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がん治療

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主にがん治療の記事をまとめています。
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寝つきがよくなる”リラックス効果”と”睡眠の質向上”に欠かせない「入浴」のススメ

寝つきがよくなる”リラックス効果”と”睡眠の質向上”に欠かせない「入浴」のススメ

今日はクナイプ(バスソルト)の紹介をします。(回し者ではないです念のため)

私は左胸を全摘した際、リンパ腺まで癌が飛んでいたので左わきのリンパ郭清をしています。

今まで特に冷え性や乾燥肌というわけではなかったのですが術後、左腕の乾燥によるかゆみが出てきました。

特に二の腕がひどく、赤くなりよく見ると細かい発疹ができていました。
(リンパ腺の存在って大事なんだなとつくづく思います。)

かゆみ

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抗がん剤による脱毛開始〜終了1年後の頭髪移り変わり。

抗がん剤による脱毛開始〜終了1年後の頭髪移り変わり。

さて、今日はふんだんに私の頭の写真を使って、抗がん剤の副作用による頭髪事情を記しておこうと思います。抗がん剤最中の方や、これから治療を控えた方の参考になればいいなと思います。

2019年5月抗がん剤開始~脱毛開始

抗がん剤(FEC療法)1回目投18日目

それまで手ぐしするとするする抜けていく程度だった髪が急にごっそり取れました。頭皮もピリピリするし、鏡を見ると落ち武者みたいなってるし……

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薬膳にも使われる、「食べる薬」と呼ばれる野菜の効果がすごい。

薬膳にも使われる、「食べる薬」と呼ばれる野菜の効果がすごい。

「がん患者」と言うと細くげっそりしているイメージでしたが、実際は逆でした。

以前にもお伝えしたように、治療が始まると薬と副作用でみるみる太り、MAX体重はがん発覚当時から13キロ増。

FEC療法の時に服用したデカドロンと言う強力なステロイドを処方された時も、ドセタキセルの脂質と水分を体に溜め込むという性質の説明時も、ホルモン療法の副作用に対しても……主治医に言われたのは、

「太りやすいから気

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抗がん剤(FEC療法)真っ只中の心の悲痛な叫びと初めて見た景色。

抗がん剤(FEC療法)真っ只中の心の悲痛な叫びと初めて見た景色。

がん告知から約2年経った今、起業を決意するほど前向きになっている私ですが、抗がん剤中の辛かった心の内もここに記しておきたいと思います。超絶ネガティブなのでお見苦しいとは思いますがお付き合い下さい。

全摘手術から2か月間、術後熱が下がらず常に37.5度前後あり、主治医に言われるがまま歯科、婦人科、内科、さらには膠原病内科まで行ってあらゆる検査をしましたが、結局原因不明なままでした。

「これ以上待

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抗がん剤治療後11kg太った私が元の体重に戻った理由。

抗がん剤治療後11kg太った私が元の体重に戻った理由。

今日はリハビリの日でした。この「普段使ってない筋肉を動かす、筋を伸ばす=要するに体を動かす」と言うのは本当に本当に、大切です。

体重を元に戻すと言うよりも、手術と抗がん剤によって、ズタズタにやられた体の細胞達をまた元気にしてあげると、ホルモン療法による副作用の軽減やリンパ浮腫防止にもなると身をもって実感しています。

私は全摘&一次再建と、二次再建の2回手術をしました。術後の症状は人それぞれです

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癌治療の『ホルモン療法』があと9年間続く話。

癌治療の『ホルモン療法』があと9年間続く話。

私のがんは女性ホルモンを餌に成長するタイプなので、女性ホルモンを出さない為に「ホルモン療法」と呼ばれる治療をしています。10年間予定なのでちょうど今月で1年が経ちました。

【ホルモン療法とは】

癌の中には、特定のホルモンによって増殖が促進されてしまう種類のものがある。そのため、当該ホルモンを分泌している器官を切除したり、分泌を抑制する薬剤を投与する治療が行われる。この療法は、がん細胞そのものを

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抗がん剤でなくなったまつ毛も、3ミリ伸びたらマツエクが付けれると言う話。

抗がん剤でなくなったまつ毛も、3ミリ伸びたらマツエクが付けれると言う話。

ほとんどの方がご存じだとは思いますが、種類によっては 抗がん剤治療の副作用に『脱毛』があります。(これに関しては今後の医学の進歩で、どうにか毛が抜けない技術を何処かの偉い人があみ出してくれることを切に願っています。)

もちろんですが髪の毛だけでなく、まつ毛も眉毛も鼻毛も体毛と言う体毛はすべてなくなり、ツルッツルになります。私は抗がん剤が5月末~12月の期間でしたので、その年の夏はムダ毛処理の時間

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インスピレーションのおかげで淀んでいた周りの水がまた流れ出した話。

インスピレーションのおかげで淀んでいた周りの水がまた流れ出した話。

さて、
事業を立ち上げます!と宣言したものの、そんなにすぐには生活は変わらないわけで。今日も頭の中であれこれ想像と妄想を膨らませながら7人分の洗濯物を干し終わりました。前向きな考え事をしていたら7人分干すことなんてあっという間なんですね。

私は闘病中のベッドの上からずーっと考えてきました。

インスタ、オプチャの人たち以外にも、この世の中には泥の中で光も見えずに孤独にがん治療と闘っている人がいる

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主治医に「自分の寿命なんか、ホンマに知りたいと思う?」と言われた話。

主治医に「自分の寿命なんか、ホンマに知りたいと思う?」と言われた話。

私の主人は、私より弱虫です。怖がりだし、いくじなしです。(きっぱり)

愛した女に死ぬかもしれない病気が判明した時、主人は泣き崩れました。その後も三日三晩泣き続け、仕事もままならかったのです。それは今でも続いていて、私よりも私の病気に詳しいし、私よりも私の身体を心配しております。(現在訳あって超絶すれ違いの末別居中ですがそれはまた別の機会に……)

検査や検診、抗がん剤治療の時など事あるごとに病院

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癌が教えてくれた「自分のすべてを受け入れる」事の大切さを伝えたい

癌が教えてくれた「自分のすべてを受け入れる」事の大切さを伝えたい

私は1年半前から乳がんサバイバーのコミュニティを運営しています。そのメンバーである3名の方に副管理人をお願いしていて、いつも4人で話し合いながら和気藹々と運営管理をしています。

遺伝性や先天性でない乳がん患者さんの中には「自分が乳がんになった原因であろう事に心当たりがある」とおっしゃいます。

副管理人さんも、わたしも「これ以外ない」と思い当たる節があります。

それはそれは、もう、想像を絶する

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副作用の間、末っ子がずっと同じ頭でいてくれた話。

副作用の間、末っ子がずっと同じ頭でいてくれた話。

5月末からの抗がん剤治療が決定した時の話。

「もちろん髪は抜けます。個人差はあるけどだいたい投与後2週間後ぐらいからかな?それは免れないです。」

主治医からの説明でショックを受けたのは元美容師の主人の方でした。
私は『がん治療=髪の毛なくなる』とイメージしていたのでそれほどのダメージは(この時はまだ)感じていませんでした。

まず、胸まであった髪を、行きつけの美容室でショートカットにしました。

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初めての抗がん剤投与から2週間。脱毛が始まったので坊主決行。

髪は「抜ける」んじゃなくて
「取れる」んですね。。

ごそっ…と取れちゃうんです。

切なくて悲しくて毎晩
お風呂で一人泣きました。

この精神的苦痛からとにかく逃れる為に

「もう坊主する!!!」

とバリカン入れたら元美容師の主人が

「俺も相当決意が必要やのに…」

と泣きながら綺麗にしてくれました。

めーちゃーくーちゃスッキリした。

気持ちが少し前を向いた瞬間でした。