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恥ずかしいだけのガチポエム

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素敵な写真とセンチなポエム。現実の厳しさに疲れた心を癒やされたいあなたに贈る、こつこつと積み上げていく世界。 心のどこかがほんのりとあたたかくなれば幸いです。 がんばって、だいた… もっと読む
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#郊外

郊外➕夕暮れ

郊外➕夕暮れ

郊外の夕暮れはセンチメンタルだ。
なぜかはわからないけれど。
自分が生まれ育ったのが郊外だからだろうか。

センチメンタルが流れていく

センチメンタルが流れていく

郊外の車窓からはセンチメンタルがあふれていく。
眺めては流れていく風景。
いつまでも目で追っている。

見上げる

見上げる

鉄塔はいろいろなところに立っている。市街地にも、郊外にも。なぜこんなに巨大なものがあちこちにあるのかとも思う。

時間

時間

郊外の町を散策する。
時間の流れがゆるやかなのは、休日でからだろうか。それとも仕事とは無関係な町にいるからか。

心が湿ってる

心が湿ってる

郊外の散歩道、あまり知らない場所なのに、どこか懐かしくて。雨のせいかもしれない、湿度が高いと、心もしめる。

サイバーパンク感

サイバーパンク感

遠くに横切る巨大な構造物はサイバーパンクな空気を醸し出している。
実際、発想というものはいつだってちょっとしたことがきっかけだ。

ロマンスカー

ロマンスカー

ロマンスカーに乗ることはなくなったけれど、名前の通りロマンを感じる。
みんながそうかわからないけれど、そういうもがあるのはいいものだ。

デパート

デパート

郊外のデパートには郊外っぽさがある。
それは都会の洗練とは違う一種のたいくつさであり、味わいがある。それは情緒と呼んでもいいものかもしれない。

居酒屋

居酒屋

居酒屋の看板はシンプルなメッセージがいい。わかりやすくて、安心なもの。酔客にも読める大きな文字で。

情緒

情緒

郊外の都市はそこかしこに味わいがある。都会にはない情緒。それを探して歩くのが楽しい。

豊かかな

豊かかな

豊かな自然というものをぼくは知らないんじゃないか。
彼女もそうだ。
ふたりとも、都会育ち、いや、都会というほど栄えてなくて、郊外というほうが正しい。
とにかく、緑はあったけれど、大自然ではもちろんなくて、添え物程度。
自然破壊が叫ばれる昨今、そんなもの、身近になかったぼくらからするとイマイチピンとこなくて。
だから、豊かとは言えない自然でも、ぼくらは満足してしまう。

なんだか広い

なんだか広い

たまに郊外を訪れると、広さに驚く。
彼女にそういうと、空が広いのだという。
ぼくは、なにもかもが広いと主張した。
「表現が漠然としていてわからない」と彼女は言った。
「でも、いいたいことはわかるだろ?」
ぼくが反論する。
「わかるけどさ」
彼女は言った。
「わかるけど、私にしか伝わらないよ」
「いいじゃないか」
ぼくは言った。
「きみにしか話さないよ、こんなこと」
彼女はふっと笑った。

なつかしいね

なつかしいね

少し郊外のほうが落ち着くんだ、と彼女がいう。
ぼくらは都会に住んでいるけれど,たまには郊外に足を伸ばすこともあって、そんなとき、彼女は決まってその言葉を口にする。
そうかもしれない、とぼく。
ぼくも郊外で生まれ育ったから、きっと懐かしいんだ。ぼくらは顔を見合わせてほほえんだ。