトル曲や「Respect」。まさにスターダムへとのし上がっていくその瞬間を見事に捉えたアルバムですね。ソウル・シンガーとしてのアレサの歌唱もここでほぼ確立していると言って過言ではないですし、キャロリン&アーマ・フランクリ