工藤

福島県在住。40年以上野球に様々な形で関わり学んできたことを、これからがんばる選手・監…

工藤

福島県在住。40年以上野球に様々な形で関わり学んできたことを、これからがんばる選手・監督に残す形でまとめます。「自分が高校野球の監督なら…」という視点で”強くしたい””甲子園に行きたい”だけでなく、どういうプロセスで目標到達するか?できるだけ細かく落としてみたいと思います。

マガジン

  • 選手育成

    高校の3年間は野球の能力が非常に伸びる時期なので、出来る限り正しい方向に伸びることができるようナビすることが重要です。「最速で成功するポイントは、最速で失敗を繰り返すこと」なので、練習でいくらでも失敗できる環境をチーム内で作ります。

  • 戦術

    試合で「勝利」を掴むために行なうさまざまな作戦・サインプレー等をどのように準備し有効に利用していくか?考え方をまとめていきます。 また、試合は実力以外の要素(運・流れ…)も影響するので、そこを掴めるような試合の進め方も考察します。

  • 守備

    守備は練習すればするほど上達し、かつ自分たちで「コントロール出来ること」「(技術が足りなくても)意識すれば出来ること」が多いため約束ごと・事前に準備・確認しておくべきことを明確にし強化を進めます。技術的な事項は、反復練習にて ”体で覚える” ようにします。

  • チーム作り

    基本的には「夏の大会」を目標に1年間の計画を組んでいく形になります。 選手個々の「体の成長」「技術の成長」だけでなく「頭の成長」「心の成長」もバランスを取って行ない、その選手たちが束になったときに最強のチームができるよう、日々の取り組みを考えて進めます。

  • その他

    私が日常で感じたこと等、雑記を入れていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える

「どう考えて、頭を使って」「どうやって、行動をして」甲子園に出場するチームに育成するか?甲子園で優勝する日本一のチームに育成するか? 自分が「高校の野球部監督なら…」という想定で甲子園・日本一になるまでのチーム育成プロセスをバーチャルの高校を設定(工藤note高校)・シミュレーション、これまで得てきた知識・経験をフル活用しnoteにまとめてみようと思います。 目指すのは「(近年高校野球界で最強と言われている)大阪桐蔭に負けないチーム作りメソッド」になります。 ↓ 記事更新は

    • ★【選手育成】球拾い

      球拾いは練習時グラウンド・グラウンド周辺に行ったボールを拾い集めること を言い、練習の中では日常的にあります。 選手の”取り組む意識”が見える練習の中で球拾いをするケースは多く、多くの時間を取られます。 このとき、全員が集中して球拾いすれば短時間で終えることができ次の練習に移ることができますが、”誰かがやるだろう…”という気持ちが選手の中にあり動きが鈍いと時間がかかり練習の時間が短くなる要因ともなってしまいます。 球拾いをする選手の意識の傾向 球拾いのときに素早く動き回

      • ★【戦術】戦術選択の考え方(走者が0人・1人のケース)

        ケースに応じた戦術選択攻撃は相手投手との兼ね合いもあり、常に打って点が取れるとは限りません。しかし、得点を取らなければ勝つことはできません。特に1回負けたら終わりとなるトーナメントでは、相手投手が素晴らしい投球をしていても少ないチャンスで効率良く得点を取ることを考える必要があります。 野球は”間”が多いスポーツのため、その都度次のプレーについて考える時間があります。この時間を有効活用し、現在のケースではどの戦術が有効か?考えて選択することで、得点が取れる・取れない は大きく

        • ★【守備】カバーリング 走者1塁・内野への打球の場合

          各守備位置の”ほぼ定位置”に打球が飛んだ場合の対応・カバーリングになります。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫  ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。     1 投手(ピッチャー)    2 捕手(キャッチャー)     3 一塁手(ファースト)   4 二塁手(セカンド)     5 三塁手(サード)     6 遊撃手(ショート)     7 左翼手(レフト)     8 中堅手(センター)     9 右翼手(

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        「工藤note高校 野球部」甲子園・日本一までのチーム育成プロセス を考える

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        • 選手育成
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          ★【選手育成】フォームの確認

          フォームの変化野球では、投球・打撃・守備・走塁のいずれにおいても"フォーム"がパフォーマンスに重要な役割を担います。 逆に言うと、パフォーマンスがなかなか上がらない選手はフォームに問題があることが多いため、フォームを改善することがパフォーマンスUPへの有効策となります。 毎日繰り返しその動きをしていると、無意識のうちに変わってしまうことがあります。日々の変化は小さなものでも、時間の経過とともに気がつくと大きな変化になっていきます。 どんな選手でも体力・筋力の変化も受けて少し

          ★【選手育成】フォームの確認

          ★【選手育成】"考える力"をつける

          野球は他のスポーツと比べてルールが複雑になっています。また、プレー間の”間”が長く常に動いているわけではない(止まっている時間が多い)ため、その時間をどう使うか?がプレーの成否・チームの勝敗に大きな影響を与えます。 直感でプレーできることも重要ですが、”考える力”を身につけ”間”の時間で考えてプレーをすることができるとプレーの質を高めることができます。また監督の指示を待つだけでなく、自分自身で判断してプレーできるようになります。 普段の練習の中でも考えて取り組むことで、より

          ★【選手育成】"考える力"をつける

          センバツ高校野球2024

          春のセンバツ 組み合わせ抽選会が昨日あり、トーナメント表が発表されました。 大会は3/18からになります。高校野球シーズンの最初の大会であり、私も非常に楽しみにしております。 センバツの組み合わせ抽選は、同地区との対戦を出来る限り避けるよう複雑な仕組みに基づいて行われている。 と以前ニュースで見たことがあります。 確かに応援している地元の地区の高校は早い段階で戦うと必ずどちらかは負けてしまうため、応援している側からするとよい仕組みかな?と思います。 対して、夏の甲子園は

          センバツ高校野球2024

          ★【チーム作り】声を出す・声を掛ける

          野球において「声を出す」というのは「さあいこう!」等活気を出すためであることが多いですが、声を出す重要な意味合いは活気を出すこと以上に       次のプレーを予測し、準備や確認をするための声 になります。 ”声”というよりも”会話”をすることでコミュニケーションを取ることが重要であり、これにより個人・チームとして事前にリスクを認識しそれに対し準備をすることができます。 100%の確認野球にはミスがつきものなので、そのミスによる傷口を最小限におさえるために 例えば守備であれ

          ★【チーム作り】声を出す・声を掛ける

          ★【チーム作り】バッテリー間の意思疎通

          試合の大半でボールを持ってやり取りしているバッテリーは、勝敗に大きな影響を与えるポジションであることは間違いありません。1球のミスが失点に直接つながってしまうこともあります。 そのため試合でのバッテリー間の意思疎通はチームとしてもチーム作りの大きなポイントになります。特に1球1球の”サインの決定”は意思疎通があるか?ないか?で大きく結果が違ってきます。 意思疎通の重要性バッテリー間では試合中100球以上のサイン交換が行われます。頻繁に行われるためサインを出す捕手は瞬時に判

          ★【チーム作り】バッテリー間の意思疎通

          ★【守備】けん制での守備

          けん制は投手だけでなく、ボールを受けて走者にタッチ・アウトにする野手陣の動きが成否に大きく左右します。 チームとしてその動きや考え方・サインを決めて練習を積んでおくことで、大事な試合のいざというシーンで試合の流れを変えるけん制アウトを取ることができる要素になります。 けん制時の基本シフト走者が出た場合は、近くの野手がけん制に対応するシフトになります。 ◉ 走者1塁 一塁手が1塁ベースにつき、けん制球の対応をします。 ◉ 走者2塁 二塁手・遊撃手がけん制球の対応をしま

          ★【守備】けん制での守備

          ★【大会・ゲーム戦略】ベンチ入りメンバー・背番号の決定

          公式戦での”ベンチ入り”は選手にとって大きな目標の一つになるため、決定するためのプロセスを決定するには十分な考慮が必要になります。 何も決定根拠がなければベンチ入りメンバーは監督の主観で決めることになりますが、これはブラックボックスとなる要素が多く(純粋な実力以外の要素が入る可能性)選手に納得できるメンバー組みにするのが難しくなります。出来る限り透明性の高い決定方法を考え、選手が納得できるようにしていきます。 (今回はベンチ入りメンバーを甲子園と同じ20名で考えます)

          有料
          100

          ★【大会・ゲーム戦略】ベンチ入りメンバー・背番号の決定

          ★【守備】ポジションごとの役割

          守備位置にはそれぞれ番号が付けられており、それを守備番号と言います。 高校野球の場合、守備番号=レギュラーの背番号 となることが多いです。 投手(ピッチャー 1)ダイヤモンドの中心位置にあるマウンドから、打者と対峙し捕手へ投球するのが主な役割です。投手が投球しないと試合が始まらないため、試合を主導する役割と言えます。 直球(ストレート)や変化球(スライダー・チェンジアップ…)等さまざまな球種を使いストライクを多く取りカウントを有利にすることで、より多くのアウトをとり安打等

          ★【守備】ポジションごとの役割

          ★【チーム作り】”個の力”と”チームの力”

          野球はチームスポーツですが、1つ1つのプレーは個別性が高くプレーの成否は”個の力”が握っていることが多いです。  (例)   打席は全員に順番に必ず回ってくる    守備のポジションは決まっており、1人ですべて守ることはできない 個の結集がチームになりますが、個の粒が小さいと集まってもこじんまりとしたチームにしかならないので、いかに個(1人1人)を大きくできるか?ということが重要になります。強いチームになるためには、チームワークと個性の両方の要素が必要です。 限られた時間の

          ★【チーム作り】”個の力”と”チームの力”

          ★【打撃】左投手を打つ

          日本人の場合右利きが多いため、投手は右投手であることが多いです。 左投手は普段対戦が少ないためあまり経験することがないですが、右投手との違いを理解しておくと経験が少なくても慌てずに打撃に向かうことができます。 ボールの軌道が変わる左投手は、利き腕(ボールを投げる腕)が右投手と違うためボールの軌道が違ってきます。リリースポイントが        右投手は3塁ベース寄り   左投手は1塁ベース寄り となります。 打撃では”ボールとバットを正面衝突”させることで力を最大限ボール

          ★【打撃】左投手を打つ

          ★【守備】バントの守備

          バントの守備は、内野にいる野手がボールを処理しますが外野手もカバーリング等の対応を行ないます。基本は以下図を頭に叩き込み、状況により違う動きをしていきます。 ≪基本の考え方≫  ● ポジションごとの番号と基本守備位置は下図。     1 投手(ピッチャー)    2 捕手(キャッチャー)     3 一塁手(ファースト)   4 二塁手(セカンド)     5 三塁手(サード)     6 遊撃手(ショート)     7 左翼手(レフト)     8 中堅手(センター)  

          ★【守備】バントの守備

          ★【守備】フライを捕るか?捕らないか?

          フライの守備はノーバウンドで捕球することでアウトを1つ取ることができますが、状況によりフライに追いついていても捕らない方が良い場合があります。 どんなケースか?頭に入れておくと、いざというときスムーズに動けるようになります。 内野フライ0アウト・1アウト 走者1塁 この場合、内野フライが上がると   1塁走者 … (フライを捕球をすると思い)1塁へ戻る   打者走者 … (フライを捕球をすると思い)                     1塁まで全力で走っていない とい

          ★【守備】フライを捕るか?捕らないか?