ミナ
月ごとに季節の詩を書いています
はじめましての方へ。 自分のお気に入りたち。
大人になってからは 夏の始まりをいつも見逃している 夏が待ち遠しいと思う気持ちを もう忘れてしまった 宿題を放り出して夏だけを楽しむバケーションは二度と繰り返せない…
灼熱の太陽に照らされて アイスはみるみるうちに溶けていく 私たちの関係もこうやって形を変えていくのだろう 記号化してしまった愛の言葉も今では懐かしい 最後の2人の晩…
できることが増えた。 行動範囲が広がった。 知り合いが多くなった。 世の中を少し、知った。 19から20になる。 時間には逆らえないから無抵抗で受け入れるつもり。 何も変…
君を惑わす星になれたらいいのに。 ロケットから放り出された私は宇宙に漂いながらそんなことを考える。 小さくっても1番煌めいてみせるから 私を見つけてほしいと願ってい…
生きている意味を車に乗せていたら 突然、エンジンがついて崖から独りでに落ちていった 少し離れた場所から僕はどうすることもできずにその様子を見ていたよ ドドドと地…
昨日よりも強くなった 私を差す 私を刺す 私を擦する君の声 昨日よりも強くなった 私を好く 私を透く 私を救う紫外線 私が浴びる紫外線はきっと 幻想のような美しい紫…
世の中のニュースに興味がない。 芸能人の不倫なんてどうでもいい。 世間で起こる出来事はエンタメとして消費されたり、「大変そうだね」と他人事に思われたりしてそれでおし…
君の肩を守っている 雨に濡れないように、包み込む 前の雨の日、君は僕を置いていった 僕はここにいるよ、気づいて その声は届かなかったみたい 君は僕を置いていった ず…
「言わなきゃ分からないよ」 無口な私を無理やり喋らそうとする先生。 元気よく手を挙げて積極的に発言するクラスメイト。 タダシイ。 みんなの前で自己主張ができない私が…
私はこの先もきっと、普通を手に入れられないのだろう。 普通の家庭が持てない。 普通の趣味が持てない。 人とは違う。 だから 普通に会話ができない。 普通に人から好か…
煙草味のキスに嫌悪を抱く、自分に酔う 「私、ちょっと大人っぽいかも」 酸いも甘いも、酸いも酸いも、経験したい だってまだまだ若いから 何も決まってない操作自由な私…
夏までに、この恋を終わらせよう。 夏までに、引越しをしよう。 夏までに、伸びっぱなしの髪を切ろう。 夏までに、本を返そう。 夏までに、絵の続きを完成させよう。 夏ま…
空白の五月、 病む五月、 変わらない五月、 変わる五月、 見て見ぬふり五月。 あの子の五月、 気づく五月、 長い五月、 短い五月、 どうしようもない五月。 夜の五月、 …
洗濯物の匂いと陽の光を同時に浴びる 「ここだ」という気温は次の日にはもう無い 好きだよ、大好きだよ。 誰でもない誰かに向けて言った言葉は、本当は誰に言ったの? 恋…
ワープ ループ フープ リープ パープ パープ? る もういっかい ワープ ルルルルルル これは符(ぷ) ぱーぷ パープ パープ る? る る パープ る パープ …
連れ去られてもいいよ 連れ去られても構わないよ、私 みんな駅へ向かうから みんな駅へと急ぐから 私もついつい同じ方向を目指してしまうけれど あなたが連れ去ってくれる…
2023年7月26日 12:37
大人になってからは夏の始まりをいつも見逃している夏が待ち遠しいと思う気持ちをもう忘れてしまった宿題を放り出して夏だけを楽しむバケーションは二度と繰り返せないクーラーの効いた部屋で暇を持て余している私あの頃の夏へ、まだ何も知らなかった夏へと思いを馳せる今年の夏はもう既に始まっているのだろうか?
2023年7月24日 13:01
灼熱の太陽に照らされてアイスはみるみるうちに溶けていく私たちの関係もこうやって形を変えていくのだろう記号化してしまった愛の言葉も今では懐かしい最後の2人の晩餐はバニラアイスクリームしょっぱさもアクセントとなり口の中へ黙ってないで何か喋ってよ君はもう食べ終えてしまったみたい私の方はもうどろどろに溶けてしまったそれでも未練がましく液体になったアイスクリームをスプーンで掬うのはまだこの
2023年7月21日 23:45
できることが増えた。行動範囲が広がった。知り合いが多くなった。世の中を少し、知った。19から20になる。時間には逆らえないから無抵抗で受け入れるつもり。何も変わらないのに決定的な何かが変わる。もう過去には戻れない。自分が何者かになっていく。絶望を知る。愛を知る。裏切りを知る。こんなに悲観的な自分のことをいつか忘れられるように、勇気を出して境目を越えていく。20になる私はま
2023年7月21日 11:02
君を惑わす星になれたらいいのに。ロケットから放り出された私は宇宙に漂いながらそんなことを考える。小さくっても1番煌めいてみせるから私を見つけてほしいと願っているよ。無限に続く時間が止まってもいい。空気が無くなったっていい。君と二人でいられる場所を私は宇宙と呼ぶようにするから。私のところへきて、ただ手を繋いでいてほしい。
2023年7月16日 00:17
生きている意味を車に乗せていたら突然、エンジンがついて崖から独りでに落ちていった少し離れた場所から僕はどうすることもできずにその様子を見ていたよドドドと地響きを感じた瞬間に、僕は僕の聴力を失った音がない世界でも自然はやっぱり偉大な存在で僕は全てがどうでもよくなった薄っぺらい空を飛ぶ鳥は鳴かない 決して鳴かない激しく僕に降り注ぐ雨は僕に何も言わない 言わない崖の下
2023年7月4日 13:01
昨日よりも強くなった私を差す私を刺す私を擦する君の声昨日よりも強くなった私を好く私を透く私を救う紫外線私が浴びる紫外線はきっと幻想のような美しい紫色をしていないだけど、恋した分だけ確かに焼けていく肌を見て私はまた、恋に焦がれようとするのだ
2023年6月27日 12:34
世の中のニュースに興味がない。芸能人の不倫なんてどうでもいい。世間で起こる出来事はエンタメとして消費されたり、「大変そうだね」と他人事に思われたりしてそれでおしまい。やがて人々から綺麗に忘れ去られる。私は貪るように毎日記事を漁って何かを探している。私がほしい情報を待っている。消化されていくものなんかじゃなくて私の胸の中にずっと残り続けるものを探している。
2023年6月21日 11:01
君の肩を守っている雨に濡れないように、包み込む前の雨の日、君は僕を置いていった僕はここにいるよ、気づいてその声は届かなかったみたい君は僕を置いていったずっとずっと待っていた毎日この場所で行き交う人を眺めていた雨が止んで、晴れて、また雨が降っても僕は君がここへ戻ってくるのを待ち続けていた待たされるのは別に苦ではないよずっと君のことを考えていられるから絶対君は迎えに来
2023年6月19日 20:06
「言わなきゃ分からないよ」無口な私を無理やり喋らそうとする先生。元気よく手を挙げて積極的に発言するクラスメイト。タダシイ。みんなの前で自己主張ができない私が間違っている。 「今、女子高生の間で話題のスイーツ!」私を除外する、テレビ番組の編集。大袈裟なリアクションをとるタレント。タダシイ。女子高生なのに、流行りについていけない私が間違っている。 「全てが嫌になった。幸せそうな
2023年6月17日 22:11
私はこの先もきっと、普通を手に入れられないのだろう。普通の家庭が持てない。普通の趣味が持てない。人とは違う。だから普通に会話ができない。普通に人から好かれない。普通に誰かを好きになれない。歪んだ思想は一生のもの。だけど私にとってはそれが普通だから。普通の私からは切り離せない。他人の普通に合わせたくない。これからも私は私の普通を信じて生きていくだけ。それが他人か
2023年6月17日 16:19
煙草味のキスに嫌悪を抱く、自分に酔う「私、ちょっと大人っぽいかも」酸いも甘いも、酸いも酸いも、経験したいだってまだまだ若いから何も決まってない操作自由な私の未来今はシャボン玉をおっきく膨らますことだけ考えていたいまぁるくなったシャボン玉を、いつか空に飛ばせたらそれでいい割れた後のことは、まぁそれはそのとき考えればいいじゃんそのときの風に任せるのみ目的地は未だ知れないあなたの
2023年6月15日 18:27
夏までに、この恋を終わらせよう。夏までに、引越しをしよう。夏までに、伸びっぱなしの髪を切ろう。夏までに、本を返そう。夏までに、絵の続きを完成させよう。夏までに、すべてを終わらせよう。夏雲に置いてかれぬよう夏までに、すべてを終わらせる。夏空の真下にいつもいたいから夏までに、すべてを終わらせる。夏がやってくるその前に。夏までに、すべてを終わらせよう。夏までにこの恋を終わらせ
2023年5月27日 12:56
空白の五月、病む五月、変わらない五月、変わる五月、見て見ぬふり五月。あの子の五月、気づく五月、長い五月、短い五月、どうしようもない五月。夜の五月、溢れる五月、寂しい五月、満たされる五月、風通る五月、もうすぐ六月、
2023年5月21日 20:40
洗濯物の匂いと陽の光を同時に浴びる「ここだ」という気温は次の日にはもう無い好きだよ、大好きだよ。誰でもない誰かに向けて言った言葉は、本当は誰に言ったの?恋が完全に消滅したのを確かめてから、その恋に気づくまだか、まだかと待ち焦がれては、いつの間にか遠く後ろにある背中を見つめ、また待ち始めるあの日と同じ気温を探しながら
2023年5月20日 18:37
ワープループフープリープパープパープ?るもういっかいワープルルルルルルこれは符(ぷ)ぱーぷパープパープる?るるパープるパープ るパープ るパープる
2023年5月8日 20:05
連れ去られてもいいよ連れ去られても構わないよ、私みんな駅へ向かうからみんな駅へと急ぐから私もついつい同じ方向を目指してしまうけれどあなたが連れ去ってくれるところが私の本当の行き先であなたと歩くたびに夜は暗くなっていくからだから私を連れ去ってもいいよ連れ去ってもいいよ連れ去ってもいいよ家の鍵は捨てるからみんなおうちへ帰るからみんな家路を急ぐから「待って、まだもうち