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脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)

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タイトルはHUNTER×HUNTERの念能力名っぽくしました(笑)。 文章技術から悩み相談、僕の経験の紹介など「モヤモヤとした思考を言語化すること」をキーワードにいろいろと書いて…
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2018年5月の記事一覧

好きな人がたくさんいる僕の、「夫婦円満のヒケツのようなもの」

好きな人がたくさんいる僕の、「夫婦円満のヒケツのようなもの」

今日は、僕と奥さんの結婚記念日です。5年目になるらしい。
ふだんは結婚記念日なんて意識したこと全然ないのだけど(全く忘れている年もある)、今年はたまたま思い出したのでステーキ食べてお祝いしてきました。

世間では、夫婦の仲がいいのは最初のうちだけだ~みたいな話をよく聞くけれど、我が家では新婚の次の日と今日とで、何ら変わらずラブラブ。
今日だって、朝、目が覚めて隣に奥さんが寝ていることに気づいて「お

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根を下ろさない生き方

根を下ろさない生き方

1983年生まれ、現在34歳の僕のこれまでの人生は、「安定」とは程遠い。
比喩でも大げさでもなく、いつも「3年後の自分が何をしているか、想像もできない生き方」をここ10年近く続けている。

大学を卒業してから12年間の僕の職業遍歴を、一通りさかのぼってみよう。

大学のとき、新入社員としてそこそこ大きなメーカーに就職したときは、「これで安定した生活が約束されたのだろう」と思ったし、同時にそのことに

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メメントモリ〜死を想うこと。

メメントモリ〜死を想うこと。

僕は体がよわい。

幼いころはとくにひどくて、幼稚園は3分の1くらいを病欠していたらしい。
小学校以降はそこまででもなかったので、卒業や進級をあやぶまれることはなかったが、それでも皆勤賞とは程遠く、毎年2,3回は風邪などで数日寝込む。
とくに熱を出すのがひどい。
小学生くらいまでは高熱からくる熱性けいれんでよく気を失って病院に運ばれていたそうだ。
これまでもっとも高かった熱は42℃で(そこまでしか

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低空飛行。

低空飛行。

ここ数か月ほど、低空飛行で生きている、という自覚がある。

数年前は、月間百数時間もの時間外労働をして、毎日深夜まで働いていたというのに、最近では定時ぴったりどころか、有給休暇も駆使して「フルタイムよりちょっと少なめ」で働いている。東京にいたときに比べて通勤時間も短いから、自由にできる時間は、かつてに比べて数倍以上だ。

だからと言ってその余った時間でなにか趣味の活動をしているかと言えばそういうこ

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われはヴァンパイア

われはヴァンパイア

日が落ちてから元気になる、吸血鬼みたいな体で嫌になる。

これ、鬱病の「日内変動」ってやつだ知ってる。「朝は体調が悪くて、だんだん良くなってくる」ってやつなんだけど、日が落ちるまでかかってるんじゃ、体調が悪い時間の方がずっと多いじゃないか。

「日が落ちてから仕事します」というわけにもいかないので、自律神経を整えようと四苦八苦し始めた。

「自律神経を整える」らしい音楽を聴いて、手首の内側のツボに

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Twitterの「晒し」と私刑

架空のお店と大学の話でTLが盛り上がっているけど「リテラシーの問題だ」というのも「騙すやつ許すまじ」というのもどっちも本質からズレている気がする。
本質はTwitterにおける「晒し」と「義憤」の問題。
釣られた人は「義憤で知らない人を殴ろうとした人」で、詐欺の被害者と同列には語れない。

「リテラシーの問題」という人は、例えば実在のお店や大学を使って周到に真実のように見せかけた「釣り」には対応で

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僕が50歳で死ぬとしたら。

僕が50歳で死ぬとしたら。

近ごろよく、自分が50歳で死ぬことを考える。
希死念慮でも悲観でもなくて、僕の体の弱さとこれまでの人生の密度の濃さを考えると、それくらいが妥当だと思うのだ。

そしてそう考えたところで、それが不幸だとも悲しいとも思わない。これから「おそらく50歳で死ぬ。」と考えて生きたら、むしろいい選択ができるかもしれないとさえ思う。

長く生きればいいってもんじゃないよね。まだ少しやり残したことはある気がするけ

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恋愛・性別・関係性の多様性について

恋愛・性別・関係性の多様性について

TRP(東京レインボープライド)が行われているので、タイムリーな話題を。

まず「LGBT」という言葉について。
この言葉がマスコミに取り上げられたおかげで、
「恋や性別の形に多様性がある」という認識が広まり、
これまでひそひそと語られていたそれらが「話題にしていいもの」になったという功績は大きい。

それは理解したうえでも、やっぱりこの言葉で「恋愛や関係性や性別の多様性」を説明するのはあまりよく

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「好き」について考える。

「好き」について考える。

自分のTwitterのつぶやきを検索してみたら、「好き」という言葉を発しているものがものすごく多くておどろいた。

僕ほど普段から「好き好き」言ってる人も珍しいんじゃないだろうか。

Twitterだけじゃなくて、LINEでも、実際に口にするのでも、僕は四六時中「好き」という言葉を使っている気がする。

というわけで「好きな人に好き好き言う人」のあだ名を持つ文月煉が、自分のつぶやきを掘り起こして僕

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「嫉妬」について

「恋人が他の人と仲良くしていたら嫉妬する」という気持ちは、
「自分のことよりも別の人のことが好きになったら自分は捨てられてしまう」
という不安から来ていることが多いんじゃないだろうか。
一対一のみを当たり前とする恋愛観においては、恋愛感情は排他的なものだから。

ところが、複数の人を好きになることを認めていると、
「他の人が好き」であることは必ずしも「あなたのことは好きじゃない」ということを意味し

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「他人の人生を物語として消費する」のが苦手。

「他人の人生を物語として消費する」のが苦手。

僕が、テレビに対して苦手意識があるの、「他人の人生を物語として消費する」感じが強いからだ。

必ずしもテレビに限らないんだけどね。でも「TVタレント」という職業自体が、「自分の人生を物語として売る」ものだと感じる。

昔はテレビに出ている人でも、俳優、ミュージシャン、お笑い芸人、モデル、などなど、ちゃんとジャンルが分かれていたように思う。でも今ではごくごく一部の人を除いて、ほぼ全員が「タレントであ

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