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メジャーじゃなかったパニック障害

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発症当初、自律神経失調症で片付けられていたパニック障害に、長年悩まされてきた経験者として、発症のきっかけ、発病の素質は何かを振り返り、 今思うことを素直に書き下ろしました。 スト…
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#認知行動療法

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【12】

4.病気と付き合う【5】ー 発症リスクのロケーション ー
(ぼくの場合)新幹線にも乗ることができ、
少し自信が持てた。

これをきっかけに
行動療法が増えていく。

特に行動療法をやりなさいと
女医から言われたわけではなく、
プライベートにおける
行動が、おのずとそうなっていった。

友達も減り、土日は
彼女とダラダラ過ごす
これを繰り返していた。

こんなマンネリ生活
彼女も喜ぶワケがなく、

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【23】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【23】

ー 薬のために働くという間違い ー病気を患っているにも関わらず、
休んで治す勇気を受け入れられないでいたぼくは、
絶望感に似たスパイラルに陥ります。

病を認めたくないとの思いが継続し、
治療に専念ではなく、
健常者として社会の一員でありたい
との思いの方が強く出てしまったことで、
次のような悪循環がおこりました。

病気を治したい(本音)

薬で治していく

通院、処方には健康保険、

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【21】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【21】

ー 追い込みすぎでの挫折 ー晴れて飛行機関係の仕事にこぎつけ、ここで病の克服スタートを切る決意で、成田界隈の寮に引っ越した。
仕事内容は、ほぼほぼガテン系で、しばらく飛ばない飛行機の軽微なメンテナンスを行う。機内においては、座席の数量や配置転換、機内の細かい部分をくまなく掃除する。簡単に言うと大掃除である。
機体の外部については、翼の周囲とギヤ(タイヤ)をメインに大掃除をおこなう。
翼は主翼の

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【18】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【18】

本当の治療とは

ー 先入観の違い ー急行電車に新幹線。ましてや飛行機など、
何があろうとも乗りたくない。
床屋に歯医者に飲食店など、
辛い思いまでして行く必要はない。

これら極力避けてきた。

新幹線で大阪へ行けたものの、
その後は乗る機会がなく、
乗るとするならば、また不安で
乗ることなどあり得ない。と
文句をつけて、逃げるだろう。

不安要素がつまった出来事を、
薬のお陰としてでも、達

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【17】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【17】

4.病気と付き合う【10】
ー変わった見解を示す先生登場ー

薬のストックは安心の担保として
残りおおよそ1ヶ月分となる頃を目安に、
院長の診察がある土曜日に、もらいにいきます。

看護婦さんたちは、ぼくを覚えているようで、
いくたびに話しかけられるようになった。
ぼくは、恥ずかしくて、
いつも苦笑いしてやり過ごす。
看護婦さんたちは
へっちゃらで、フランクに話しかけてくる。
強い女性はかっこよく

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【15】

【4】病気と付き合う(8)ー 新天地で回復を願う ー

新たなる病院、転勤。

朝の通勤電車は
下りになり、混むがさほど気にならない。
グ~ンと通勤が楽になる。

車で病院にいける。駐車場も広い。
仕事が休みの日に
わざわざ電車に乗らないで済む。

遠距離の出張もない。

これは、もう治るのは時間の問題
などと楽観的に考え出していた。

だが、数週間でわかる。
そうでもなかった。

単純に、人

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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【5】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【5】

3診察(3)病気になる素質。
これは、いったいなんだろう?

友達k君に言われて
その夜、深く考えた。

…そもそも
自身の性格など分析することなど
考えたこともなく、

素質。

と、いわれて
へこむ自分は一体…

ぼくの性格

神経質。
人の目が気になる。

色んな人と話すと
明らかに
自分のほうが
何でも気にしすぎている。

こういうことに
気づくキッカケとなった。

ただ、この当時は
そん

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