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作品集・樹木転生

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都合により、切られる木。それらを用いて木工品に仕立てることで、その木は倒されても尚、新しい役目を担い、時としてその先の何十年にも渡り、人の暮らしにあたたかなぬくもりをもたらしてく… もっと読む
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#里山

☺️「きょうつけ~ ぴっ!」

☺️「きょうつけ~ ぴっ!」

・・・と、言っている様な? いない様な?

ハハハハハ、懐かしいな~。
以前出店をした時に、たまたま隣で別のイベントをしていて
そこに子供たちが、たくさんたくさん集まって居て、わらわらわらわらと
子供らしく賑やかに動いていると思いきや、保護者の号令
「きょうつけ~ ぴっ!」それ一つで、一旦は、ピシッとなるものの
すぐにまた、わらわらと動いていたっけ、懐かしいな~。

はい、真面目なお話に入りま

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削りたてほやほや、まだ湯気が出ています?

削りたてほやほや、まだ湯気が出ています?

先日手元に来たばかりの[せんだん]の木を削り、お椀を作ってみました。

いつのまにか遠ざかってしまっていた刃物の具合の確認をしつつ
[せんだん]の木の癖の確認をするための試作です。

やはり放置をしていた刃物には支障が出ており、全て一旦、
研ぎ直しをしました。
致し方ない事とはいえ、あまりあちらこちらのものに目や心を向けすぎて
しまっていたな・・・と、少し反省。

[せんだん]の木の状態は、素材と

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不得手、ゆえ

不得手、ゆえ

出店に行く機会がありません。この前代未聞の状況故に。

出店も販売も、その支度ですら得意な方ではなく、全くもって苦手。

恥ずかしながら。

出店に行き、作品を並べ、見て頂き、お立ち寄りくださる方と話す。

"これ、下さい! "と、そう言ってくださった途端に、固まります。

実のところ。

" 本当に?!  "という思いで、一杯になります。

いい加減なものを作っているつもりは、欠片もありません。

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あっても なくても

あっても なくても

不要不急か否かということが、あちこちで議論をされておりますが、

いわゆる衣食住に入ってはいない、楽、つまり楽しみこそが、

人を人とたらしめるものではないかなと。

お盆、一枚。

それが例え、散らかり放題のデスクの片隅であっても、わずか一瞬にして、

ほっこりとした休憩の世界観を演出してくれる、なんていったら

格好の付け過ぎ、でしょうかね。

あってもなくてもいいもの、それこそが、こころの楽

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ご挨拶にかえて

ご挨拶にかえて

縁あった場所で年を重ねるその日々の中で "この地の可能性"というものに思いを馳せるようになり、その思いを発信し、いつか形にできたならと、この活動を始めました。

行政の力を頼らず、里地里山が元々持っているその魅力を生かし、知らず知らずの内に"人が集まる場所"へゆるりと変貌を遂げてゆくこと、いつかそういう風になったならと、淡い希望を抱きつつ始めたことが、ここへ来て少しずつ、ささやかな形につながる気配

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