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hazi-sarashi【エッセイ】

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このエッセイ集は、僕がこの世界に確かに存在していたことを証明する。
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#大学生ブログ

[徒然]「悩み」と「課題」は違う。

ため息の多い毎日だ。常に俯いて重たいため息をついている。

もはや通常の呼吸がため息なんじゃないかってほどに。これは重症だ。

それはなぜか。

そんなの決まっている。「悩み」が多いからだ。

現代人には悩みが尽きない。

お金がないだの、学歴がないだの、人付き合いが苦手だの、就活が上手くいかないだの。。。

それは全部、「悩み」である。

はあぁ。なんて不幸な人生なのか。悩みに押しつぶされて、た

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[徒然]漏らすか、漏らさないか。それが問題だ。

[徒然]漏らすか、漏らさないか。それが問題だ。

満員電車。通勤ラッシュ。つり革にしがみつくいつもの朝。

車窓からは、朝日が大きな川を照らし、鳥たちが飛び交い、河原では朝のジョギングをする人たちが見えた。

今日も世界は、なんだかんだ平和だな、とか思いつつのんびり電車に揺られていた。

だが突然、言表し難い違和感を感じた。乗車した時から、確かに僅かな違和感は感じていた。それが何かは判明つかなかったが、確かに何かがそこにあった。

そうか。あれは

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[自虐詩]僕は大学生。

[自虐詩]僕は大学生。

僕は大学生。

口を開けば一言目には「眠い」と言い、
二言目には「金がない」と言う、あの大学生。

なんのために、大学に通っているのかも分からず、
モラトリアムだなんだとか言って、開き直ってやがる。

勉強しなきゃと焦りつつも、ちょろっとTOEICの勉強だけやって
結局飲みに行って潰れて、単語帳をなくす大学生。

「究極的には就職する意味ってなくね?」とか言いながら、
気付けば就活のシステムに飲み

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[徒然]自己物語の再帰的語り直しによるアイデンティティの再構築について

[徒然]自己物語の再帰的語り直しによるアイデンティティの再構築について

僕らは世界に晒されている。近代化の進んだ超流動的な社会において、僕らは複数の社会圏を跨ぎながら生きている。

地元の小学校を出たら、市内の少し離れた中学校に進学する。それと同時にスポーツクラブにも通い始める。受験勉強を頑張ったから周りの友達とは離れて、進学校に進学する。部活はバスケ部で毎日真面目にバスケをやる。大学受験も頑張って、東京の大学に進学することになる。不安と期待が入り混じった東京生活。い

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20歳になって気付いた。本気で努力したことがない。

20歳になって気付いた。本気で努力したことがない。

自己分析をすることで、僕らは自分を物語るための言葉を獲得してゆく。

しかし同時に、徹底した自己分析とは、ときとして残酷な現実を突きつけてくるものだ。

僕は大学2年の春、就活というシステムに取り込まれるように、
「そろそろ自己分析くらいやっておくか〜」と呑気に思って、
自分の過去を振り返り、現在を見つめ、未来に想いを馳せてみた。

そして僕は、このとき初めて気付いた。

僕はこれまで本気で努力し

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[徒然]馬鹿みたいに一貫して「愛」を叫べ!!

[徒然]馬鹿みたいに一貫して「愛」を叫べ!!

楽しみにしていたプリンが妹に食べられてた夜だって、
好きな人にセフレがいると知った夜だって、
もう辛くて眠れない夜だって、

首尾一貫して愛を叫び続けるロックが僕らを月のように照らしてくれる。

小難しい音楽はいらない。

馬鹿のひとつ覚えみたいに、愛と人生を歌い続ける彼らの音楽は、僕を細胞レベルで熱くさせてくれるんだ。

悲しみ打ちひしがれて揺られて帰る電車の中でも、
六畳一間のゴミ溜めで泣いた

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[徒然]ガチャガチャやるためだけにガストに入店する

[徒然]ガチャガチャやるためだけにガストに入店する

11月の夜の空気は優しい冷たさをしていた。ロングコートを引っ張り出してきて正解だったな。僕は厚手の濃紺のコートに身を包み、明大前駅の改札をでた。

今日ここに来た目的は他でもない。好きな子へのプレゼントを買うためだ。だが別にクリスマスプレゼントという訳ではない。そもそも僕はクリスマスに恋人と時間を過ごすという文化がよく理解できない。何がおめでたいというのだ。別にこれは世のラブラブな恋人たちを妬んで

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[徒然]「書くこと」は、自分の考えの浅はかさと向き合うこと。過去を後悔すること。

[徒然]「書くこと」は、自分の考えの浅はかさと向き合うこと。過去を後悔すること。

文章を書くということは、苦痛な作業である。誰のための言葉なのか、さえも分かりきりやしない。かねてから、僕は何も考えていなかった。情報を取集し、吸収し、それを適切に使う事にだけ長けているつまらない類の人間だった。だから文章を書くということは、自分の考えの浅さと向き合うことに他ならないのだ。

しかし、村上春樹が自身の経営するジャズ喫茶で夜な夜な「風の歌を聴け」を書き上げたように、僕も夜な夜なキーボー

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