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脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)

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タイトルはHUNTER×HUNTERの念能力名っぽくしました(笑)。 文章技術から悩み相談、僕の経験の紹介など「モヤモヤとした思考を言語化すること」をキーワードにいろいろと書いて…
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2022年6月の記事一覧

恋人と話し合うのは「妥協点」じゃなくて「おたがいが心地よい関係性」。

恋人と話し合うのは「妥協点」じゃなくて「おたがいが心地よい関係性」。

先日、「恋人と喧嘩しちゃって、どうしたらいいかな」という相談を受けた。

僕が答えたのは、「おたがいが意見を主張し合って、どちらかが折れて、妥協点を見つける」っていう話し方そのものを変えた方がいいんじゃないかな、ってこと。

二人でお互いに話し合うときに、「どっちが悪い」とか「あなたのここが嫌だからこうしてくれ」みたいに二人が対立軸になってしまうと、結果的にどちらかが折れたとしてもそれから先の関係

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「よくわからないことをして楽しそうに生きている大人」になるということ

今日は長野で、高校生が地元の企業の話を聞きに来る、というイベントで、「企業に属さずによくわからないことをして生きている大人枠」として、編集者の仕事についてなど語ってきた。

役に立てたのかどうかはよくわからないけど、僕自身はとても楽しくて、たくさん話してしまった。
若い人に自分のことを話して気持ちよくなってしまうときはちょっと危険信号なんだけど(若い人に「聞き手」としての労働をさせていないか気をつ

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いつだって、現在進行形の「好き」を見ていたい。

いつだって、現在進行形の「好き」を見ていたい。

好きだった人を嫌いになるのってとても心が苦しい。
できるだけ嫌いになりたくないから「ここまでやったら許せない」というラインをどんどん下げていって、いつの間にか自分を浸食させてしまったりする。
嫌いになることを決意すると罪悪感を覚えたりもする。

でもそれは大事な一歩だ。

誰にでも優しくありたい、寛容な人間でいたいという欲望はわかる。
僕もそういう人間だ。
だけど、人の能力は無限ではない。
キャパ

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ココロの来歴

ココロの来歴

今日は引っ越してから初めてメンタルクリニックに行ったので、「初診」ということで、僕のこどもの頃からのことをあらためてお医者さんに話した。

ADHD傾向あり、ストレス下では抑うつ、下痢、全身倦怠感などが出現……。
僕がずっと抱えている「弱さ」。
あらためて先生に話すために自分について語っていると、よくまぁこんなに困難な道を歩いてきたなって思う。

ADHDの診断をもらったのは30歳過ぎてからだけど

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人を愛せる大人になりたい、けれど恋にも未練あり。

人を愛せる大人になりたい、けれど恋にも未練あり。

恋とは。愛とは。

また考えてる。
恋は求めるもの。本質はたぶん「欲」だ。したい。なりたい。
愛は穏やかだ。ただただ、相手のしあわせを願う気持ち。

頭で考えるならば、恋よりも愛がいいと思う。
安定してるし、暖かいし、嫉妬も不安もない。
……でもさ、恋って楽しいんだよね。

恋に恋してるんだよな、僕は。いつまでたっても。
「愛に愛してる」って言わないもんな。恋はさ、やはり「乞い焦がれる」ものなん

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気圧なんかに振り回される自分が情けなくて泣きたくなる日もあるよ。

気圧なんかに振り回される自分が情けなくて泣きたくなる日もあるよ。

僕は小学生くらいの頃から、雨が降ると具合が悪くなる。頭が痛かったりおなかを壊したりしていた。
当時は「気圧痛」なんて誰にも認められていなかったから、ただただ虚弱なこどもとして扱われていたと思う。

大人になってからは、気圧の影響は頭痛や腹痛だけでなく、「頭がぼんやりしてうまく働かない」というのがいちばんきつい、と感じるようになった。
そもそもADHDの特性で「集中力が長く続かない」「集中するタイミ

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「誰かに必要とされないと生きていていいと思えない」からの卒業。

「誰かに必要とされないと生きていていいと思えない」からの卒業。

好きな人と話していて、僕、いい感じに歳を取って38歳まで来たなぁ、ってあらためて話した。
若い頃からわりと、メサイアコンプレックス気味でつらそうな人を助けてあげたくなるんだけど、それって誰かに頼られて必要とされていないと自分が生きていていいって思えなかったから。

要はそれって、「自分を削って誰かを助けていることに、生きている意味を感じる」ってことで、破滅的なんだよね。
自分の手の届く、できる範

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毎日が試行錯誤~フリーランス編集者の日常

毎日が試行錯誤~フリーランス編集者の日常

去年の5月に、勤めていた職場を辞めて、フリーランスになった。
それまでも副業的にライティングや編集の仕事を受けたことはあったけど、完全に通うべき職場がないフリーランスになったのは、これが初めてだ。
37歳にして、まったく新しい人生のはじまり。

それから五里霧中でどうにかこうにか生きてきて、ようやく1年が経った。
うん「ようやく」って感じ。この1年は長かった。
なにせ、ひとつひとつについて誰も教え

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