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80'sの詩

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80'sの詩をまとめてみました!!読んでいただけたら、嬉しいです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 宜しくお願い致しますm(_ _)m♡♡♡
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2024年3月の記事一覧

詩「忘れられない歌」

詩「忘れられない歌」

優しい歌声の忘れられない歌
それは あなたとの思い出と共にある

柔らかい手に包まれながら
眩しい光が きらきらと交錯した
世界のしあわせを当たり前の様に受け取っていた
夕陽が作り出した影を こわいとも思わずに
あなたの旋律に身を委ねていた

物は力を与えられ
私が作った物達は 意図せずに意味があった
私の魂は躍動そのものだった
体と連動していて飛躍した
だから 私が描く絵や文字は
いつも はみ出

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詩「マウンテン」

詩「マウンテン」

頂を目指して 僕は歩き続けた
決して 下を見ようとはしないで
立ち止まらないで
上へ
上へ
上へ

なだらかな丘陵
ごつごつとした岩山

頂上の景色は 僕を魅了した
晴れ間が見えた次の瞬間
雲が全てを遮った
そして 雨が降り続けた
僕が 何度登っても
同じ景色は ないだろう
今 この瞬間も
刻々と変化し続けている

僕は そこに君の横顔をみた

詩「すれ違い」

詩「すれ違い」

きっと やり直せるよ
みんな そう言うよね
私も そう 思ってた

でもね
一度すれ違っちゃうと
もう 元には戻れない

前の様には出来ない
前の様には振る舞えない

どこかが微妙に違うんだ
何かが少し変わってしまうんだ
それが
自分なのか相手なのか分からないけど

何かを納得していないから
すれ違う

自分から変わればいいのにね
自分が変わればいいのにね

詩「夜の額縁」

詩「夜の額縁」

暗い窓の先に
真っ黒な物体が
道路に ごろりと落ちていた

胸がざわざわして
一体 何事かと
夜の額縁を覗き込んでみたら
黒い水溜まりだった
(身を乗り出した私の姿は、冷たい夜の芸術の一部となる。)

いつかの 苦悩して
煮詰まっていた
私の抜け殻が
夜の先にうずくまっていたのかもしれない
(この街は、たおやかな人間が居て初めて完成する。)

詩「たんぽぽ」

詩「たんぽぽ」

この種は どこから飛んで来たのだろうか?
最初のはじまりを私は知らない
風は どこから吹いて来たのだろうか?
私の胸をざわつかせる

この土手にも 咲いていなかったのに
たんぽぽは いつの間にか根付いていた
世界は一瞬で変わる時がある

私とあなたの人生も
交わる事なんてないと思って生きてきたのにね

あなたは 今まで
どこで どうして 生きてきたのかしら?
あなたの人生を私は知らない
あなたの一

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詩「春の眠り」

詩「春の眠り」

春の眠りは 異常に深い
深層まで堕ちる
あなたの声は 届かない

薄暗い夢は あまりみない
かわりに
甘い蜜のような快楽に似た幻をみる
それは
現実よりも 心地よくて 優しくて
いつまでも 此処に 留まっていたい気持ちにさせられる
(あなたの寝息も届かない。)

春のまほろば
足を踏み入れたら最後
私の眠りは なかなか醒めない
眠たい身体を引き摺りながら
今日の夢も なかなかだと思い
朝の光を全身

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詩「春がはじまる準備」

詩「春がはじまる準備」

風の冷たさの中に
ほんのり甘い微かな香
土の中にも生命の息吹
太陽の光もあたたかさを増して行く

もうすぐ 春になる

髪の毛は外側に弾けようとする
私は櫛で それを抑える
唇は 高い旋律を奏でたがる
鼓動は生の音楽
両足は スキップで跳ねたがる
明るい洋服が町を彩る

意識は自然と外を向いて行く
まだ約束されていない新しい何かを見つけたい

電線に知らない鳥がとまっていた
新しい歌声を私に聴かせ

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詩「織りなす」

詩「織りなす」

大人になった男と女
酸いも甘いも噛み分けて
グラスを片手に嘘をいただく
毎夜
特殊なディナー

会話が混ざり合い
吐息も絡み合い
それでも
お互いの線は越えない
交わらないのは宿命
こうして
出逢えた事だけが運命
同じ食べ物が腹の中に溜まっていく
それぞれに足りないものを
各自、違う栄養に変えて
どうぞ
吸収できるうちに

違う絆が
音色が
織りなす日々
丁寧に
丁寧に生き抜きましょう
それが

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詩「水晶体」

詩「水晶体」

私の目の前に 新しい惑星が広がる
当風の目の輝き
この目は 地球で 何が起きようとも
決して 諦めなかった目だ
私は 何度 この人に救われたのだろうか

地の底から這い上がる想いで
共に歩んで来た
何度も新しい風を吹き込んできてくれた
あなたは 違う星の匂いがする
此の地に奇跡を運んで来てくれる

光の加減で水晶体の輝きは増す
あなたを見つめる度に
何度も違う星に生まれ変わる
私は その度に
やり

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詩「星が降ってくる」

詩「星が降ってくる」

時が止まったかの様な
暗い暗い夜空を
太古の星々が
それぞれの光で瞬く

吐く息は
淡く白く
存在ごと
消えていきそうだけど

私は折れない
これまでも
これからも

夜空を見上げる
液体を通して見る星は
今にも
降ってきそうだった

詩「どこまでも、高く跳べ」

詩「どこまでも、高く跳べ」

半径数メートルの小さな世界で
鬱屈しそうな僕達は
粘着している
脳は半分溶けそうになっている
手がベトベトのソフトクリームは
地面に落とした
傾斜を頼りにのびて行った
(いつまでも自立出来ない僕の様。)

晴れているのに寒い
辻褄が合わない事だらけ
正解が分からない
僕は ちぐはぐな服装で
この町からも浮いてしまった
(繰り返しした小テストは何の為?)

世間から弾き出される
その前に
跳べ跳べ

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詩「解消されない不安と…」

詩「解消されない不安と…」

窓を眺める 外を見る
鳥の囀りが聞こえる
犬や猫の鳴き声も

高まる事を知らない この胸の中で
不安だけが声をあげている
背中に光を感じながら
自分の影を見つめながら
これから どうして生きて行こうか

行きたい道と行こうとする道と
本当に生きる道は違うのか

空の青さが眩しかった
流れる風が愛しかった
自分は まだまだ未熟い事を知った

ただ 単純に色々な人の色々な声を聞いて
それが妙に嬉しかっ

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詩「毒の花」

詩「毒の花」

私の体に染み付いて離れない
天使の頃から多分持っていた
皆 笑って見てるから気付きもしないけど
無意識に心の中で握り締めていたんだと思う
人を傷付ける毒の花
それが 今は覚醒して
意識的に心の中で根を張っている

外ではね
そんな素振り一度も見せないの
子供と違ってコントロール出来るから
我慢して 我慢して
はち切れるまで我慢して
家の中で爆発させる
そっと手に握らせる
醜い形の毒の花
変色した毒

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詩「島の菜の花」

詩「島の菜の花」

人々の温かさが
一足早く この島に春を呼び込んでいた

土を愛し 花を咲かせ
また 此の地に種を落とす
2万年前に島を選んだ その日から
咲き誇る黄色は祝福の匂いがした

初めて この島を訪れた私にも
島の菜の花は 安らぎを与え
迎え入れてくれたかの様だった

今も あの黄色に胸が染まっている