だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。育てたコーチは2000人超。…

だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。育てたコーチは2000人超。コーチング動画配信日本一(多分)。二児と妻にメロメロ。体育会温泉部。蕎麦愛。酒には愛されてる。Change the world with COACHING. 宮越大樹 株式会社アナザーヒストリー

記事一覧

『相手の信念を聴きとれる耳』を育てる

 コーチはいろんなことが聴き取れると耳を持っているといい。価値観を聴き取る耳。ニーズを聴き取る耳。信念(思い込み)を聴き取る耳。  今回の記事では、クライアント…

価値観ワードの『抽象度』を操作する(後編)

 コーチングと価値観に関する昨日のノートの続きです。価値観というものをコーチングにどう活かすかを解説しながら、価値観ワードの抽象度というものについての理解を深め…

価値観ワードの『抽象度』を操作する(前編)

 今回も「コーチングと価値観」に関するノートです。そして今回は結構大切なテーマです。すばり今回のテーマは        価値観の抽象度  です。「価値観に抽象度…

『相手の価値観を聴きとれる耳』を育てる

 クライアントが自分の価値観に気づくこと。  それって、コーチングでやりたいことの一つではないでしょうか。  価値観=何が(人生で)大切であるかについての、その…

来るべき震災に向けて。PFAの話

 南海トラフの巨大地震の危険性が高まったとして「臨時情報」なるものが出たりして、危機感を持つ人が増えていますね。他にも首都直下地震の危険性だってそれなりに高いわ…

『治療外要因』をコーチングに取り込み飛躍的に結果を出す

 マイケル・J・ランバート教授による『心理療法の効果の割合』に関する研究(1992年)があります。科学的根拠が乏しいとの批判を受けたりもしているのですが、コーチにと…

フォーカシングのコーチングへの応用

 僕はジェンドリン博士考案の『フォーカシング』が大好きで、コーチングやカウンセリングの中でたくさん活用しています。今回の記事はフォーカシングに興味を持っているコ…

承認欲求があってもいいじゃないか

 僕は2005年からアドラー心理学や、それをベースとしたカウンセリングを勉強、探求しています。そしてアドラー心理学ができて以降100年超の臨床心理学の発展を生かした新…

ワクワクなんてしなくていい

 たまに「そのゴール、本当にワクワクする?」とかきいてくるコーチがいるけど、別にワクワクなんてしなくても大丈夫ですよ。という記事です!  別にコーチも悪気があっ…

コーチは『後日談』から学び成長する

 コーチの皆さん。コーチングの後日談きいてますか?  うまくいってないと思ったセッションでも、後日談を聴いてみたら面白い変化が起こってることも案外ありますし、 …

楽園をつくった男の思い出と『夢の家』

 夏になると思い出す話。『楽園をつくった男』 僕と沖縄 僕は沖縄が好きで、20年近くは沖縄に通い続けています。ほぼコーチング歴とイコール。  それにはもちろん関係…

セルフイメージをダイレクトに描き換える「器の小さいわたし」(後編)

 わたしたちは現実の世界に生きていません。みな、自分が作った「イメージの世界(思い込みの世界)」の中に生きているのです。ということは、私たちの幸せも不幸せも「イ…

セルフイメージをダイレクトに描き換える「器の小さいわたし」(前編)

 セルフイメージの書き換え方は大きく2通りあります。  ①のアプローチは、前回までのシリーズでやってますね。  普通のやり方です。  人の中には「イメージで作ら…

セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(後編)

 前回までの続きです。コーチはなんとかここからまとめていこうとしています。  新しいMちゃんの関わり方だと、Aさんは楽になる、といいます。  相手を引っ張るのでは…

セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(中編2)

 コーチは、クライアントMちゃんに自分の椅子に戻ってもらい、Aさんからのメッセージをきいてもらいました。そしてその感想をききます  Aさんにそう言われて嬉しいとい…

セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(中編1)

 コーチはクライアントのために二つの椅子を用意しました。  すごいですね。とにかく傷つけたくない。クライアントは過去に人のことを傷つけてしまったと思っていて、本…

『相手の信念を聴きとれる耳』を育てる

 コーチはいろんなことが聴き取れると耳を持っているといい。価値観を聴き取る耳。ニーズを聴き取る耳。信念(思い込み)を聴き取る耳。

 今回の記事では、クライアントの信念を聴き取る耳を養ってもらうためのヒントを書いてみたいと思います。

 価値観の聴き取りに関しては以下の記事をどうぞ

信念とその影響 信念=個人が正しいと信じる考えや判断の基準のこと

 信念は幼少期からの人生経験を通じて無意識に作

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価値観ワードの『抽象度』を操作する(後編)

 コーチングと価値観に関する昨日のノートの続きです。価値観というものをコーチングにどう活かすかを解説しながら、価値観ワードの抽象度というものについての理解を深められたらと思います。よかったら前編もお読みください。

複数の価値観 私たちの持っている価値観は一つではありません。当たり前のことですけれど人はそれぞれ大切なことをいくつも持っているわけです。どれくらいの数の大切なことがあるのかは、人によっ

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価値観ワードの『抽象度』を操作する(前編)

 今回も「コーチングと価値観」に関するノートです。そして今回は結構大切なテーマです。すばり今回のテーマは

       価値観の抽象度

 です。「価値観に抽象度なんてあるの?」って思うコーチもいると思いますし「そもそも価値観ってなに?」ってコーチもいあるかもしれませんね。

 でも価値観をどのレベルの抽象度で言語化するかは、クライアントへの影響が案外大きい重要な問題なのです。でもそれを意識して

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『相手の価値観を聴きとれる耳』を育てる

 クライアントが自分の価値観に気づくこと。

 それって、コーチングでやりたいことの一つではないでしょうか。

 価値観=何が(人生で)大切であるかについての、その人の考え方、指針。

 クライアントが自らの大切にしたいこと=価値観に気づき、それに基づいて自分の生活を見直していく。より自分の価値観にそって、生活できるようになる。時間を使えるようになる。人間関係を変えていける。

 そんなことを手伝

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来るべき震災に向けて。PFAの話

 南海トラフの巨大地震の危険性が高まったとして「臨時情報」なるものが出たりして、危機感を持つ人が増えていますね。他にも首都直下地震の危険性だってそれなりに高いわけで、日本で暮らしていくには日頃から地震への備えは欠かせません。

 今回の記事では、PFA(サイコロジカル・ファースト・エイド)と呼ばれるものを中心に、地震などの大規模災害の際に私たちコーチは何ができるのか、そんなことを考えてみたいと思い

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『治療外要因』をコーチングに取り込み飛躍的に結果を出す

 マイケル・J・ランバート教授による『心理療法の効果の割合』に関する研究(1992年)があります。科学的根拠が乏しいとの批判を受けたりもしているのですが、コーチにとっても面白い問題提起を含んでいますので、どうコーチングに活かしていけるか考えてみましょう。

効果の割合に関する仮説 効果の割合とは、心理療法(カウンセリングやサイコセラピー)に効果があった場合に、その効果は何による場合が多いのか?とい

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フォーカシングのコーチングへの応用

 僕はジェンドリン博士考案の『フォーカシング』が大好きで、コーチングやカウンセリングの中でたくさん活用しています。今回の記事はフォーカシングに興味を持っているコーチ向けに

「フォーカシングってコーチングにどう応用したらいいんだろう?」

 ということをテーマに書いてみます。

①無意識を言語化するテクノロジー フォーカシングを用いると、心の声を聴くことができます。

 例えば、あなたがなんとなく

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承認欲求があってもいいじゃないか

 僕は2005年からアドラー心理学や、それをベースとしたカウンセリングを勉強、探求しています。そしてアドラー心理学ができて以降100年超の臨床心理学の発展を生かした新しいコーチングの体系を作り上げようと奮闘しています。

 なので、会った人から、コーチングだけでなく、アドラー心理学について話をふられたり、質問されたりすることが結構あるのです。

 そして、その中でもよく言われるのが

「承認欲求を

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ワクワクなんてしなくていい

 たまに「そのゴール、本当にワクワクする?」とかきいてくるコーチがいるけど、別にワクワクなんてしなくても大丈夫ですよ。という記事です!

 別にコーチも悪気があって、「ワクワクするか」きいているわけじゃない。あなたが描いたゴールに、あなたの心が反応しているかどうかを確認したいだけだと思う。それは、あなたに幸せになってほしいから。あなたに心から望む人生を生きてほしいから。

 だからワクワクするかよ

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コーチは『後日談』から学び成長する

 コーチの皆さん。コーチングの後日談きいてますか?

 うまくいってないと思ったセッションでも、後日談を聴いてみたら面白い変化が起こってることも案外ありますし、

 うまくいったと思っているコーチングでも、後日談をきいてみたら、「あ、詰めが甘かった!!」と反省する材料を得るようなこともあります。

 いずれにしても、コーチングの成果は「コーチングが終わった後の日常で何が起こったか?」です。なのに、

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楽園をつくった男の思い出と『夢の家』

楽園をつくった男の思い出と『夢の家』

 夏になると思い出す話。『楽園をつくった男』

僕と沖縄 僕は沖縄が好きで、20年近くは沖縄に通い続けています。ほぼコーチング歴とイコール。

 それにはもちろん関係があって、僕はコーチングに出会う前は仕事人間だったわけです。「有給?何それ?食べれるの?」みたいな感じだったんです。

 コーチングスクールに通い始めて4ヶ月目に、クラスメイトに誘われた『小布施見にマラソン』。それと絡めて皆んなで遊ぶ

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セルフイメージをダイレクトに描き換える「器の小さいわたし」(後編)

 わたしたちは現実の世界に生きていません。みな、自分が作った「イメージの世界(思い込みの世界)」の中に生きているのです。ということは、私たちの幸せも不幸せも「イメージの世界」からきているのです。

 だからもし「イメージの世界」を描き変えることができるなら、人生が変わるわけです。

 今回のシリーズは、その「イメージの世界」をダイレクトに描き変える簡単なやり方をお見せしています。

 では、前編の

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セルフイメージをダイレクトに描き換える「器の小さいわたし」(前編)

 セルフイメージの書き換え方は大きく2通りあります。

 ①のアプローチは、前回までのシリーズでやってますね。

 普通のやり方です。

 人の中には「イメージで作られている世界」と「言葉で作られている世界」があります。①のアプローチは、言葉を使ってクライアントと一緒に「モノの見方」や「考え方」を見直すことで、イメージの世界も書き変えようとしています。それがうまく行った時に「しっくりきた」とか「肚

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セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(後編)

 前回までの続きです。コーチはなんとかここからまとめていこうとしています。

 新しいMちゃんの関わり方だと、Aさんは楽になる、といいます。

 相手を引っ張るのではなうて、オープンに関われる自分を感じてもらい、そんな自分は「どんな感じ?」とコーチは問いかけました。

 そこでクライアントは

 「器が大きくなる!」

 といいました。よかった。ようやく辿り着きましたね。怒らなくなったら器が大きい

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セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(中編2)

 コーチは、クライアントMちゃんに自分の椅子に戻ってもらい、Aさんからのメッセージをきいてもらいました。そしてその感想をききます

 Aさんにそう言われて嬉しいというクライアントに対してコーチは、Aさん以外の人たちのこともイメージしてもらいながら、みんながMちゃんに言いたいであろうことを耳にしてもらいました。

 その結果、クライアントからは

 「どっかで認めないといかんな」

 という言葉がで

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セルフイメージを変化させる「器の小さいわたし」(中編1)

 コーチはクライアントのために二つの椅子を用意しました。

 すごいですね。とにかく傷つけたくない。クライアントは過去に人のことを傷つけてしまったと思っていて、本当にそれを避けたいんでしょうね。

 だから、何度も何度も傷つけたくないと言っているのでしょう。コーチはここでやり方を少しだけ変えます。急いでコーチングを進めるまえに、一旦きちんと、クライアントの「傷つけたくない」という気持ちを受け止めよ

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