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2019年2月の記事一覧
曖昧(あいまい)でいいんじゃない?
Aのような気もするし、Bのような気もする。というかAでもBでもアリな気がする。
何かにつけて、そんな態度はあまり好意的には見られない。どっちかはっきりしろよと。
なんだろうな、この何にでも白黒つけたがる空気。まるで「正解と不正解」「表か裏」しか、この世に存在しちゃいけないみたいだ。
酔っ払い的に(飲んでないけど)すごく論理を飛躍させて言うと、マイルドなネット原理主義の時代に入ってから、余計に
誰のための言葉なのか問題
競泳選手の池江璃花子さん、タレントの堀ちえみさん。僕があえてここで名前を取り上げることなんてないのだけれど、病気を公表した人に向けられる「言葉」についてずっと個人的にも考えていた。
天野慎介さんの記事もそうだ。本来、病気を公表した人に第三者が何か「言うべきこと」「書くべきこと」なんて何もない。
幡野広志さんも「ガン患者に何と声をかければいいか?」という真剣な悩みに対して、「正解なんてない」「自
人を突き放すくせの話
たぶん、というか確実にだけど僕には人を突き放すくせがある。
あ、現実にじゃないです。自分が書く文章の話。
仕事で書いている文章は、そもそも前提というかコンテクストが違うので、さすがにそうはなってない(はず)。すごくざっくり言うと――
読者(ターゲットという表現はあまり好きじゃないけど)がいて、テーマがあり、構成があり、その中でちゃんと読者に「それってなに?(動機付け)」→「こういうこと?(気づ
わらしべ長者はなぜ大事な話なのか
なんでこういうの来るんだろ。なんでいまこれなんだ? そのときはよくわからないってことがある。
自分に依頼される謎な仕事とか、人との出会いから起こる事象とか。そういうの、ありませんか?
昔はいちいち「なんでだろ」と考えてた。考えたって仕方ないんだけどね。
あるときから考えるのをやめた。よほどのこと(廃墟の地下室に拉致られて謎の赤いボタンを押せとか)じゃなければ、まあそのまま乗ることにしたのだ。
写真徒然 2019.2.17
いい写真には風が吹いている。気持ちが泡立つ。持って行かれそうになる。
写真が絵画だった時代。印画紙という言葉そのまま。田淵行男さんが撮られた最後の安曇野の原風景。
清冽な水が流れ、土埃が舞い、雲雀が空に楽譜を描くように飛ぶ。
高山蝶の写真は、とても65年前とは思えない色香。ミヤマモンキチョウの佇まいにゾクゾクする。
風景を抱くという言葉が脳裏をよぎる。写真が風景を抱き、観る人が写真に抱かれ
後ろポケットに宇宙を連れて僕は
僕はジーンズの後ろポケットにモノを入れない。べつにジーンズじゃなくても、どんな種類のパンツでも入れない。
よく後ろポケットにウォレットチェーン付きの財布だとか、鍵やアクセサリーなんかを絶妙なバランスで突っ込んで歩いてる人を見かけるけれど、すごいなと思う。
自分にはできないのだ。ファッション的にとかではなく落ち着かなくて。
自分の後ろポケットは、どこに向かって歩くときも背後になる。当たり前すぎ
インターネットで学んだ狂気と正気と
インターネットの世界にかれこれ20年ちょっと浸かって学んだことがあった。
生まれて初めてネットの海をちゃぷちゃぷ浮き輪付けて漂ったのはWindows95だったと思う。いまから思うと、そんなの本当にあったっけ? 夢?ぐらい現実感がない。
もしかしたらMacだったような気もする。FirstClassというグループウェアを使ってた遠い記憶がある。もちろん、ダイヤルアップで「ピーヒョロロ……ガガガ」の
こんにゃくの愛され方が間違っている
こんにゃくが気になる。「好き」までいかない。地味キャラだけど周りのどの子ともちがう存在感があって、なんだか気になってしまう。
曲者的な女子、じゃなく食材だ。この季節、おでんの鍋でついつい探してしまいませんか?
そんな気になる「こんにゃく」の衝撃的な記事(自分比)が目に入った。こんにゃくの需要というか人気が低迷しているというのだ。
そう言われれば、こんにゃくって元もと地味なのに、最近さらに存在
池袋サウスゲートの愛憎
JR池袋駅の南改札を出ると、構内を圧迫する煤けたクリーム色の円柱が目につく。
円柱の前には待ち合わせする人。立ち止まって携帯の画面を追う人。
一か所だけ人の流れが淀んだ円柱の前には、三人の警察官に押さえ込まれて足を投げやりに放り出した作業服の少年。
警察官の後ろには棒立ちする無表情な警備員。
その前を不二家のエクレア3個入りみたいなファッションの女の子たちが笑いながら通り過ぎ、タイトなスー
写真徒然 2019.2.10
※日曜日は写真と個人的なことを話す日
ちゃんと編集された空間が好きだ。
まったく人の手が入ってない自然も好きで、どっちも同じぐらい
好きなのだけれど。
「ちゃんと」というのは、人の手で編集されているのに
まるで最初からずっと在って、これからも在るような佇まい。
なんだろう。過去もいまも未来も、そこにひとつになっていて
そのまま時を重ねていくようなもの。
死でも生でもない何か。
そんな空