遊牧民に”転生”してみたら|相馬拓也
地平線の先までずっと続くモンゴルの大草原。そこに生きる”悠々自適”な遊牧民。大自然に囲まれた彼らの暮らしを想像して、一度は憧れたことがある人もいるかもしれません。しかし、彼らの暮らしは本当に”悠々自適”なものなのでしょうか。一度で150kmにもおよぶ遊牧、マイナス40℃を下回る極寒の冬、家畜という懐事情をあけすけにした生活——。光文社新書9月新刊『遊牧民、はじめました。』では、そんな遊牧暮らしのリアルを、彼の地で長年フィールドワークを続けてきた研究者の相馬拓也さんが赤裸々に綴