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ピアノの調律をなにかに例える

ピアノのメンテナンスの絶妙なあれこれはやっぱりわかりづらくて、なるべく別の一般的なものに例えて説明するようにしています。

その中でも確実に伝えておきたいのは、「久しぶりに調律をするピアノは一回で急に良くなることは無い」と言うこと。年単位でゴールに近づけていくニュアンスをお客さまにも持っておいてもらうため、ゴルフに例えることがあります。

まず大前提、ホールインワンはほぼありえないこと。
どんなコース(ピアノ)でも地道にゴールに進めていくしかありません。

最初の数打はとにかくカップに少しでも近づけて行くために、そちらの方角に大きめに距離を稼いでいきます

進んでいくうちにカップへの道筋が見えてきます。

その中で風を読んだり、バンカーや池にハマるなど。細かく進めたり少し戻ることが逆に近道になることもあります。

そしてグリーンに乗ったら最後の仕上げ。パターに持ち替えて慎重に狙っていきます。次でカップインしそう…と思ったら微妙にずれて悔しい思いをするのも、調律とよく似ています。

もちろん相手によって例えの内容はゴルフに限りませんが、ピアノの調律が安定に近づいたタイミングでよく使う「今回の作業で、ゴルフで言うとグリーンに乗った感じです」は、他の例えと比べても端的で伝わりやすいのではないかなと。

ピアノ調律師にゴルフ好きが多いのも、こんな共通点があるからなのかもしれません。


…僕ですか?


ゴルフは一度もやったことがないです。

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つくし@ピアノ調律師の書斎
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