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2023.9.4 note登録しました! X(Twitter)が不安定なことと、まとま…

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2023.9.4 note登録しました! X(Twitter)が不安定なことと、まとまった文章が書きづらかったため、こちらに登録してみました。 まだ初心者ですが、よろしくお願いいたします!

記事一覧

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(6)

後藤明生氏は、1982年8月に『女性のための文章教室』、1985年9月に『自分のための文章術』という本を刊行しています。これは『婦人公論』に連載した「文章教室」をまとめた…

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7か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(5)

後藤明生氏の近畿大学における活躍については、遺稿集『日本近代文学との戦い』(2004.4.30)の、乾口達司氏による「あとがきに代えて」、「略年譜」並びに東條慎生氏の『…

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7か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(4)

話がなかなか前に進みませんが、芥川賞四回落選にたいする後藤明生氏の弁明や関係者による貴重な証言についても触れておきたいと思います。 文学が変るとき 芥川賞四回落…

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7か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(3)

中村博保先生のこと 話がまたしても脱線しますが、「吉野大夫注」(のちの「吉野大夫」四章)で、「『吉野大夫』は谷崎潤一郎の『吉野葛』ではないかという説」を唱えた知…

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7か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(2)

機械書房への道順 さて、イベント会場の機械書房さん(三洋ビル36号室)ですが、最寄駅は都営三田線水道橋駅。A6出口から南へ向かい、スポーツショップ(写真のカラオケ…

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7か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(1)

「笑坂&吉野大夫ツアー」のまとめを行っていた頃、機械書房さん主催のイベントが開催され、たまたま「『吉野大夫』は『吉野葛』のパロディである」という説について考えて…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(12)

【番外22】 旧小諸城址の懐古園 【番外23】 揚羽屋 【番外24】 揚羽屋のカツ丼 カッ丼の写真は2008年5月のものですが、揚羽屋は2016年4月に一旦閉店し、2021年にニュー…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(11)

【番外16】 軽井沢ヴィネット 『吉野大夫』で、ドクター大木(加賀乙彦氏)が有名な遊女の墓が出ていたという「大変ポピュラーな案内書のようなもの」(Y23)とは、例えば…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(10)

【ツアー25】 「吉野の墓」 「坂の下を流れている小川」は下流で「追分の川」(千ヶ滝湯川用水温水路)に合流していました。 【ツアー26】 「追分の川」 【本陣の会】 【追…

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7か月前

「笑坂&吉野大夫ツアー」(9)

【ツアー24】 軽井沢郵便局 【追分雑記】 【鉛筆と消しゴム】 この随筆は「追分便り」(「新潮」1973.10月号、エッセイ集『分別ざかりの無分別』1974.12所収)と思われ…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(8)

【番外12】 軽井沢赤バス(見晴台行き) 軽井沢駅から、熊野皇太神社のある見晴台駅に行くには赤バスを利用します。赤バスの起点は駅前ではなく、矢ヶ崎公園や大賀ホールの…

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7か月前

「笑坂&吉野大夫ツアー」(7)

【ツアー21】 分去れから麓迷亭に至る草道の鉄条網 【ツアー22】 泉洞寺 泉洞寺の入口の門の横には「おで迎え地蔵尊」と石碑があり、石碑の末尾には、「詩人の立原道造、作…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(6)

【ツアー18】 登山道 【ツアー19】 千メートル林道 【ツアー20】 分去れ 【分去れと供養塔】 【常夜灯と子抱地蔵】 【子抱き地蔵の背中に刻まれた文字】 【子持地蔵…

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7か月前

「笑坂&吉野大夫ツアー」(5)

【ツアー13】 信濃追分駅 花魁草(おいらんそう)は、別名をフロックスとも言うそうですが、四月の信濃追分には花魁草は見当たらず、その代わりに目立ったのは石楠花(し…

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7か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(4)

【ツアー12】 吉野大夫の墓 吉野坂は、現在は舗装されていて、又、坂の入口には「ハチひげおじさんの店」の看板があるので、迷うことはありません。坂を下ると変則四叉路…

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8か月前
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「笑坂&吉野大夫ツアー」(3)

【ツアー6】 明生橋 川島英昭氏の住居は旧中山道を下った地点にあり、明生橋は笑坂沿いの御影用水に架かる橋かと思われましたが、欄干のあるのは1枚目の写真のみでした。 …

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8か月前
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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(6)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(6)

後藤明生氏は、1982年8月に『女性のための文章教室』、1985年9月に『自分のための文章術』という本を刊行しています。これは『婦人公論』に連載した「文章教室」をまとめたもので、前者は1980.1-1981.2の二年分二十四篇、後者は1982.1-1984.12の三年分三十六篇が掲載されています。

また、明生氏は、1979年4月には早稲田大学第一文学部文芸学科の非常勤講師を一年間つとめましたが、

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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(5)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(5)

後藤明生氏の近畿大学における活躍については、遺稿集『日本近代文学との戦い』(2004.4.30)の、乾口達司氏による「あとがきに代えて」、「略年譜」並びに東條慎生氏の『後藤明生の夢』にも詳述されていました。又、前回記事に対し、X(Twitter)にて倉数茂氏より貴重な証言を賜りました。後藤氏が近畿大学文芸学部教授に就任したのは、1989年4月とのことですが、その頃、多忙だった私は、遠くから近大HP

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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(4)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(4)

話がなかなか前に進みませんが、芥川賞四回落選にたいする後藤明生氏の弁明や関係者による貴重な証言についても触れておきたいと思います。

文学が変るとき
芥川賞四回落選のエピソードは「文学が変るとき」というエッセイに出てきますか、明生氏が「読んでただくたびれただけであった」という選評を思い出したのは、芥川賞六回落選の(阿部昭氏と)タイ記録を持つ島田雅彦氏の長篇『天国が降ってくる』、エッセイ「芥川賞落選

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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(3)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(3)

中村博保先生のこと

話がまたしても脱線しますが、「吉野大夫注」(のちの「吉野大夫」四章)で、「『吉野大夫』は谷崎潤一郎の『吉野葛』ではないかという説」を唱えた知人は、中村博保氏ではないかと勝手に思っている訳ですが、中村氏は私の高校時代の国語教師(と言っても一年間だけ)でもあり、ゴトウメイセイ氏のことを教えてくれた恩師でもありました。

中村氏いわく、「僕の友人に四回も芥川賞候補になりながら四回と

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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(2)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(2)

機械書房への道順

さて、イベント会場の機械書房さん(三洋ビル36号室)ですが、最寄駅は都営三田線水道橋駅。A6出口から南へ向かい、スポーツショップ(写真のカラオケ店)とスズキアリーナとの間の道を左折し、ゆるい坂道を約100m上った右側にあります。

三洋ビルにはエレベーターは無く、旧い建物の階段を上り、さ迷い歩く廊下はまるで迷路のようで、『審判』のヨーゼフKのように「指物師のランツさんは住んでい

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「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(1)

「『後藤明生文学講義CDを聴く』というイベント」について(1)

「笑坂&吉野大夫ツアー」のまとめを行っていた頃、機械書房さん主催のイベントが開催され、たまたま「『吉野大夫』は『吉野葛』のパロディである」という説について考えていたので、即、申し込みました。

「後藤明生文学講義CD『吉野葛 前編』」とは

後藤明生生誕90年記念企画として、アーリーバードブックスさんより昨年発売されたCD(ダウンロード版もあり)で、文学講義『吉野葛』は、1982.4.30にNHK

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(12)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(12)

【番外22】 旧小諸城址の懐古園

【番外23】 揚羽屋

【番外24】 揚羽屋のカツ丼

カッ丼の写真は2008年5月のものですが、揚羽屋は2016年4月に一旦閉店し、2021年にニューアルオープンした際にオーナーが変っているので、美味しかったソースカツ丼の味が継承されているかは不明です。

『わが旅わが信州』

『わが旅わが信州』は季刊「信州の旅」創刊号から第三十二号までに掲載された作品の中か

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(11)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(11)

【番外16】 軽井沢ヴィネット

『吉野大夫』で、ドクター大木(加賀乙彦氏)が有名な遊女の墓が出ていたという「大変ポピュラーな案内書のようなもの」(Y23)とは、例えば、こんな雑誌がありました。(写真は1985夏号ですが、「吉野太夫の墓」の地図もあり、バックナンバーを調べれば該当号も分かると思います。)

「軽井沢ヴィネット」1989春号(Vol.33)では、新宿の文壇バー「茉莉花」のママ奥田茉莉

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(10)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(10)

【ツアー25】 「吉野の墓」

「坂の下を流れている小川」は下流で「追分の川」(千ヶ滝湯川用水温水路)に合流していました。

【ツアー26】 「追分の川」

【本陣の会】

【追分の山小屋】

【追分コロニー】

「追分コロニー」は追分宿の「村の古本屋」
2006年8月に開店したそうですが、現在は隣接する「信濃追分文化磁場油や」と一体運営されているようです。

(続く)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(9)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(9)

【ツアー24】 軽井沢郵便局

【追分雑記】

【鉛筆と消しゴム】

この随筆は「追分便り」(「新潮」1973.10月号、エッセイ集『分別ざかりの無分別』1974.12所収)と思われます。

【追分便り】

【番外15】 雲場池

旧軽のもう一つの代表的な癒しスポットは雲場池です。
雲場池には、旧軽ロータリーから南西方向の六本辻に向かい、右に曲がってすぐの所です。

(続く)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(8)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(8)

【番外12】 軽井沢赤バス(見晴台行き)

軽井沢駅から、熊野皇太神社のある見晴台駅に行くには赤バスを利用します。赤バスの起点は駅前ではなく、矢ヶ崎公園や大賀ホールの前を通って、約10分歩いたところの、ハーヴェストクラブ前です。

【ツアー23】 熊野皇大神社

【番外13】 見晴台

熊野皇太神社に隣接する見晴台も、旧軽の癒しスポットの一つ。
見晴台は碓氷峠の頂上の近く、標高1200mに位置する

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(7)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(7)

【ツアー21】 分去れから麓迷亭に至る草道の鉄条網

【ツアー22】 泉洞寺

泉洞寺の入口の門の横には「おで迎え地蔵尊」と石碑があり、石碑の末尾には、「詩人の立原道造、作家の堀辰雄、後藤明生等も散策し、当寺に関わる作品も数多く残している」とあります。

【番外10】 「文化磁場油や」と「油やSTAY」

「油やSTAY」は、「平成24年に「油やプロジェクト」を開始し、その由緒ある本館2F・和室5

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(6)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(6)

【ツアー18】 登山道

【ツアー19】 千メートル林道

【ツアー20】 分去れ

【分去れと供養塔】

【常夜灯と子抱地蔵】

【子抱き地蔵の背中に刻まれた文字】

【子持地蔵】

(続く)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(5)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(5)

【ツアー13】 信濃追分駅

花魁草(おいらんそう)は、別名をフロックスとも言うそうですが、四月の信濃追分には花魁草は見当たらず、その代わりに目立ったのは石楠花(しゃくなげ)と桜草でした。

【ツアー14】 西部小学校

【ツアー15】 浅間神社

浅間神社は、江戸時代には石尊山・浅間山に登る入口で、浅間嶽を遥拝する里宮。明治2年に本殿が置かれ浅間神社とした。本殿は軽井沢町内最古の建築で、軽井沢町

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(4)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(4)

【ツアー12】 吉野大夫の墓

吉野坂は、現在は舗装されていて、又、坂の入口には「ハチひげおじさんの店」の看板があるので、迷うことはありません。坂を下ると変則四叉路の手前左側に「吉野太夫の墓」の大きな看板が立っています。

遊女吉野の死については諸説あるようで、一つは斬首説(「キリシタン信者という理由で捕えられ、遂には打ち首になった」又は「勤皇の若い武士のために幕府の情報を流して斬首された」)、も

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「笑坂&吉野大夫ツアー」(3)

「笑坂&吉野大夫ツアー」(3)

【ツアー6】 明生橋

川島英昭氏の住居は旧中山道を下った地点にあり、明生橋は笑坂沿いの御影用水に架かる橋かと思われましたが、欄干のあるのは1枚目の写真のみでした。

【番外3】 千ヶ滝湯川用水温水路

旧中山道を御代田方面へ、更に下った左手(東側)に「千ヶ滝湯川用水温水路」があります。
これは、千ヶ滝と湯川を水源とする農業用水を太陽光で温めるための施設だそうですが、欄干のある大きな橋が架かってい

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