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大人とは

大人とは

「大人」って何を基準にしてそう表すんだろうか。

ハタチになったときなんて自分の想像していた5億倍は子どもだったし、なんなら高校生とほとんど変わらない気がした。

会社に勤めてもそれはあまり変わらなくて、会社には申し訳ないが今思うとバイトと差異があると思えなかった。強いて言うのであれば、ほとんど毎日通って、お給料の額が少し違うだけ。責任感が違うという人もいるけれど残念ながらそのようなプレッシャーも

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愛しき東京

愛しき東京

地元に戻ってそろそろ半年が経ちます。
免許を取って、車を買ってもらって。広い自分の部屋もあるし、家事手伝いはしているけど食事は出てくるし何不自由ない。

実家はいわゆる「郊外」に属するのだけれど車がなければ移動が億劫だ。

人の多い電車に乗って荷物の所在を気にしたり、帰りの電車はいつも使ってる路線とは違う路線の4号車で後ろのドアから乗った方が意外と座れるとか。
そういう知識もいらなくなった。

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好きを思いだす

好きを思いだす

お仕事をお休みしてから「好きを思い出す」瞬間を何度か経験しました。

そもそも「好きを思い出す」ってどういうこと?って思いますよね。
それだけ、私たちは無意識に「好き」という感情を常に側に置いているということにも。
食事をするときも、電車で空いた席に座るときも気づかないだけで好きという感情で動いているのではないのかなって。少なくとも私は食事のとき、最初と最後に好きなものを食べてそうでも無いものを間

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何かを変えたかった

何かを変えたかった

少し前に仕事を辞めて、実家に戻りました。
体調のこともあったけれど、なによりも一番は「このままでは何も変わらない」と強く思ったから。

体調は崩していたけれど、いたって、というか仕事をお休みしてから順調に回復している気がします。
病気についてはまた別途まとめたいな。

とにかく一番は仕事が理由でした。
病気も一因ではあるけれど、当時の私は今思い返すと本当に頭がおかしかったんだなって思う。
目の前の

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夜明け前の暗さの中で

夜明け前の暗さの中で

会社に突然行けなくなった日に、というかそれより少し前ぐらいから夜明け前の空を見たことがある。

それまでも、眠れなくて何度かベットに横たわったまま午前4時頃の空をこっそり覗くようにしてカーテンを捲ったことがあった。
白んだ空に奥の方から微かに差し込み始めている太陽の光。
新しい日を生み出しているその光は、当時の私にとっては「今日も眠れなかった」という残酷な光でもあった。
窓ガラスにそっと触れると、

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つめとルール

つめとルール

最近、自分の爪をいじるのが結構好きだということに気づいた。

人に可愛く綺麗にしてもらうのももちろん好きだし、すっごくワクワクするんだけどそれよりも自分で爪を切って色を塗るのが楽しくて好きかもしれないって思い始めた。

爪を切って、やすりで整えて、色を塗って。
文字にすると簡単そうだけど、実際はどんな形に切ろうか。引っかかるとこはないだろうか。ムラがないように塗れるだろうかと意外と気にかけることが

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生きるという人生最大の絶望

生きるという人生最大の絶望

たまに、ふとどうしようもなく「死ぬ」ということが怖くなり生きていたくなくて死にたくなるときがある。
矛盾しているが、死ぬのが怖くて死にたくなることがときたまあるのだ。

この感情はよく夜にやってくるし、たまに昼間にやってくるときもある。

何か考え事をしている続きで思うこともあれば、本当に突然何の前触れもなく恐怖に陥れてくるときもある。

死んだら私の感情はどうなるのだろうか。
私の「意思」は「意

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私がしたかったこと

私がしたかったこと

noteを書こうと思ったのは、何かを表現したいと思ったから。

仕事を休職し、転職を考え始めた頃に「私のやりたいことって何なのだろうか」とものすごく悩んだ。
1番のきっかけはある本を読んだことだと思う。何となくこれだと思う本の題名は浮かんでいるが、確証がないので書くのは控えることにする。

その本には「やりたいことは幼い頃の夢に共通している点がある」と書いてあった。
幼い頃の夢、なんだっただろうか

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休んでからしたこと

休んでからしたこと

仕事を休んで、時間ができてせっかくだからと今まで少し我慢していたことに手を出してみた。

髪の毛を染めた。仕事はハイクラスも扱うような接客業だったのでほぼ黒に近いトーンの低い暗めの色が規定だった。

色は特に決めていなかったがとにかく明るくしたかった。髪色を明るくしたら気分も明るくなるのではないかと思って。

色はいつも詳しくないのでニュアンスで伝えている。

以前に一度、暗めの茶髪にして地毛の色

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愛おしいとその目が語る

愛おしいとその目が語る

愛おしい、愛おしいとその目が語りかけてくる。

正直、好きだと言われるよりも苦手かもしれない。

何かを慈しむようなその目が憎い。

そんな目で見てくるくせに自分のものにはしてくれない。

それでも尚、愛おしいとその目で語りかけてくる。

思い出しただけで、胸が詰まるような、砂糖を焦がしたようなそんな感覚になる。

思い出しただけで憎くて悔しくて涙が出そうになる。

だけれど、目だけで会話をするそ

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錆びたアクセサリー

錆びたアクセサリー

お気に入りのアクセサリーをいくつも買った。

キラキラしていて、シンプルなものが好き。

たまに皮膚が荒れることもあったがピアスポストがチタンのも、樹脂のも気にしないで買えていた。

アクセサリーを着けると気分があがる人は多いと思う。

魔法みたいだ。こんなに小さなもので気分を上げられるなんて不思議だ。

アレルギーはないけど、夏場は金属製のもので肌が荒れることが多かった。

自分の汗に反応して荒

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なんてくだらない

なんてくだらない

仕事を休んでから(というか仕事をしていたときから)しばらく見ていなかったニュースを見た。

なんだか世間に取り残されてしまうのではないかと思ってテレビをつけた。

独りで部屋に籠っていると、まるで本当はこの世界は私のみだけなのではないかと思う。

隣人の生活音がこんなにも安心させてくれるものだと感じたのは初めてだった。

テレビに映っていたニュースがなんともくだらないものに見えた。

飼育されてい

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