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私の心です。
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2023年7月の記事一覧

駆け抜けるならば紐を緩めて

駆け抜けるならば紐を緩めて

何をするにも体力が必要。そう思うのは、今この瞬間、兎にも角にも眠たいから。

酷暑といわれる夏なのに、我が家はなぜだか涼しくて、クーラーをつけなくても汗もかかずに過ごせている。自分の体温調節機能がおかしくなったのかと何度か不安になったけれど、外出すればものの数分で玉のような汗をかくのでそういう問題はなさそうだ。

夜が更けても起きていなければならない事情があり、数日寝不足だった。勝手に閉じていく瞼

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あなたたちを心から、私は

あなたたちを心から、私は

「きらきら」というより「ぴかぴか」している女の子たちと話す時間を持つようになり、3年になる。主観の表現でしかないけれど、ぴかぴかは「新品の感受性」と「電飾のような光り方をする」という意味でそう思っている。

傷ついていない子なんていなかった。それと同時に、"ただ傷ついているだけ"の子も少なかった。大人は簡単に【可哀想】のレッテルを貼る。それぞれいろんな事情があり、それを軽視するつもりは毛頭ないけれ

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諦められない潤いの夜半

諦められない潤いの夜半

ひとりの夜が好きだ。
マグカップのセイロンミルクティー、小さなキャンドルから香るサンダルウッド、台詞の少ないフランス映画、天使の美しいタロット、ベッド際のライトが照らす読みかけの本。22:30を過ぎた頃から流れる私だけの時間が愛おしい、心が凪いでゆく。

私の生活は、仕事と居場所運営が大半を占める。本業は、平日朝から夕方までの8時間。デスクワークと人前で話す業務が半々くらい。自分の裁量によってある

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腑に落ちてたまるか

腑に落ちてたまるか

「今はそういう時代ですよね、女の子同士が結婚する展開が物語にも出てくる。何と言ったらいいかわからないですけど」「大丈夫、あの人がいなくても平気だよ、むしろもっと良くなるよ」「もうすぐ女の賞味期限切れじゃん」

全部、私と会話していた人たちが放った言葉だ。心の中にわんわんと妙な音が響いて、でもそれは私にしか聞こえず、この違和感をどうしたらいいのだと苦しくなっているうちに会話は次へと進んだ。喉元に詰ま

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多湿の胸の裡と「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」

「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を読んだ。よみながら、あれ、これわたしじゃん、くるしい。と、なった人、どれだけたくさんいるだろうか。

「相手を傷つけてしまわないように」「ひとりぼっちだと思わせないように」「いらぬ気遣いをさせないように」と、私の思考はいつも巡っている。とても綺麗な作業に聞こえるけれど、要は相手の顔色を伺い、本当かわからないことまで読み取った気になって、自分を疲弊させながら生き

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