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マガジン:DeepBody-新規論文から考える 実際の記事のオリエンテーション
1) 旧脳とは何のこと?なぜ呼吸運動に関係するの?-重要な「皮質下構造」(爬虫類脳 vs Splatter super cluster)- URL:https://note.com/deepbody_nukiwat/n/n8a13b3d…
こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第二章X 西野流呼吸法「対気」Bodywork X-2:「対気」-自分の身体の感覚を素直に自分の疑問とする-
西欧医学では基本事項が未知領域として残されている
西野流呼吸法は不思議な身体現象である。
西野流呼吸法を習うことを通して、医師である筆者は、むしろその不可思議な現象を説明できない現代医学を外から客観視してきた。
客観視とは、現代医学という、主としてルネサンス期以降の人体解剖、ついで諸臓器生理、ついで生化学、さらに分子生物学という巨大生物学体系に対し、「一体何が欠けているのか?」と問いかける事であ
新規論文紹介③-3:III. Primaxial/ Abaxial筋群は西野流呼吸法「対気」の身体反応をいかに説明するか? 本間他:脊髄神経分岐の 3 要素モデル: 人間の肉眼的解剖学と現代発生学の融合 Homma S et al: Front Neurosci. 2023: 16: 1009542.
さて福島医科大学グループ、本間らの論文の紹介の第3回目である。
前2回は以下を参照
本間らの論文紹介①、本間らの論文紹介②
この論文の重要さを再度手短に繰り返しておく。
我々は直立歩行ができ、手・足は随意に動くと思いこんでいる。
しかしどうも随意ばかりでないシステムが我々の内部に存在する。
私自身この事実を自覚したのが、西野流呼吸法「対気」で相手のシグナルへの不思議な身体反応を経験してからであ
新規論文紹介③-2:II.Primaxial/Abaxialという体幹筋群は、人の全身にいかに分布しているのか?本間他:脊髄神経分岐の 3 要素モデル: 人間の肉眼的解剖学と現代発生学の融合 Homma S et al: Front Neurosci. 2023: 16: 1009542.
このnote記事は、Primaxial(軸近)、Abaxial(軸遠)という体幹筋群構造、言い換えれば体幹という全身運動体の形成が、そもそも受精3週後の脊椎動物の胚構造の中にその原点があることを、2000年前後からの新たな身体研究展開として記している。今回は3回連続の2回目である。(前回はリンクhttps://note.com/deepbody_nukiwat/n/n07b5f7633437)
新規論文紹介(3):I.Primaxial/ Abaxialという体幹筋群分類の進化・発生学的意味 本間他:脊髄神経分岐の 3 要素モデル: 人間の肉眼的解剖学と現代発生学の融合Homma S, et al: Front Neurosci. 2023: 16: 1009542.
新規論文紹介(3):I.Primaxial/Abaxialという体幹筋群分類の進化・発生学的意味
Homma S, et al: A three-component model of the spinal nerve ramification: Bringing together the human gross anatomy and modern Embryology, Front Neuros
Sten Grillnerの総説論文:運動制御の現在の原理:脊椎動物の運動を特に参照して 補遺:Subcortical領域に繋がる呼吸・歩行CPG
新規論文紹介(2)として、Grillnerの脊椎動物運動系の最新理解を紹介し、我々ヒトは二系統運動系で生きていることを述べた。
このうちの錐体外路系と考えられる、大脳基底核/延髄/脊髄CPG系のシステムは、東洋系bodyworkで見られる不思議な動きや反応を説明する可能性を、筆者の仮説として紹介した。
この錐体外路系運動システムは、脊椎動物中枢神経系の一階部分、すなわち皮質下領域(Subcort
DeepBody:新規論文から考える(2):Sten Grillnerの総説論文 Current Principles of Motor Control, with Special Reference to Vertebrate Locomotion 運動制御の現在の原理-脊椎動物の運動を特に参照して
Sweden、Karolinska研究所のGrillnerの総説である。
彼は1970年代より、ヤツメウナギをモデルに動物の運動解明に取り組んできた。真の意味の権威である。
この総説の出だしは、筋肉に関しての英国Sherrington卿の言葉から始まる。「動くとは何か?」、すべては筋肉細胞内の分子機構に戻るが、一方それを制御するものは神経系である。その運動への神経系が我々の身体には二系統ある。その
エピソード( X-1):「対気」という二個体間Signalingに反応する身体
「対気」という不思議な呼吸法bodyworkは、西野流呼吸法のオリジナルであり、Essenceであると先に述べた(リンク)。
ということは、この不思議な現象の解明は、西欧医学における新規身体理論、新規医療領域として展開する可能性もありうる。
この現象は、身体という「現実の実体」がなければ、感覚し得ないフィールドである。
いわゆる本能というbuilt-in curcuit神経系が作動する。
その発
こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第2章 X 西野流呼吸法「対気」Bodywork X-1:「対気」現象の記述にあたって
西野流呼吸法もその基礎Bodyworkの記述から、「対気」へ進む。
「対気」という、世界に同等のもののない、オリジナルな呼吸法bodyworkは、西野流呼吸法の本質である。
それは誰が経験しても、教えられるまでもなく、実感することである。
西野皓三先生ご自身、そう心得ておられたのを、直接耳にした。
それだけに医師として、この現象を記述するのは、本当に難しい。
一つの理由は、この現象を説明する医
IX-2 旋転・旋遊:自分の思いを前方へ、いよいよ歩み出る
3)自分の思いを前方へ 手のひらで頭の後ろから前へ身体をなぞる-「旋転」
直前動作、身体軸回旋上下移動で膝まで回転が降りたら、ゆっくりと止めながら両上肢の運動に移る。
右手を手首は緩めて手の掌は開いたまま、右耳を手甲でかすめて、後頭部を回し、左耳をなぞるようにしながら前へ。息は吐きながら回して前方へ伸ばし、右横から後ろへ(リンク、https://www.youtube.com/watch?v=
エピソード(VIII-1):「応地」により生まれる不思議な脊柱・体幹筋群感覚(身体軸)-私たちは脊柱で生きている:身体軸が主、四肢は従-
華輪の説明でも述べたが、西野流呼吸法を稽古して最大の「不思議」は、稽古を通して我々の中の旧い身体の事を想う点、気付く点である。
華輪の稽古では、身体軸を中心にして腕はブランブランと身体に纏い付き、膝はこれに併せて屈曲する。腕(上肢)は身体の中で主体的存在感ではなくなる。
そして身体感の主体、それは身体を貫くものとしての脊柱・体幹筋群の「身体軸」であると感取できる。
この応地においても同じような脊
マガジン:DeepBody-新規論文から考える 実際の記事のオリエンテーション
1) 旧脳とは何のこと?なぜ呼吸運動に関係するの?-重要な「皮質下構造」(爬虫類脳 vs Splatter super cluster)-
URL:https://note.com/deepbody_nukiwat/n/n8a13b3df078a?magazine_key=m06235142a61d
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仙台西野流呼吸法:掲示板
仙台西野流呼吸法は、1993年秋、東北大学加齢医学研究所で貫和が皆さんの希望で稽古を始め、30年に渡り東北大学学内のみならず多くの仙台市民が参加。
2019年より、下記JR仙台駅、河北TBCカルチャーセンターに移り5年となります。
*呼吸法稽古スケジュール:
・日時(3ヶ月毎に更新)
土曜日:13:00~14:30
月曜日:18:30~20:00
・場所:河北TBCカルチャーセンター(仙台