見出し画像

ハイキング|塩屋から歩く六甲縦走と鵯越の謎

今年初めて六甲山系を歩いた5/12
その2週間後も再び六甲ハイクへ🙌

六甲山は関西を代表する山
市街地からのアクセスが良く
網の目の様に張り巡らされた道は
変化に富んで低山の割に景色良いので
何度歩き回っても飽きることがない♪

そんな色んな意味で良い山やのに
最近は歩き旅に夢中で遠方が多く
5/12は半年ぶりの六甲でした…🙄

ただ歩き旅を続けてると
ふと歩きたくなるのが六甲山で
昨年も何度か箸休めの様に登った

今年はご無沙汰やったのに
5月に2回六甲山を訪問した目的
それは毎年恒例の尾瀬ハイクに
久々に友人を誘うにあたり
山歩き不安な人を募っての練習ハイク🍃

尾瀬は平坦な湿原と木道が印象的ですが
高低差も大きく、想像以上に広大なため
縦断しようとすると20km以上歩く💨

せっかくの尾瀬を満喫するには
体力的な余裕が必要やということで
5月12日と25日の2回練習ハイクを実施
ってのが今回の六甲ハイクの経緯😙

僕は普段はソロハイクが多いので
自分のペースで歩いてしまいがち
友人の練習ハイク同行としつつも
人と歩く練習も兼ねることができた♪

5/12は海側から最高峰越え
有馬温泉へ抜ける横断ルートを歩き
5/25は六甲縦走路の一部を歩く


5/25|六甲縦走路で鵯越へ

東西に長い六甲山系の山々と
多くのルートを繋ぐ背骨の様な道
それが今回歩いた六甲全山縦走路

縦走路の始まりは新田次郎の小説"孤高の人"のモデルとなった加藤文太郎が体力づくりのために歩いたルートとされる。

YAMAP地図に書込み

黄線が全山縦走路で△が最高峰
今回は西端〇から〇への一部を歩いた

公式距離は約56kmらしいけど
実際はもう少し短いみたい…
とはいえ40km以上の距離と
累積標高3000m近い道のりのため
1日で縦走するのは覚悟が必要💦

過去に数回全山縦走してみたけど
ハイクというより修行…に近い😫
最後は2018年でかなり前やのに
辛い思い出が鮮明に残る…

YAMAPで記録してるので
興味あれば見てみてください🙌

しんどい思い出のある縦走路ですが
全山縦走せず一部を歩くなら
最高なハイキング道やと思う🍃

特に今回歩いた西縦走路は
海や市街地に近く眺望が良い✨
特に歩いた日は朝から快晴で
日向は暑いが景色が良いので
清々しい道のりとなりました

塩屋から歩く

歩き始めは海と山が近接する
神戸市垂水区の塩屋駅

JR塩屋駅から東方向

この日も恒例モーニングを企むも
塩屋駅近くには見つからず…

以前、縦走路の途中で
見つけた喫茶目指すことに🙄

六甲全山縦走路の西起点は
縦走大会等の起点となってる
須磨浦公園駅と思われがちですが
本当の西起点は塩屋駅だそうです🚃

須磨浦公園は山陽電鉄の駅やけど
塩屋は山陽もJRも両方駅があり
JR利用者やと塩屋が便利やろな♪

歩きやすい山道が続く

山頂への距離は須磨浦からの方が
短いが急登の階段が続き辛い…
それに比べて塩屋からの道は
色んな道楽しめてお気に入りで
最近須磨浦からは歩かなくなった😙

住宅地から山道に入り
稜線を経て山上遊園エリアへ

旗振山から西方向(淡路島と明石大橋)
旗振山から東方向(神戸市街地、手前は須磨海水浴場)

山上遊園の上が旗振山の山頂
西も東も絶景が広がってた✨

高倉台の喫茶でモーニング☕

旗振山は絶景が広がってて
ベンチや茶屋もあり休憩できるが
序盤やし喫茶も待ってるので次へ

鉄拐山てっかいさんへの階段

いつもは山頂迂回道するけど
モーニング前の腹空かしに♪

鉄拐山|234m
高倉台方面

山頂から見える
喫茶のある高倉台に下山
もう喫茶の事しか頭にないのか
途中の写真が一切なかった🤣

営業してなかったらどうしよと
不安やったけど営業してた🙏

塩屋駅から約4km、1時間20分
2山越えてきたこともあり
う・ま・す・ぎ・る!!

そして程よい疲れた体に
心地良い喫茶の雰囲気は危険で
このまま居座りそうになる💦

ばら屋
場所|兵庫県神戸市須磨区高倉台4丁目2-4
営業時間|9:00~18:00
定休日|無

文太郎道から馬の背へ

ケツに根が生えないうちに
店を出て縦走路に復帰する🍃

元六甲縦走路(文太郎道)

高倉台から須磨アルプス方面は
面白みの無い直階段が有名ですが
本来の縦走路は山の中にある😙

山をイメージした建物があるのは
出身地である兵庫県浜坂町(現 新温泉町)
この写真は六甲縦走前週の帰省中に…
加藤文太郎は同郷の偉人なのです🤩


余談はさておき
岩場続きの文太郎道を登りきり

栂尾とがお|274m

手前にモーニングした高倉台
奥には越えてきた山と海と淡路島
旗振山の時より遠ざかった…

その後、横尾山を越えて
下山中に見えてくるのがこの岩場

近くに住宅地も見える中
突如現れる荒々しい景色
初見やとびっくりするやろな

岩場を慎重に下って
岩の隙間を登り振り返る🙌
ここだけ見たら異世界🙄

名勝馬の背

岩場は馬の背と言われるが
その理由が分かるような景色
中央が横尾山、左が栂尾山

東山|253m
妙法寺の街

須磨アルプスの東端である
東山から妙法寺方面へ下山

街から山へ、また街へ…

西側縦走路は山と市街地が
交互に訪れる道のりなので
山歩きには集中できない反面
いつでも離脱できるのは便利♪

妙法寺

妙法寺の近くにはコンビニあり
トイレついでにガリガリ君GET🍦

次の山も急登💦

この日は最後の山やけど
全山縦走やとだいぶ序盤💨
よく行けたなと我ながら感心する🙄

急な山道を一気に登って
最後は階段登って山頂へ🙌

高取山|328m

高取山で長田区に入り
中心市街地が近くなってきた

高取山から下山するのは
縦走路で一番の迷宮市街地…
初歩きは地図見てても迷った💦

最近市街地案内が新調された✨
縦走路は右

分かりやすいY字路見ると
横尾忠則氏の作品を思い出す…

迷宮は約2km右左折上り下りを
繰り返す分かりにくい道

鵯越の謎

迷宮のゴールは神鉄鵯越ひよどりごえ駅🙌
この先縦走路は菊水山へ向かうが
今回はここで縦走路から離脱💨

縦走路沿いにある駅なので
何度も通ってるけど
こんなのあったっけ?…と撮影

歴史に疎い僕は現地でピンと来ず
後日【鵯越 源義経】でググり
出てきたのは一ノ谷の戦いのこと

一ノ谷の戦いとは、平安時代末期(1184年)摂津国福原(平清盛主導で造営が進められた福原京)および須磨で行われた治承じしょう寿永じゅえいの乱(源平げんぺい合戦)における戦いの一つ。

Wikipediaより

この戦いで争ったのが
源義経みなもとのよしつねほか率いる源氏
平知盛たいらのとものりほか率いる平氏
優勢なのは平氏だったそうですが
義経の意表を突く奇襲攻撃もあり
結果的には源氏が勝利する

精兵70騎を率いて、一ノ谷の裏手の断崖絶壁に立った義経は、戦機とみて崖を駆け下り平家の陣に突入する。予想もしなかった方向からの攻撃を受け陣営は大混乱となり、義経はそれに乗じて方々に火をかけた。

Wikipedia

この攻撃を鵯越の逆落としと呼び
源義経を一躍有名にしたそう…
やっと繋がった鵯越の源義経🤣

ただ土地勘ある人はモヤモヤするはず
その理由は一ノ谷と鵯越駅の位置関係…

Googlemapに書込み

一ノ谷の戦いの場所は
旗振山や鉄拐山の海側で
鵯越駅はそこから北東約8km…

ちなみに馬の速度は時速60~70kmで
8kmの距離だと7~8分ほどかかるが
当時は攻撃を開始したとしても
伝達手段が無いため時間かかっても
奇襲攻撃することは可能でもある…

けどそれで鵯越の…となるのは変
一ノ谷に駆け下ったなら
そのあたりの地名が付くのが普通🙄

逆落としが行われた場所の謎は
僕が屁理屈言ってるわけではなく
Wikipediaにも書かれるほど
多方面で論争となっているらしい💦


一つの説とされているのは
戦いの舞台となった一ノ谷が
合戦の碑がある須磨周辺だけでなく
もっと広いエリアだという考え方

平家物語等では生田(現在の中央区)も
一ノ谷だと記されているそうなので
それより須磨寄りの鵯越駅周辺も
一ノ谷だとしても不思議ではない🤔

そんな内容がこちらの記事に書いてます

他の説として、須磨の一ノ谷周辺にも
鵯越という地名が存在してたのでは?
という内容を考えてる方のnote記事も添付

逆落としの場所論争だけでなく
昔の出来事は謎が多いけど
正解を探して論争するのではなく
あーでもない、こーでもないと
想像を巡らすのが楽しく感じます✨


だいぶ話寄り道しましたが
再びハイクへ戻ります🍃

湊山温泉に下山

鵯越駅から市街地へは
電車利用するのが早いけど
今回は温泉目的で歩いて下山

途中、烏原貯水池沿いを通り
国の登録有形文化財でもある
1905年竣工の立ヶ畑堰堤たちがはたえんていも見える

ダム過ぎると急に街
湊山温泉に下山完了

市街地と山の間にある天然温泉
熱い湯から温い湯もあって
浴場内は硫黄の香りが漂う😙

湯上りは湊川沿いで
新開地まで歩きました👍

5/25のルート

喫茶モーニング、温泉も挟み
縦走と街歩きを楽しんだ道のり

最終地点の新開地付近に一ノ谷の戦いで
平家が陣営を置いた地の一つ福原がある
ここも戦いの一つとされてるのなら
一ノ谷が現代の認識より広い説は有力かもな…

・時間:約10時間、・距離:18.3km
・登り:1073m、・下り:1068m
塩屋駅→旗振山→鉄拐山→ばら屋→栂尾山→横尾山→東山→高取山→鵯越駅→湊山温泉→新開地

関連記事_六甲山系ハイキング


最後まで読んでいただきありがとうございます。 旅先で見たもの、感じたこと、ふとした思いつき、気になることを投稿し毎日更新3年目。よければスキ、フォローしていただけたら嬉しいです♪