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SELF:ORIGIN ―自分の本質=『個性』と向き合う―

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「わたし」は……だれだ!? 「わたし」はなぜ、いまここにいる!? そして、わたしは「わたし」を識る。 ずっと遠い過去から続いている、 わたしの中の「じぶん」に出会う。
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#分人

会社は”コント”、個人は”漫才”、という「分人」の再解釈。

会社は”コント”、個人は”漫才”、という「分人」の再解釈。

「分人」を自分なりのフィットすることばとして考え直してるところです。

20代のときの自分の仕事におけるモヤモヤの原因は、突き詰めていくとシンプルで、ただの「こだわり(と自意識)」であり、必要/不必要なこだわりと如何にして向き合っていくかの線引きだけだったように思います。

それが四苦八苦を積み重ねたのちの30代に入る前には、少しずつ自分なりに消化できるようになり(ある意味、割り切れるようになり)

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鳥にも色々な”鳥格”があるのか?ー「私とは何か『個人』から『分人』へ」を読み終えてー

鳥にも色々な”鳥格”があるのか?ー「私とは何か『個人』から『分人』へ」を読み終えてー

「見人説人話,見鬼説鬼話」(情勢に応じて言動を切り替えること)のできる人が利口であるという価値観の下で育てられた。その価値観に従わない、口下手な私が子供のころから父親に「バカ」と呼ばれてきた。周りの大人のように媚びたり、きれい事ばっかり言ったりするのを真似ればできないわけでもないが、そんなことに心より嫌悪を感じているから父親が望むような人に育たなかった。

小学校も、中学校も、高校も、さらに日本語

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「本当の自分」とは

「本当の自分」とは

「本当の自分でいよう」と誰かが言っていた。「ありのままで」と誰かが歌っていた。
しかし素の自分って何だろう。

僕は10ヶ月ほど前、ある考え方に出会った。
『分人主義』である。
簡単に言うと「本当の自分は1つじゃない」という考え方である。
これのお陰で少し生きやすくなった。

世間一般的に本当の自分というのは、自分の中に“1つだけある性格”のようなものとして認識されている。
では、本当の自分という

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「私とは何か」 〈分人主義〉のススメ

「私とは何か」 〈分人主義〉のススメ

最近、家にいる機会が増えたので、読書量が増えました。
「なんとなく読んで満足!」でも楽しいのですが、
せっかくなので、読んだ本の感想を書いていきます。

今回読んだ本は、【私とは何か 「個人」から「分人」へ 】です。
「マチネの終わりに」などを書いた小説家・平野啓一郎さんの本です。
この本は小説ではないです。自分自身や人間関係についての考え方にとても参考になります。少し哲学に近いなと思いました。

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書評「本当の自分神話に苦しんでませんか」(平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ 』講談社現代新書,2012)

書評「本当の自分神話に苦しんでませんか」(平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ 』講談社現代新書,2012)

はじめに この本を手にとったきっかけはもう忘れてしまったが、「分人主義」の考え方に強く共感を覚えたからだった。
 たとえば高校と大学それぞれの友人の間に挟まれた時に、居心地の悪さを感じたことはないだろうか。大学と会社でも、友人と彼女でもいい。異なる二つのコミュニティが重なる瞬間に居合わせた時に、息苦しかったり自分を見失った経験がある人はぜひ読んでほしい。

個人を分割する分人主義 分けられない独立

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サッカー選手にも芸名が必要ではないか

サッカー選手にも芸名が必要ではないか

人間には、いくつもの顔がある。 さっそくサッカーから離れるが、オードリーの若林さんは芸名を付けなかったことを後悔している。

ぼくは、芸人としての自分に対して後悔していることがある。
それは、芸名を付けなかったことだ。
別の名前が欲しかった。
若林正恭という本名の名残もないほどにかけ離れた芸名〝X〟を名乗っていれば、テレビでの発言もその〝X〟のコメントとしてよりハッキリと分人化できたのではないか、

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