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宮地瑛大(高崎商大附3年)

最新情報:宮地の夏まさかの・・・

商大付史上最高シードで臨んだ夏のチーム初戦、対する農大二のMAX143km右腕「山田琉聖」を攻略できず惜敗で姿を消した。

この春にセンバツ王者の健大高崎を苦しめた商大付打線に立ち向かったのは、成長が著しい農大二の身長183cm右腕・山田琉聖

本格派長身右腕の前に、商大付は9安打を浴びせながらも9三振1得点と自慢の打線が繋がらず1対4で涙を飲んだ。

注目の宮地瑛大は2安打を放つも待望の一発が出ず、奇しくも最終バッターに。まして山田から2三振を喫し、北関東最強の2番打者が夏初戦で姿を消した。

掲載動画は中継球場ではないため、淡々と試合結果(2分5秒~)のみをアナウンスで伝えている。

宮地は上毛新聞でも特集され、高崎商大付も春ベスト4で騒がれた強力チームだ。なのに商大付関連も、逆に好投した山田琉聖もピックアップされていない

騒ぐだけ騒いでおいて、それはないだろう。宮地は昨年夏覇者の慶應メンバーに劣らない強打者、商大付も2年生主体メンバーなのものの精鋭揃いだ。

それを抑えた、春ベスト4打線に投げ勝ってのけたのが山田琉聖だぜ。群馬のメディア、もっとしかっり見て追わないとダメだろ。

勝てば官軍・負ければ賊軍じゃないけど、そこにドラマがあんだぜ。

商大附の夏初戦は7月14日

6月中旬に群馬県大会の組み合わせ抽選会が行われ、過去最高の第4シードとして臨む高崎商科大学附属高校は7月14日に1回戦(東農大二vs高崎工)の勝者と対戦することが決定した。

商大附と同じブロックには強豪の前橋育英が入り、順調に勝ち進めばセンバツ王者の健大高崎準決勝で当たる。

これまで幾度となく商大附の前に立ちはだかり、関東大会や甲子園出場の夢を断ってきたライバルの明和県央とは決勝戦まで当たらない


宮地瑛大:プロフィール

みやち えいた
2006年11月生まれ 群馬県前橋市出身
前橋市立桂萱中学校
182cm94kg 右投げ左打ち 高校通算15発
ポジション:ファースト サード
一塁到達4.47秒(春季群馬2023vs明和県央)

タイプ的には

「報徳学園の斎藤佑征、そこに神村学園の正林輝大」を掛け合わせた感じの中距離砲。斎藤のように固め打ちができ、正林のような一発も放てる。

体格は斎藤・正林の2人よりも数段デカい。斎藤については、こちらの記事で確認してくれ。

まだプロのスカウト陣らが宮地を視察するといった報道はないものの、その恵まれたガタイから放つスイングは伸びしろ充分

プロで化ける可能性を大きく秘めている、北関東屈指の左スラッガーだ。

商大附が誇る不動の2番打者

高崎商大附では1年の秋から4番に座り、2年の秋から恐怖の2番打者を担う。商大附は宮地の1つ下の世代にセンス溢れる打者が集まる。

春季群馬大会では、宮地がチャンスメイカーとなり2年生のクリーンアップで返す場面も見られ、2年連続のベスト4進出を果たした。

破壊力のある商大附打線をドジャースに例えるなら、2番の宮地は大谷翔平だ。北関東の高校を見渡しても、宮地のような2番打者はいない。

商大附打線に関しては、こちらの記事で確認してくれ。

地元の上毛新聞でも特集

宮地も商大附も全国的には無名だが、地元群馬での知名度は一定数以上。𝕏界隈にも宮地を知る目の肥えた高校野球フリークスはいる。さすがは魔界𝕏だ。


高崎商科大学附属高校野球部


高崎商大附の歴史は1世紀以上と古く、明治末期に女学校として創立。2002年から共学となり、その2年後に野球部が設けられる。

監督は名門横浜の4番

高崎商大附の野球部監督は、創部2年目に就任し今日に至る、地元群馬の藤岡市出身で名門・横浜高校の4番を張った渡辺賢(まさる)。

渡辺監督は松坂大輔の1つ下の世代で、3連覇がかかった1999年のセンバツに出場し、因縁対決となったPL学園との初戦で敗退している。

『星野空』擁する最強2023年世代

そんな商大附野球部が開花の兆しを見せたのは、2013年の秋季群馬大会でのベスト4進出だ。そこから10年かけて、群馬の高校野球における勢力図を変えた。

特に著しいのが、2023年のエース・星野空を擁したチームだ。星野はプロスカウトの視線を集めたMAX149km右腕で、ドラフト・レポートでも取り上げられいる(現在は国士舘大学で活躍)。

この2023年世代は星野空にとどまらず、主将の瀬下恵太や高校通算20発以上を誇った橋勇人など打撃面でも充実。

宮地は以下の動画には2年生なので出ていないが、1つ上の世代が最後の夏に弾みをつけた春季群馬大会初のベスト4進出に、8番打者と秋からの降格ながらも貢献している。

群馬県の高校野球勢力図を塗り替える

群馬県の高校野球といえば、近年は専ら健大高崎前橋育英2強という構図だ。

健大高崎は2024年のセンバツ優勝という群馬県勢初の快挙を成し遂げ、前橋育英は2013年の甲子園初出場初制覇(2011年にセンバツ初出場)で勢いをつけていることが大きい。

このツートップに分け入るのが、1999年に群馬県勢初となる真紅の大優勝旗をもたらした桐生第一、甲子園黎明期からの常連校・県立桐生(春夏計26回と県内最多)、そこに昭和からの古豪である前橋工業高崎商業が続く。

さらに2022年に30年ぶりに甲子園出場(春夏3度目)を果たした樹徳を含む上記7つが、群馬の強豪校として定着している。

なお西武ライオンズ黄金期を支えた、剛腕の「ナベQ」こと渡辺久信(現:埼玉西武ライオンズGM兼監督代行)は母校の前橋工時代からエースとして甲子園に出場。

桐生第一の正田樹も群馬のレジェンド左腕だ。

正田樹は群馬県勢初となる1999年夏の全国制覇において、決勝戦を1人で投げ抜いた優勝投手。控え投手には、のちにプロ入りを巡り問題となったが、正田と桐生第一を支えた一場靖弘も。

これら7校、そのうち古豪の公立校勢を凌ぐ新鋭として台頭しているのが高崎商大附だ。ライバルの同じ私学、明和県央と切磋琢磨している。

渡辺監督と渡辺監督

商大附の渡辺賢監督は、名門横浜を長きに渡って率いた高校球界の超絶レジェンド・渡辺元智チルドレンの1人。

渡辺元智は2015年に横浜高校野球部監督を勇退後、2023年には成果が目覚ましい高崎商大附を訪れ、選手に直接の指導をしている。

渡辺賢が監督就任以来、方針の1つとして掲げているのは横浜魂の「人間力」だ。

その精神を随所に伺わせるのが、商業高校らしいプレゼン力に定評がある高崎商大附野球部公式インスタグラム𝕏で、節々に強さの理由も頷けるシーンが垣間見える。

渡辺賢監督の因果を徹底する教え方

地域との関わりを大切にする姿勢

感謝を忘れない気持ち

地域の人たちからも愛される野球部

充実する設備や野球環境

長距離遠征も厭わない強豪校との練習試合

ライバル明和県央

前述した通り、宮地は1つ上の最強世代の時からレギュラーに定着しているが、あと一歩のところで初の関東大会出場を逃している。

ライバルの明和県央だ。

宮地らの世代が新チーム結成で臨んだ秋季群馬大会でも行く手を阻んだ。

明和県央は宮地の1つ上の世代にプロ注目のMAX146km左腕にして二刀流で実績を残した須藤将太を擁し、同世代では技巧派右腕の小路颯がエースナンバーを背負う。

新旧チームともに関東大会出場を果たしている。

須藤将太vs高崎商大附

特に高崎商大附打線と須藤将太の対決で注目された春季群馬大会2023は、試合前から長蛇の列が出来たほど。

高崎商大附は須藤を攻略できずに苦しい展開を強いられた。

終盤に宮地のタイムリーで反撃開始するも、二番手の小路にまんまと封じ込められた。

高崎商大附は新チーム結成後の秋季群馬大会2023も、明和県央にベスト8対決で敗れている。

当日の試合は、最初に行われたカードに関心度が高まった。夏の甲子園に出場した前橋商、ひいては13奪三振と好投したエース・清水大暉だ。

明和県央との壮絶な準々決勝戦

そうしたなか高崎商大附も実は、とんでもない試合を繰り広げていた。商大附は6点ビハインドで迎えた最終回、宮地の打席から始まる。

8回まで明和県央の小路に散発2安打と完封ペースで抑え込まれていたが、宮地のシングルヒットを皮切りに4連打と魔物が発動

さらに後続が手を緩めず打者一巡で4点を返し、宮地も2回目の打席でタイムリーを放ち1点差まで詰め寄るも、続く3番打者が倒れてゲームセット。

試合を制した明和県央は結果センバツ出場こそならなかったものの、春秋の功績などから21世紀枠の推薦校に選ばれている。

高崎商大附が創部以来「最も甲子園に近い」と言われていたのが、この時期になる。

2年連続春ベスト4で迎える最後の夏

今年も昨年同様、春季群馬大会ベスト4進出と底力を見せた高崎商大附。

今年は春季関東の開催地が群馬のため、3位決定戦が設けられたものの、高崎商大附は宮地の出場を欠いたこともあり1-6と樹徳を相手に涙を飲んだ。

それでも大きな収穫が2つあった。一番はベスト8での前橋育英戦だ。これまで高崎商大附は前橋育英との公式戦で5戦全敗

この日は相性の悪い前橋育英を相手に序盤から優位に試合を進め、終始リードする展開で8-6と打撃戦を制した。

続く準決勝では、センバツ王者の健大高崎を相手に6点も奪っている。結果は6-10と打ち合いで敗れたが、センバツ王者から先制点を挙げ中盤まで持ち堪えた。

最後の夏は当然ながら、順当に勝ち進んだ先に当たるベスト4での健大高崎戦が甲子園初出場の鍵を握る。



宮地瑛大:全データ


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