犬も歩いてちゃんと寝る

書きたいことを書いて、言いたいことを言って、触れたくないものには触れない。そんなもので…

犬も歩いてちゃんと寝る

書きたいことを書いて、言いたいことを言って、触れたくないものには触れない。そんなものです。

記事一覧

ふと

なんでもないことに支えられることが多い。相手の何気ない言動を深読みして、勝手に意味を見出し、心の拠り所にしたりする。 とある年の誕生日。10年近く付き合いのある友…

むずかしい

僕は人に弱みを見せることが苦手だ。 それが転じて、相談することも苦手だ。「相談」という行為には大きく2つの種類があるからだ。1つは悩みの解決を目的とするもの。もう1…

現代技術に阻まれる趣味

僕の趣味の話だ。物件を見ることが好きだ。 自分が住んでいる街、住む可能性のある街、住みたい街、住むことが無いであろう街。様々な街で、自分の好みの条件が当てはまる…

いくつになっても丸くならない

よくおじさんが言う。「若い頃は尖っててさ」 恐らくこの「若い頃」は10代後半~20代前半の頃を指しているのだろう。ちょうど今の僕の年代だ。しかしそんな僕もこの言葉の…

人見知り②

人見知りだ。 正確には、人見知りだった。ある程度歳を重ね、様々な人と接して改善された。と信じたい。 痛感したとある体験がある。高校生の頃、前日の夜から台風の影響…

言い訳

ある日、友人らと夜景を見に行くことになった。 かなりの山道をやっとの思いで登り切り(と言っても車だし友人の運転だし)、山頂に着いた。しかしすごい霧。深すぎて何も…

Note 錦戸亮 2nd album

せっかくなので、1曲毎に(短くても)感想を書こうと思う(という下書きが半年以上眠っていた)。 M1.Top note1曲目にふさわしい、勢いのあるインスト曲。次の曲まで意識…

プライド

僕は「プライドが高い」という理由で採用試験に落ちたことがある。自分でも納得し、面白い話のネタが出来たと思っていた。 現に幼いころからの友人には納得された。しかし…

チャンス

昨年、僕は成人式に参加した。式そのものよりも卒業以来初めて開かれた同窓会がとても楽しかった。卒業後も連絡を取ったりあったりしていた友人もいたが、それはかなり仲が…

悲劇

悲劇。そもそもはバッドエンドの物語のことだが、転じて人生で起きた悪い思い出を指すこともある。 考えてみれば、誰しも悲劇の一つくらい思い浮かぶのではないだろうか。…

主観の客観

急に歌いたくなり、カラオケに行こうかと思う。誰か友人を誘おうか。いやそんなことするのは僕のキャラではない。 よし一人で行こう。いや一人で行くのも僕のキャラとはど…

自信

「私、自分に自信が無くて…」 「俺、自分のこと大好きなんで!」 こんな人を見かける度に僕は疑問を抱く。 「自分への自信って?」「自分に好き嫌いってあるの?」 煽…

子供のころ将来の夢を聞かれることがあった。 中学生まで決まって「教師になりたい」と答えていた。理由は単純だ。親が教師だからだ。 微塵にも思っていなかったしなるつ…

ノイジ―

「一億総ツッコミ社会」 現代はしばしばこう呼ばれる。槙田雄司著の同名の新書が由来だ。聞き馴染みのない方もいるかもしれないが、マキタスポーツという芸名で芸人をやら…

カード

「配られたカードで勝負する」 よく言われる言葉だ。 僕はいろんな受け止め方ができると思う。 まず「自分を偽ってもしょうがない」という意味だ。 多くの人がこの意味…

人見知り

先日、久々に人見知りを発揮した。しかも吐き気がするほど絶大の。 バイト後に友人と2人で帰っていると、そのまた友人と遭遇した。そこから3人で帰ることになったのだが、…

ふと

なんでもないことに支えられることが多い。相手の何気ない言動を深読みして、勝手に意味を見出し、心の拠り所にしたりする。

とある年の誕生日。10年近く付き合いのある友人からのお祝いメールにこんなことが書いてあった。

「君の人たらしなところ、変わらずに大切にしてね」

再三言っているが、僕は人見知りだ。人たらしなんてチャラチャラしたところが自分にあるなんて思っていなかった。強いて言うなら人見知りが故

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むずかしい

僕は人に弱みを見せることが苦手だ。
それが転じて、相談することも苦手だ。「相談」という行為には大きく2つの種類があるからだ。1つは悩みの解決を目的とするもの。もう1つはただ悩みを聞いてもらうことを目的とするものだ。そのせいで僕と話を聞いてくれる相手の間に齟齬が生まれてしまい、消化不良に陥る。
だから相談することが苦手なのだ。

もうひとつ、自分の想いを伝えることも苦手だ。言葉をスラング的に用いるこ

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現代技術に阻まれる趣味

僕の趣味の話だ。物件を見ることが好きだ。
自分が住んでいる街、住む可能性のある街、住みたい街、住むことが無いであろう街。様々な街で、自分の好みの条件が当てはまる物件を探し、そこでの暮らしを想像する。暇を見つけてはそんなことをしている。

どれほどかというと、物件を調べすぎてネット広告にまで情報が表示される程だ。感心してしまう点でもあった。さすが現代の技術。ユーザーの好みを分析し、最適なものを表示し

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いくつになっても丸くならない

よくおじさんが言う。「若い頃は尖っててさ」
恐らくこの「若い頃」は10代後半~20代前半の頃を指しているのだろう。ちょうど今の僕の年代だ。しかしそんな僕もこの言葉の意味が分かるし、自分に思い当たる節もある。
決して自分が老けているとか、周りより成熟しているとかいう意味ではない。今の僕から見た「昔」、つまりもっと幼かった10代なり立てや10代前半の頃のことが思い当たるのだ。
しかしそんな年齢は、一般

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人見知り②

人見知りだ。

正確には、人見知りだった。ある程度歳を重ね、様々な人と接して改善された。と信じたい。

痛感したとある体験がある。高校生の頃、前日の夜から台風の影響で午後からの登校にする、という日があった。十代後半、毎日が楽しくてしょうがなかった私たちにとって、とんでもない喜びのようだった。
いつもとは異なり、目覚ましもかけずに起きる。ゆっくり支度をし、それでも余った時間はテレビを見て過ごす。時間

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言い訳

ある日、友人らと夜景を見に行くことになった。
かなりの山道をやっとの思いで登り切り(と言っても車だし友人の運転だし)、山頂に着いた。しかしすごい霧。深すぎて何も見えない。もはや雲海だった。それはそれで貴重だし綺麗だったが、「夜景を見るモード」の僕らは、他の夜景スポットに向かった。こちらでははっきりと夜景が広がっている様子が見れた。ぼんやりと眺めることができた。

夜景は綺麗だった。本当だ。しかしそ

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Note 錦戸亮 2nd album

せっかくなので、1曲毎に(短くても)感想を書こうと思う(という下書きが半年以上眠っていた)。

M1.Top note1曲目にふさわしい、勢いのあるインスト曲。次の曲まで意識したのかな?という感じ。

M2.Tokyoholic元々は関ジャニ∞時代の楽曲。本人が作詞作曲したため、歌えるのだろう。どうしても原曲と比べてしまうが、そことは関連付けないで感想を述べようと思う。

これほど勢いもあり、また

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プライド

僕は「プライドが高い」という理由で採用試験に落ちたことがある。自分でも納得し、面白い話のネタが出来たと思っていた。

現に幼いころからの友人には納得された。しかし学生時代から付き合いの続く友人には伝わらなかったようだ。「プライドが無いわけではないが、決して高くはない」というのが理由らしい。

この差は何なのかと自分なりに考えた。

まず、「出会った時期が関係しているだろう」というざっくりとした結論

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チャンス

昨年、僕は成人式に参加した。式そのものよりも卒業以来初めて開かれた同窓会がとても楽しかった。卒業後も連絡を取ったりあったりしていた友人もいたが、それはかなり仲が良い人に限られる。久々に会う友人とは当時に戻ったように話すことができた。なんだかぎこちない関係になっていた女の子と元通りに話せた気もする。

高校卒業以降、人生が下っていると感じている僕にはこの同窓会がかなり印象深い、もしかすると一生忘れな

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悲劇

悲劇。そもそもはバッドエンドの物語のことだが、転じて人生で起きた悪い思い出を指すこともある。

考えてみれば、誰しも悲劇の一つくらい思い浮かぶのではないだろうか。例えば学生時代、好きな女の子に告白するも無残に散ってしまった。飲み会で笑いを取ろうと変なことをするが、誘ってくれた先輩の地雷を踏んでしまった。当事者としては今すぐこの場から消えたい、もう二度とこの人と会いたくないと思ってしまう。だがこんな

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主観の客観

急に歌いたくなり、カラオケに行こうかと思う。誰か友人を誘おうか。いやそんなことするのは僕のキャラではない。

よし一人で行こう。いや一人で行くのも僕のキャラとはどこか違う。結局イヤホンを付けて部屋の中で熱唱した。

昔から、僕は何かをしようとする度に考える。

「それは僕のキャラでやってもいいのか」

何処からともなく声が聞こえてくる。自分を客観的に見ている自分がいる。「もう一人の自分」とでも言お

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自信

「私、自分に自信が無くて…」

「俺、自分のこと大好きなんで!」

こんな人を見かける度に僕は疑問を抱く。

「自分への自信って?」「自分に好き嫌いってあるの?」

煽りとかではなく、シンプルな疑問だ。

何かを考える主体を「自我」だとしよう。「自分に自信がない」「自分が好きだ」という考えは、自我と自分との間にある程度の距離が無いと成り立たないと思う。。そもそも人生で最も長く、生まれて死ぬまで付き

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子供のころ将来の夢を聞かれることがあった。

中学生まで決まって「教師になりたい」と答えていた。理由は単純だ。親が教師だからだ。

微塵にも思っていなかったしなるつもりもなかった。だが、「親の背中を見ている」と褒められるし、勝手に納得されて細かく説明しなくていいし、楽だった。

もう一つ理由がある。頭の中を覗かれるのが嫌いだからだ。これは今でも変わらない。

就活をしていると、いろんな所で自分の考

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ノイジ―

「一億総ツッコミ社会」

現代はしばしばこう呼ばれる。槙田雄司著の同名の新書が由来だ。聞き馴染みのない方もいるかもしれないが、マキタスポーツという芸名で芸人をやられている。

ネットで一般人も自由に発言できる環境が整っているため、万人が物事にツッコミできている、もっと言うと揚げ足を取りがちになっている。そんな話だ。

なるほど。自分の中の一つのもやもやが晴れた気がした。

SNS等の発達で一人ひと

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カード

「配られたカードで勝負する」

よく言われる言葉だ。

僕はいろんな受け止め方ができると思う。

まず「自分を偽ってもしょうがない」という意味だ。

多くの人がこの意味で捉えているだろう。嘘で自分を固めたりしても、いつかはボロが出る、いつかはメッキが剥がれてしまうという。そうした時に損するのは自分だ。

次に「カードを盛って勝負してもいい」という意味。

例えば、幕末の志士が好きなAさんは「歴史が

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人見知り

先日、久々に人見知りを発揮した。しかも吐き気がするほど絶大の。

バイト後に友人と2人で帰っていると、そのまた友人と遭遇した。そこから3人で帰ることになったのだが、この時はまだ普通に振舞えていた。と思う。

分かりにくいので、最初から一緒に帰っていた友人をA、途中で遭遇した友人の友人をBとしよう。

家の方向の都合で、Aとは別れBと2人で帰ることになった。ここからが問題だった。

Aと3人で30分

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