洗濯物の匂いと陽の光を同時に浴びる
「ここだ」という気温は次の日にはもう無い

好きだよ、大好きだよ。

誰でもない誰かに向けて言った言葉は、本当は誰に言ったの?

恋が完全に消滅したのを確かめてから、
その恋に気づく

まだか、まだかと待ち焦がれては、いつの間にか遠く後ろにある背中を見つめ、また待ち始める

あの日と同じ気温を探しながら


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