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選手育成

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高校の3年間は野球の能力が非常に伸びる時期なので、出来る限り正しい方向に伸びることができるようナビすることが重要です。「最速で成功するポイントは、最速で失敗を繰り返すこと」なので… もっと読む
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★【選手育成 ここからスタート】”成長する選手”のパターンを作る

選手の成長には「身体的な成長」と「技術的な成長」があります。 選手の成長スピードには当然個人差があり選手の意欲・意識によるものも多いですが、成長するために必要な要素にはパターンがあるので、選手に「成長する選手は、こう考えている。こうしている。」と定期的に伝え、成長を促します。 「身体的な成長」基礎の運動能力を高める 高校生だとまだまだ身長が伸びたり成長過程の生徒も多いので、野球だけでなく基本的な(全般的な)運動神経を高めることも必要です。一般的に”運動神経の高さ”は”体

★【選手育成】下半身強化

野球ではよく”下半身を使う”という言葉を聞きます。 下半身を使うことが重要である理由は、人間の体は上半身よりも下半身の方が筋肉量が多いため運動パフォーマンスに大きく影響を及ぼすからです。おおよそ、全身の筋肉量を100%とすると上半身は30%・下半身は70%となります。 無意識だと上半身を使ってしまうしかし、野球は競技特性上上半身を使うことが多い競技なので(ボールを投げる・バットを振る)どうしてもボールやバットを持つ手に意識が集中し、上半身ばかりを使ってしまいます。人間は上

★【選手育成】球拾い

球拾いは練習時グラウンド・グラウンド周辺に行ったボールを拾い集めること を言い、練習の中では日常的にあります。 選手の”取り組む意識”が見える練習の中で球拾いをするケースは多く、多くの時間を取られます。 このとき、全員が集中して球拾いすれば短時間で終えることができ次の練習に移ることができますが、”誰かがやるだろう…”という気持ちが選手の中にあり動きが鈍いと時間がかかり練習の時間が短くなる要因ともなってしまいます。 球拾いをする選手の意識の傾向 球拾いのときに素早く動き回

★【選手育成】フォームの確認

フォームの変化野球では、投球・打撃・守備・走塁のいずれにおいても"フォーム"がパフォーマンスに重要な役割を担います。 逆に言うと、パフォーマンスがなかなか上がらない選手はフォームに問題があることが多いため、フォームを改善することがパフォーマンスUPへの有効策となります。 毎日繰り返しその動きをしていると、無意識のうちに変わってしまうことがあります。日々の変化は小さなものでも、時間の経過とともに気がつくと大きな変化になっていきます。 どんな選手でも体力・筋力の変化も受けて少し

★【選手育成】"考える力"をつける

野球は他のスポーツと比べてルールが複雑になっています。また、プレー間の”間”が長く常に動いているわけではない(止まっている時間が多い)ため、その時間をどう使うか?がプレーの成否・チームの勝敗に大きな影響を与えます。 直感でプレーできることも重要ですが、”考える力”を身につけ”間”の時間で考えてプレーをすることができるとプレーの質を高めることができます。また監督の指示を待つだけでなく、自分自身で判断してプレーできるようになります。 普段の練習の中でも考えて取り組むことで、より

【選手育成】将来を見据えて選手を伸ばす

高校野球の場合その3年間だけを考えた育成をしがちですが、選手にはその先の選択肢(大学・社会人・NPB…)もあるため、将来を踏まえ先を見据えた育成も選手のためには重要な考え方になります。 目先か?将来か? 高校野球は夏の大会を1年間の最終目標として日々の厳しい練習を行ないますが、”目の前の勝利”と”将来の成長”のバランスを考えることも重要な要素です。 高校野球は、大会の年間スケジュールが秋・春・夏の3大会で非常に少ないです。大会と大会・試合と試合の間に時間があるので、その

★【選手育成】自己分析・目標設定

選手としてレベルアップするプロセスの際、”自己分析”と”目標設定”は目指すゴールへの「現在地」と「進行方法」を指し示す重要な工程になります。 新チームをスタート時に自己分析で普段ボヤっと頭にあるようなことでもあらためて考え明文化することで、自分の強み・弱みを明確にします。(オフシーズンスタート時に改めて確認・修正) その上で、自分が目指す選手に向けた目標設定を行ないます。目標を具体的にすればするほどそこへ向けた練習方法も具体的にできるので、日々の練習で「なぜその練習をするの

★【選手育成】オフシーズンの取り組み方

秋の大会が終了すると次の大会は来年春の大会になり時間があるため、冬のオフシーズン期間に入ります。この時期は、     ”細かな技術の習得”よりもオフシーズンを経て              スケールアップした選手になるための     ”基本的な能力UP(投手力・打撃力・守備力・走塁力…)”     ”能力UPのための肉体強化” を目指した日々のトレーニング(体づくり)がベースとなる練習になります。この時期をしっかり取り組み出来ると、春には別人のような動きができ野球選手としてス

★【選手育成】フェアとファール

「フェア」と「ファール」の判断基準は曖昧に理解している選手が多く、その判断が試合の勝敗を分けることも考えられるため、正確に理解しておくよう確認をしておくことが重要です。 フェアゾーン・ファールゾーンファールラインは、ホームベースから1塁・3塁に向け外野フェンスまで伸びている2本の線です。この線で囲まれた内側がフェアゾーン、外側がファールゾーンとなります。 フェアとファールの境目 打球を上から見た場合、ファールラインの内側の打球はフェア 外側の打球はファールとなります。

★【選手育成】映像を使った動作分析

投手の投球フォームや打者の打撃フォーム等を撮影しその映像を使って動作分析を行なうことで、より客観的に自分の動きを見て改善につなげることができます。自分のスマートフォン等で撮影してもらうことで、いつでもかんたんに映像をチェックできるようになります。 映像での動作分析の方法は何種類かあるので、必要に応じ適切な方法でチェックを行ないます。 動作分析が必要な理由自分のプレーを自分でみる機会は少ないため 自分がプレーしている姿を自分で見ることはできないため、映像は自分のプレーを知る

★【選手育成】ストライクとボール

投手にしろ打者にしろ”ストライク・ボール” ”空振り・ファール”に関し理解度があいまいであることが多いので、定期的にその正確な定義を確認しいざというときの判断にミスが生じないよう準備しておきます。 ”ストライク”・”ボール”投手が投球したボールが、打者のバットに触れずに捕手が捕球(完全捕球でなくてよい)されたとき、球審はストライクゾーンを基準にして”ストライク””ボール”を宣告します。 ストライクゾーン 「ストライクゾーン」は上図のような五角柱になり、ここをノーバウンド

★【選手育成】基礎練習の徹底

基礎練習はその内容が地味なものが多く「本当に意味があるのか?」と感じてしまうことも多いです。また、基礎は簡単に身につくものでなく毎日の繰り返しで少しづつ力をつけるものになります。 ”成功したい!”という願望を持っていてもコツコツ毎日練習を続ける心がないと成功への道は開けません。 しかし、基礎は試合で良いプレーをするための土台となりプロ野球の一流選手でも基礎練習に十分な時間を割いて行なっています。 高校野球の場合、特に平日は限られた練習時間になることが多いですが、その中でも基

★【選手育成】体が小さい選手

身長差・体格差は必ずある高校野球では成長過程ということもあり、選手間の身長差・体格差が大きいケースも多いです。成長にはそれぞれ個人差があり、同じ学年であっても体が一回りも二回りも違うということがあります。 野球技術がまだ未完成な高校野球の段階では、特に身長・体格が大きい方が高いパフォーマンスを発揮し、試合でも活躍できることも多いです。 野球は小さくても活躍できるスポーツ身長・体格というアドバンテージは確かにいかなるスポーツでもありますが、だからといって”身長・体格が小さい

★【選手育成】メンタル・感情のコントロール

「メンタルが強い(弱い)」「感情をコントロールしている」というのは、目に見えるものではないですが”選手の特徴”としてプレーに大きな影響を与えます。 野球では常に100%良い結果が出るということはなく、”良い結果”も”悪い結果”もあります。良い結果のときは”ポジティブな思考状態”になるので問題ないですが、悪い結果が出て”ネガティブな思考状態”に陥ってしまうとさらに悪い結果につながり悪循環へ入ってしまう可能性が高いです。  ”ミスしてしまうと、さらにミスが続いてしまう” のがこ