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シェアハウスと自分の居場所

私は先月10月の下旬から実家を出てシェアハウスで暮らしている。

シェアハウスに住んでいると話すと、だいたいみんなTV番組のテラスハウスのようなキラキラしたオシャレなものをイメージするようだ。
実際は築年数が古くなった空き家を低家賃でお借りして、住民が丁寧に過ごしている感じだ。
毎日していることはパーティーではなくお掃除!(笑)
ちなみに部屋で2回ほどダンゴムシと遭遇してしまい、若干心が折れかかっている私です_| ̄|○

入居希望を出して、わずか1ヶ月も経たないうちに引っ越した。
全く知らない方たちが住んでいるところに入って共同生活をしようだなんて、我ながら勇気を出したなぁと思う。
でもそれほど私は窮地に立たされていた。

『PTSD(心的外傷後ストレス障害)』という障害をご存知の方はいらっしゃいますか?

下記のURLに簡単にまとめてあるのでお時間があれば読んでみてください。
https://medicalnote.jp/diseases/PTSD?utm_campaign=PTSD_%E6%A6%82%E8%A6%81&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo#%E6%A6%82%E8%A6%81


過去のnote2件でも触れてきたが、私は自分の感情に疎く、もっと正確に言えば感情の起伏がない感じで、それゆえ自分の価値観があまり定まっていない。
それはこのPTSDの症状の1つでもある。(症状は人によって千差万別なので1例としてお考え頂ければ。。)

私は幼少期から18歳まで父親から虐待を受けていた。細かくは書かないが、たぶんひどく苦しくて辛かったと「思う」。
この他人事のような「思う」というのは、高校3年生の夏に身体がいきなり動かなくなって倒れてしまうまで、私自身「苦しい」とか「辛い」とか「悲しい」とかいう気持ちを自分を守るために麻痺させてきたらしい。
私の身体は勝手に自分の感情を閉じ込めるようになっていた。

感情に蓋をした理由は自分を守るための他に、
「自分の『居場所』を家につくりたい・親から愛されたい」
という半ばヤケになったような願望が強かったからだとも思う。
父親に刃向かうことをせず、父親から離れられない母の気持ちに寄り添い、学校ではまるで何も問題がないような優等生でいる。
そうすることで自分の願望は叶うと信じていた。

でも叶わなかった。
私の身体が先に限界を迎えてしまった。

私のPTSDとの戦いはここから始まった。
一度倒れてしまったことで、今まで蓋をしてきたマイナスの感情が溢れ出してしまい自分ではどうにもできない。対処の仕方が分からない。
フラッシュバックや悪夢にうなされ、「どうしてお父さんは私を愛してくれなかったの?」「どうしてお母さんは私を守ってくれなかったの?」と今まで閉じ込めていた疑問が頭から離れない。

精神科に通院しながら薬物治療をし、心理療法を受け、入院も繰り返し、新たな治療法も試す。

そしてなんとなく、本当になんとなく理解してきたのは
「他人を変えるよりも自分を変えることの方が容易い」
ということだ。
いくら親でも他人なのだ。私が彼らに変わってほしいと強く願ったところで叶わなかったことは実感している。


さて、やっとシェアハウスの話に戻ります^^;

私は
「『家』に自分の居場所がほしい」
という意固地になっていた思いを断ち切って、
「どこかで私の居場所を見つけてみよう」
という考え方に変えることにした。
今いる場所を変えようとするのではなく、これから暮らしていく環境を変えることにしたのだ。

シェアハウスに住み始めてまず私に起こった変化は、とにかくよく眠れるのだ!
ダンゴムシは怖いけど。。。(笑)
実家では寝つきも悪く、少しの光や音、人の気配でも目が覚めてしまっていつも不眠に悩まされていたが、今はアラームをかけないでいると12時間ぐらい平気で寝ている。(それもどうなんだろうと不安に感じてはいるが^^;)

あとはフラッシュバックや悪夢の回数が減ったので、身体がスムーズに動く。
毎日普通に掃除ができて、普通にスーパーに行けて、電車だって普通に乗れる!

また、ちゃんとお腹がすく!(笑)
今までは寝込んでしまうと食べることさえ億劫で、そのうち空腹感も感じなくなった。
今は家計簿で食費とにらめっこしている毎日だ。

最後にシェアハウスに越してきて1番良かったと思えることは、上記のような健康的な生活を送ったおかげか、私に『価値観』が生まれようとしていることだ。

今まで集団の中にいてもスルーしてきた自分の感情に気づくことが多いのだ。
料理のやり方にしても、掃除の丁寧さに関しても、洗濯をする時間にしても、共有スペースと個人スペースの使い方にしても、自分の中に巻き起こる様々な感情にまだまだ戸惑っている。


『居場所』はどこにあるのだろう?
実家?親戚の家?友人の家?パートナーの家?夫婦の家?新しい家族の家?
「選択肢」は山ほどある。
大切なのは
「自分で選ぶこと」
「自分から変わること」
「自分から行動を起こすこと」

なのではないかと、自分の居場所に悩み続けた私は感じている。

今の私の『居場所』はこのシェアハウスだ。
でもそれもいつの日か変わるかもしれない。
そのときはまたそのときに『新しい居場所』を探せばいいと思っている。
もう自分が変わることや自分から行動を起こすことを怖れないと信じて。

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