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存在が気になる子のはなし

じつはずっと気になってる子がいる。日本の子じゃないんだ。どこの子なの? と聞かれたら「たしかドイツ生まれ」と答える。

まあ、その子もいろいろあって、一時期どこに行ってしまったのかわからないとか思われてたりもしたけれど、最近密かに人気すごいんだ。

だけど、その子はべつにキラキラした世界で評価されるとかではなくて、なんだろう、ほとんどの人から見たら全然目立たないけど、それが逆にすごく存在感あるみたいな感じ。

いつもシンプルなスタイルしてるのに存在そのものが艶やかで――。

うん。書いててわかったけど、こういう引っ張り向いてないな。やめよう。カメラの話です。「Leica(ライカ)」。

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いや、ほんとずっと気になってて、でも全然世界が違うよなって勝手にぼんやり思ってて。ライカの存在感と近づき難さたるや。なので歴代のカメラもキヤノン、ペンタックス、シグマ、ソニーさんとかと過ごしてきました。

なのに、じゃあ完全に存在を忘れるか無視できるかというとできない。それがライカの魅力というか魔力。

だけど、ライカの何が気になってるのか、何に惹かれてるのか自分でもよくわからなくて、ぼんやりとしたままだったんですよね。それが、写真家 佐藤健寿さんの話を読んで、ああと思って。

佐藤さんが「本当に突き抜けたカメラが持つ魅力」を持っているとして紹介してるのが『ライカ M10-P』。

お値段は・・・目が飛び出るまでいかないかもしれないけれど、しばらく黙ってしまうぐらいではある。もし本気で買うなら本何冊書けばいいんだろ。

シャッター音だけでご飯がおかわりできるぐらいとか、なんなら撮らなくても眺めてるだけでも絵になるとか、もう異次元だけどわかる気がする。

いまのメインストリームのカメラとは全然生き方が違うけど、それがライカの魅力だし、普通に撮っても「上手く」なんて撮れなさそうだし(そういうところはシグマのDP1シリーズとも似てる)、だけど撮りたくなってしまう。

こうやって書いてたら、そういう生き方に妙に共感できるってことは、いつか買ったほうがいいんじゃないかって気がしてきました。おそろしいですね。ライカ沼がそこに。

「CP+2019」も行きたくなってきた。まあ、今年はさすがに難しいけど。