【書評日記】向こうがなくなり、こっちもなくなる?!金森将「バタ足ノンデュアリティ」
【書評日記】向こうがなくなり、こっちもなくなる?!金森将「バタ足ノンデュアリティ」
「向こう」がないという話なんだけどさ。
向こうがないってどゆこと?
六処(五感+意)で感じてるこの世界は、バーチャル・リアリティーに過ぎない。だって、センサーで感じてるだけだもの。
うーん、まあ、その理屈はわかるよ。何度も、仏教の唯識の教え、教わったからね。
唯識の教え。
唯識とは、認識=世界という教えだ。
特に視覚からは、向こうに世界があるように、感じられるね。
でもさ、認識=世界だとしたら、向こうも、自分の中の世界、こっち、ってなるよね。
両目で見ると、立体に見えるから、片眼で見るとわかりやすいかなぁ・・・。
まあ、そうかもしれないね。とにかく、視覚で広がっている向こうの世界はなくて、こっちしかないんだ。
あれれ、こっちもない?
とにかく、こっちしかない、こっちしかない、と意識していくと、なんとなく、感覚がつかめるようにならない?
うーん、なるような気もするけど、難しいなぁ。
まあ、とにかく、向こうはなくて、こっちしかないと思えたとする。
うん。
でも、こっちもないんだよ。
ほえ???
だって、わたしはいないからねぇ・・・。
認識しかなくて、認識主体のない世界。
言語化すると、摩訶不思議な感じがするけれど、向こうもこっちもないのが、ノンデュアリティ(非二元)だ。
本当に、摩訶不思議な感じがする。
でも、実際にノンデュアリティを体感すると、それが現実なんだ。このブログ書いている今も、書いているボクのほうは(正確には、ボクもいないんだけど、便宜的に)、そうなっている。
それが、世界の真の姿か。
わたしがいないから、認識しかなくて、認識主体のない世界になる。そして、向こうもなければ、こっちもないんだ。
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