Cotyledon

Cotyledon(コチレドン)と読みます。 猫と本とチョコレートが好きです。

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Cotyledon(コチレドン)と読みます。 猫と本とチョコレートが好きです。

記事一覧

昨日の夜は、セミの羽化を見るために、娘と公園に行った。たくさんのセミたちが羽化をしていた。風に吹かれるて揺れる葉っぱで羽化をしているセミを見ると、落ちてしまうんじゃないかと心配になった。最後まで見届けることはできないけど、「がんばれ!」と応援してきた。今日は元気に飛んでるかな。

Cotyledon
18時間前
12

夏が来た

 梅雨が明けた。  セミの声が好きだ。耳の奥の方までワンワンと鳴り響く。朝、職場に向かう途中公園を通る。梅雨が明けた頃から、セミの鳴き声が一斉に強くなった。 「…

Cotyledon
1日前
22

花火大会

 娘が友達とお祭りに行くという。花火大会もあるそうだ。もうそんな季節だもんね、と思う。子どもたちが小さい頃、わたしはほとんど花火大会に連れていってあげられなかっ…

Cotyledon
8日前
30

昨夜リビングのソファでうたた寝していたら、息子が起こしてくれた。最初は、声をかけるだけだったが、起きない私の足を下ろし、手を引っ張って起こしてくれた。なんて優しい!と思って、
「ちょっとこっち来てよ。」
と息子に言ったら、
「抱擁はいらないよ。」
と、断られた。バレてる。

Cotyledon
13日前
20

暑くなってきたのに、今年はカナヘビ見ないなあと思って心配していた。昨日の朝、仕事に行く前にカサカサっと音がしてみてみると、カナヘビがいた。
よかった、今年もいてくれて。
なんだか慌てた様子で、走っていった。

かわいい。

Cotyledon
2週間前
20

雨粒

 葉っぱについた水滴が好きだ。葉っぱの上で丸まって、キラキラとした水滴は宝石のようだ。子どもの頃は、どうにかあの形のまま家に持って帰れないかと思案していた。葉っ…

Cotyledon
2週間前
25

笑わせたい

 私は、人を笑わせるのが好きなんだと気がついた。もっと早く気がついていれば、お笑い芸人とか落語家を目指していたのかもしれない。いや、ないか。  うちの子たちはよ…

Cotyledon
4週間前
44

仕事で失敗をしてしまった。
とても落ち込んでいたのだけれど、帰り際デスクの上に、メッセージ入りのキットカットが置いてあった。
多分、同僚が置いてくれたんだと思う。いつも私の変化にすぐ気がついてくれる。気持ちを切り替えて、またがんばろうと思えた。

Cotyledon
1か月前
26

ごはんごはんごはん

私は料理が好きではない、たぶん。 食べるのは好きだ、とても。 食い意地は張っている方だと思う。  毎日毎日の生活で、食事は省くことができない。結婚前は外食が多く…

Cotyledon
1か月前
34

ポップコーンとスルメ

 娘と息子は性格が全然ちがう。娘はポップコーンのようで、息子はスルメようだ。  娘は、活発でエネルギーに溢れている。いつも落ち着きなく動いているか、しゃべってい…

Cotyledon
1か月前
28

最後の部活

 息子にとって中学生最後の中体連だった。最後の大会であったけれど、息子はユニフォームをもらえなかった。1・2年生に混じって、コートの外で応援をしていた。言葉には出…

Cotyledon
1か月前
32

眠れない夜に

雨が降りだした 嫌な気持ちで うちをでる 鉛筆で塗りつぶしたような 重たい景色が広がる 神様がいるなら 綺麗な景色に変えてほしい 苦しまぎれの嘘も 計算された嘘も この…

Cotyledon
1か月前
34

おじいちゃん

 私の祖父は大正の初めに生まれた。今はもういない。生きていたら、とうに100歳を超えている。なかなか気難しい大正の男だった。小さい頃は、ちょっと祖父が怖かった。厳…

Cotyledon
1か月前
32

階段に腰掛けて

 小学生前に、私が住んでいた家はとても古かった。トイレは汲み取り式だし、家の中には土間があった。台所(キッチンと言えるようなものではなく…)も土間にあり、居間に…

Cotyledon
2か月前
28

熱と桃缶

 小学生の頃、私はやせっぽちで食も細く、偏食だった。それにもかかわらず、風邪もほとんどひかないし、熱も出さない元気な子どもだった。それでも、時々熱を出して学校を…

Cotyledon
2か月前
51

このところ、ずっと不調で気分がすっきりしなかった。休みになると、ついベッドで読書して昼寝して…ということばかり。今日は平日の仕事休み。思い切って、1人で出かけた。きれいな景色を見て、あー、これが必要だったんだと思った。
夜は、大好きなそら豆を塩茹でして食べた。ビールが欲しい。

Cotyledon
2か月前
28

昨日の夜は、セミの羽化を見るために、娘と公園に行った。たくさんのセミたちが羽化をしていた。風に吹かれるて揺れる葉っぱで羽化をしているセミを見ると、落ちてしまうんじゃないかと心配になった。最後まで見届けることはできないけど、「がんばれ!」と応援してきた。今日は元気に飛んでるかな。

夏が来た

夏が来た

 梅雨が明けた。

 セミの声が好きだ。耳の奥の方までワンワンと鳴り響く。朝、職場に向かう途中公園を通る。梅雨が明けた頃から、セミの鳴き声が一斉に強くなった。

「あー、夏だ。」

なんとなく、嬉しくなる。暑いのが好きなわけでもない。でも、セミたちが一斉に鳴き出すと、生命力を感じる。がんばれー、と思う。セミたちにとっては相手を探す恋の歌だから、なんとなく応援したくなる。

 梅雨が明けると、毎年し

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花火大会

花火大会

 娘が友達とお祭りに行くという。花火大会もあるそうだ。もうそんな季節だもんね、と思う。子どもたちが小さい頃、わたしはほとんど花火大会に連れていってあげられなかった。ひとつは、下の息子が怖がりで、花火の音を怖がるから。そして、もうひとつは、ほぼワンオペ育児だったため、わたし1人で幼い子2人を人混みの中連れ出せる自信がなかったから。

 それでも、子どもたち2人との花火の思い出はある。地元で花火大会が

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昨夜リビングのソファでうたた寝していたら、息子が起こしてくれた。最初は、声をかけるだけだったが、起きない私の足を下ろし、手を引っ張って起こしてくれた。なんて優しい!と思って、
「ちょっとこっち来てよ。」
と息子に言ったら、
「抱擁はいらないよ。」
と、断られた。バレてる。

暑くなってきたのに、今年はカナヘビ見ないなあと思って心配していた。昨日の朝、仕事に行く前にカサカサっと音がしてみてみると、カナヘビがいた。
よかった、今年もいてくれて。
なんだか慌てた様子で、走っていった。

かわいい。

雨粒

雨粒

 葉っぱについた水滴が好きだ。葉っぱの上で丸まって、キラキラとした水滴は宝石のようだ。子どもの頃は、どうにかあの形のまま家に持って帰れないかと思案していた。葉っぱからわたしの手に乗せた途端、水滴は崩れてしまい、さっきまでの宝石のような丸みも輝きも無くなってしまう。べちゃっとわたしの手に広がる、ただのお水になってしまう。葉っぱの上だからこそ、キラキラ、コロコロとなるのだ。

 小さい頃は、雨の日が好

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笑わせたい

笑わせたい

 私は、人を笑わせるのが好きなんだと気がついた。もっと早く気がついていれば、お笑い芸人とか落語家を目指していたのかもしれない。いや、ないか。

 うちの子たちはよく笑う。くだらないことで、大笑いをしていることがよくある。子どもたちが笑っているのを見ると私まで嬉しくなる。子どもたちも、私が笑っていると、なぜかつられて笑っている。笑いの連鎖はすてきだ。

 病院で仕事をしていく中で、気がつくと、患者さ

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仕事で失敗をしてしまった。
とても落ち込んでいたのだけれど、帰り際デスクの上に、メッセージ入りのキットカットが置いてあった。
多分、同僚が置いてくれたんだと思う。いつも私の変化にすぐ気がついてくれる。気持ちを切り替えて、またがんばろうと思えた。

ごはんごはんごはん

ごはんごはんごはん

私は料理が好きではない、たぶん。

食べるのは好きだ、とても。
食い意地は張っている方だと思う。

 毎日毎日の生活で、食事は省くことができない。結婚前は外食が多くて、
「何食べようかな〜。」
と考えるのも楽しかった。

 駅前のパスタ屋さん、職場の近くのお好み焼き屋さん、港の近くのうどん屋さん、近所のラーメン屋さん…書いているだけで食べたくなる。結婚して引っ越したので、もう今は簡単には食べられな

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ポップコーンとスルメ

ポップコーンとスルメ

 娘と息子は性格が全然ちがう。娘はポップコーンのようで、息子はスルメようだ。

 娘は、活発でエネルギーに溢れている。いつも落ち着きなく動いているか、しゃべっているか、歌っている。しかも、しゃべるときも早口で、声も大きい。小さい頃も油断すると、どこに行くのかわからず、目が離せなかった。学校に入ってからは、自分から積極的に動く子で、リーダー的な役割を率先してするタイプだった。感情の起伏も激しく、怒っ

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最後の部活

最後の部活

 息子にとって中学生最後の中体連だった。最後の大会であったけれど、息子はユニフォームをもらえなかった。1・2年生に混じって、コートの外で応援をしていた。言葉には出さなかったけれど、きっと悔しい思いでいっぱいだったと思う。子どものそんな姿を見るのは、親としては辛いものもあるけれど、中学最後の試合を夫と2人で応援に行った。

 息子は、小学時代特にスポーツをすることもなく、むしろ運動が苦手な子どもだっ

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眠れない夜に

眠れない夜に

雨が降りだした
嫌な気持ちで
うちをでる
鉛筆で塗りつぶしたような
重たい景色が広がる

神様がいるなら
綺麗な景色に変えてほしい
苦しまぎれの嘘も
計算された嘘も
この世からなくなればいい

寂しさなんて
知らなかった
隅っこでうずくまる
背中合わせで
そっと寄り添う

楽しさがこんなにも
近くにあったなんて知らなかった
つまらないことばかり
テーブルに並べて眺めていた
隣り合わせだったなんて

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おじいちゃん

おじいちゃん

 私の祖父は大正の初めに生まれた。今はもういない。生きていたら、とうに100歳を超えている。なかなか気難しい大正の男だった。小さい頃は、ちょっと祖父が怖かった。厳しい人で、言うことを聞かないと、叱られていた。うるさいのもあまり好きじゃなかったようで、おしゃべりな姉に向かって、

「うるさいから、黙ってしゃべれ!」 

と怒っていたことを今でも覚えている。怒られた姉の横で私は縮み上がっていた。今思う

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階段に腰掛けて

階段に腰掛けて

 小学生前に、私が住んでいた家はとても古かった。トイレは汲み取り式だし、家の中には土間があった。台所(キッチンと言えるようなものではなく…)も土間にあり、居間に行くには、スリッパを履いて、土間を渡らなければいけなかった。とにかく、古い家だった。当時は、ネズミが出ていて、土間にはパチンと挟む金属の鼠取りを置いてあった。夜になると、天井裏をネズミが走る音がしたり、昼間には、裏口からヘビが入ってくること

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熱と桃缶

熱と桃缶

 小学生の頃、私はやせっぽちで食も細く、偏食だった。それにもかかわらず、風邪もほとんどひかないし、熱も出さない元気な子どもだった。それでも、時々熱を出して学校を休む時があった。そんな日の特別な思い出。

 思い出は断片的だ。それぞれが繋がっていたのか、それともまた違う時なのか。

 学校を休む日の朝は、心許ない。家の前の道路をワイワイ言いながら、小学生たちが登校していく。その波に乗れず、布団の中で

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このところ、ずっと不調で気分がすっきりしなかった。休みになると、ついベッドで読書して昼寝して…ということばかり。今日は平日の仕事休み。思い切って、1人で出かけた。きれいな景色を見て、あー、これが必要だったんだと思った。
夜は、大好きなそら豆を塩茹でして食べた。ビールが欲しい。