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世界の現場を歩いてみたら

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アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジア各国の片隅を歩き、見たことや聞いたことを伝える現地ルポです。 IoTやAIによる「第4次産業革命」が起き世の中が大きく変わろうとする中、日本の外…
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#コラム

保育園がないのに香港が「共働きにやさしい」理由

保育園がないのに香港が「共働きにやさしい」理由

結婚しても、出産しても夫婦ともに働きたいーー。

1980年代日本で共働き世帯は約3割超にとどまっていましたが、現在は約6割を占めています。約30年間で逆転し、今やマジョリティーになりました。

そんな日本のさらに一歩先を行く、「共働き世帯」先進国の香港。高い住宅事情や物価などを背景に共働きが大前提となっていますが、実は日本の保育園に相当するものが存在しないそうです(幼稚園はある)。

代わりに働

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バンクシーがパレスチナに作ったホテルに行ってみた。

バンクシーがパレスチナに作ったホテルに行ってみた。

 イスラエル建国から今年でちょうど70年を迎えました。5月には米国大使館がエルサレムに移転するなど国民にとって喜ばしいできごとが続く中、反発するパレスチナ人による大規模なデモが起きるなど緊張状態が続いています。
イスラエルとパレスチナを隔てるのは巨大なコンクリートの「壁」。延長は約490キロメートルにものぼり、市民の交流を妨げています。そんな分断を象徴する壁ですが、世界各地からアーティストが集

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「アフリカのシンガポール」 ルワンダの若者がめざすIT立国

「アフリカのシンガポール」 ルワンダの若者がめざすIT立国

 四国の約1.5倍ほどの小さな内陸国・ルワンダ。約3ヶ月で約100万人が犠牲になる民族間の大量虐殺(ジェノサイド)が起きたのは、ほんの24年前のことです。その後、ポール・カガメ大統領の強力なリーダーシップのもと成長を続けており、今ではアフリカ随一の治安を誇る「アフリカのシンガポール」とも称されています。
 ジェノサイド後、港も持たず地下資源も乏しい国が復興の基幹産業として着目したのはIT(情報

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映画ディレクターからファッションデザイナーに転身 30歳ルワンダ人起業家の夢

映画ディレクターからファッションデザイナーに転身 30歳ルワンダ人起業家の夢

アフリカ大陸のほぼ赤道上に位置し、四国の約1.5倍ほどの小さな内陸国・ルワンダ。約3ヶ月で約100万人が犠牲になる民族間の大量虐殺(ジェノサイド)が起きたのは、ほんの24年前のことです。
一方、現在は「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの安定した治安と経済成長を続け、当時、子供・もしくはまだ生まれていなかった「アフタージェノサイド世代」の20~30代の若者が手がけるビジネスも誕生しています。国内

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