衝撃のコールド負け…名門は屈辱を乗り越えられるか/高校野球ハイライト特別篇・近江
後出しジャンケンと言われればそれまでだが、近江の連覇が止まるなら今年かもしれないと思っていた。
おそらくグラウンドへ行った回数は過去1番多い。華々しい栄光の裏側で、苦しむチームを半年間ずっと見てきた。
センバツ甲子園では西山恒誠が169球の熱投を見せるも、延長タイブレークの末にワイルドピッチでサヨナラ負け。熊本国府とは違う、別の何かと戦っているように見えるほどベンチの空気は重かった。「勝つなら1対0。西山の完封しかないという思いにとらわれ、後手後手に回りすぎた」と多賀章仁監