鈴を持つ者たちの音色 第二十六話”α”-グリーン④
ME(男)とWO(女)は海モグラの後ろを追って階段を降りる。
既に30分は降りっぱなしだ。どんどん”グランドライン”の底部へ向かい降りてゆく。
酸素が段々と薄くなる。圧力も強くなっているせいだろう。
”グランドライン”は高部へ行く度に酸素は濃くなるという特徴があった。今はその逆になる。
”薄くなる方”へ向かっているのだ。
手に持ったランタンもそのせいか灯りに元気がない。
もし、「灯りが消えたらどうしよう。」WO(女)は想像したが、前を先導するのは真っ暗闇でも目的地に必ず着く”