ピアノ調律師の書斎
ピアノの置き場所の管理をしっかりするとピアノが長持ちします。
ピアノ調律師の方に向けた、おすすめのグッズなどを紹介しています。
スマートデバイスをつかったピアノの練習方法や管理方法をまとめています。
弾くだけじゃなくてピアノのことをもっと知りたい!と思ったときに、ピアノ関連の本はたくさんあってどの範囲に手をつけていいか難しいです(価格も決して安くはないのでね...) まず最初の一歩としてここを押さえておけばピアノの全体像が見えやすい、おすすめの本を紹介します。 ピアノのことをもっと知りたい方向けの本青山一郎著「1冊でわかるピアノのすべて」 ピアノの歴史から音律のこと、構造から考えた弾き方のこと、調律のことなど色々な角度からピアノのことが書かれています。 それぞれの
お客さまからピアノの設置場所のご相談を受けた際に「できればエアコンの真下は避けてください」と言う話をします。 風が当たるのが良くないというのもあるんですが、コワイのがエアコンからの水漏れです。 「ゆうてもそんなトラブルそうそう無いでしょ?」と思われるかもしれませんが、実際にわが家ではエアコンから水漏れしたことがあるんです… さいわいピアノの部屋ではなかったのですが、これがもしピアノにかかってたら大変なことになっていました。そもそもエアコンの下には大事なものは置かないほう
「だが、情熱はある」このドラマ、タイトルからして痺れます。 オードリー若林正恭、南海キャンディーズ山里亮太。ふたりが2012年〜2021年に期間限定で組んだお笑いユニット「たりないふたり」にスポットを当てつつ、ふたりの半生を描くドラマです。 うちは夫婦でオードリーファンなんです。もちろん「たりないふたり」も追ってきたので、ドラマが始まる前は期待2割・不安8割くらいでした。「ドラマ化」と言うのがあまり想像できてなくて、まあよくある再現ドラマくらいのノリかな?と。それにしては
僕の実家には母が大学生のときから弾いていた古いヤマハのアップライトピアノがあります。 小さいころは母がよくクラシックを弾いていたので「ピアノは楽譜を見て決まった曲を弾く楽器」というイメージでした。僕自身もバイオリンを習っていて、もちろん弾くのは教本にある練習曲やクラシック。 でもある日なんのきっかけだったか、当時テレビでやっていた戦隊モノ「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のオープニング曲のメロディーを母がピアノで弾いてくれました。 「♩ラーシドー、シードレー、ドーレミーミミミ
みなさんのピアノの上ってどうなっているでしょうか? 何も置いてない方ってかなり少ないと思います。ピアノ調律師の実家のピアノですらこうですからね。 いっそのことこういう棚作ろうかなと思ったり。 ピアノの上ってなぜか物を置きたくなりますよね。平らだし、結構広いし、ちょうどよい高さだし。 ただやっぱりデメリットは多くて、一番の問題は上に置いたモノが共鳴することです。ある音を弾いた時に〈ビーーン!〉と変な音がして「ピアノの弦がおかしくなった!?」と思ったら、上に乗せてたメトロ
GWに友人と集まって懐かしのファミコンゲームで遊びました。 その中のひとつに「キテレツ大百科」の、いわゆるマリオ的なアクションゲームがあったんですがこれがなかなかの怪作で… しゃがみの体制がなんかイラッとするとか、通れる床とダメージを受ける場所の区別がつきづらいとか、なぜか天井を逆立ちで歩けるとか、背景が不気味、とか色々あるんですが、一番の問題は途中で助ける仲間の存在。 こんな「仲間」ありなの?ゲームをはじめて少し進むと後ろを勝手に付いてくるんですが、この仲間は操作もで
ストリートピアノについてのネガティブなニュースが話題になってます。 今ちょうど“流行りモノ”なので良くも悪くも色々な人や意見があるのは仕方ないですね。 そう考えると、カラオケってすごい成熟した文化だと思います。 1曲ずつ順番に歌っていく 時間帯や空気に合わせた選曲 メンバーの年代や関係性に合わせた選曲 各自の持ち曲のようなものがある 空気によっては自分で1コーラスで曲を止めたりアウトロはカットしたり まわりは曲に合わせて適切に盛り上がる 自然なコール&レスポ
NHKのシン・仮面ライダーのドキュメンタリーを観ました。 SNSではパワハラとも取れる庵野監督の傍若無人ぶりと無意味にそれに振り回されるスタッフ&報われない演者と言う形で話題でしたが、僕は全くそうは感じませんでした。 あえてオタクを貫いた庵野監督 確かに現場は庵野監督 vs 他のスタッフと言う構図になっています(とは言っても編集による意図はかなり感じますが)庵野監督はこの映画では徹底的に仮面ライダーオタクとしての立ち位置を貫いただけに感じました。 「オタク目線」ってコ
社会に出て働きはじめて丸18年が過ぎました。 2005年〜2023年。ただ文字にしてみるとそんなに劇的に時代が進んだ感じもしないのですが、仕事のやり方、なにより仕事のツールはだいぶ変化しました。 一旦整理するという意味も含めて、18年で大きく変わったことを振り返ってみようと思います。 【※大前提として】 僕の仕事はピアノの調律師で、主に一般家庭に訪問してピアノを直すと言うことをしています。 紙の地図からGoogleマップへ2005年。仕事をはじめた頃は外回りの車には広
ピアノを弾くときに、楽譜用の照明に困っている方は多いと思います。 先日の調律のお客さま宅にDRAW A LINEのライトが設置されていて「これ本当に最高なので、みんなに広まって欲しい!」とのことで、写真を撮らせて頂きました。 DRAW A LINEはいわゆる「オシャレな突っ張り棒」のシリーズです。 お客さまに聞いた使い心地と調律しながら実物をチェックしてみた感想、僕自身もライト無しのDRAW A LINEを使っているのでその使用感も踏まえて、ピアノに最適な理由を考えてみ
調律師として仕事をしていて、影響を受けた言葉や考え方というのはたくさんあります。その中でも明確に自分の行動理念となっているなあと感じる、2人の方から頂いた言葉があります。 「調律師って言うのはね、モテないとだめなんだよ。」 高校生のときに、調律の道に進もうと思った際に話を伺ったある楽器店の社長さん(元調律師)に言われたことです。当時は正直「あ〜…おじさんの下世話なノリだ…」と軽く流していましたが(失礼)仕事をはじめると意味がわかりました。 調律の仕事って対・ピアノだと考
ピアノのサイズを測ったり、壁との距離を測ったり、仕事でメジャーを結構使います。メジャーはものによって使い勝手の違いがかなり大きい道具かもしれません。 でも、どのメジャーにも共通した悩み。コワイんですよね…しまうときの勢いが。 この凶器のような勢いと手に来る衝撃。少しでもおとなしいものが無いか探していたら、文具メーカーのMIDORIからこんな商品が出ていたので買ってみました。 これほんとにゆっくり戻るので安全ですし、全くコワくないです。手に来る衝撃も完全にゼロ。 ただ欠
「調律師さんって絶対音感があるんですよね??」 調律師なら一度は必ず言われたことがあるセリフだと思います。 それに対する調律師の答えは『調律には絶対音感は必要なくて、相対音感で合わせてるんです』 でもこれって実は絶妙にニュアンスが違っていて、そもそも調律って音感でやってるわけではないんです。 こんなイメージです絶対音感 相対音感 調律するときの音の捉え方 耳だけで音が合わせられてすごい!と思われがちなんですが...実はズルいことに調律師には、基準の音と合わせる音
ピアノ内部のフレーム部分には、各メーカーのエンブレムが取り付けられています。 そんなに目立つところではないですし、そもそもアップライトピアノだと普段はまず目にしない位置ですが、実はけっこう凝ったデザインが隠れているんです。 音叉やハンマーのデザインは王道竪琴モチーフのものも多いです もちろん音符やト音記号もあります威厳のある王冠•紋章鳥好きにはうれしいシンプルだったり、その他にも色々エンブレムには製作者の想いがつまってるエンブレムをどう言う意図でデザインしたのかを考えると
数年ぶりにCDを買いました。 今は基本的に音楽を聴くのはサブスクになってしまいましたが、当時「めざせポケモンマスター」のCDを買ったのを思い出しながら、サトシの25年の旅が終わるということで記念に。 ポケモンのアニメは初代と最近しか知らないのでほとんどが初めて聴く曲でしたが、良い曲が多かったです。 その中でも映画の主題歌であるポルノグラフィティの「ブレス」という曲。 この2行の歌詞に色々と考えさせられました。
この冬のひどい乾燥に耐えられなくなったピアノが多いようで、2月に入ってから急な不具合のご相談が急増しています。 普段ゆるまないネジが異常にゆるんだり、鍵盤が取れたり、弦が切れやすくなったり…不自然な音の狂いも乾燥が原因です。 壊れたら、直せばいいんじゃないの?もちろん調律や修理をすればこれらの症状はおさまるのですが、ピアノ自体が受けたダメージは元には戻りません。実は目に見える故障自体は(弾くのに支障はありますが...)そこまで問題ではなくて、ピアノの核の部分の歪みや傷みの