五目釜飯

プロレスをこよなく愛する釜飯戦士。知っている人よりは知らない、知らない人よりは知ってい…

五目釜飯

プロレスをこよなく愛する釜飯戦士。知っている人よりは知らない、知らない人よりは知っている程度の知識。創作活動も行っているが、一向に芽が出る気配のない根腐れサラリーマン。得意技はビクトル式腕ひしぎ逆十字固め。

記事一覧

「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第3話 クール・ド・リオン(獅子の心)

#1 、深夜の公園。  ベンチに塔子と生徒会長が並んで座っている。  遠目から見ると恋人のような距離感。  その様子を物陰から窺う龍之介。     *    *   …

五目釜飯
7日前
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「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第2話 グランド・スラム(二人だけの秘密)

#1 、過去の記憶。  幼い頃、結婚の約束をした男の子がいた。  まだ恋心が何かすら理解していなかった頃の、ほとんどの人が淡い記憶としてのみ残るありふれたエピソード…

五目釜飯
7日前
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「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第1話 キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン(捕まえてごらん)

あらすじ  佐伯龍之介はとある能力を隠して高校生活を送っていた。過去のトラウマからそのことを隠していたが、ある日、同じクラスの疋田塔子にその事がバレてしまう。 …

五目釜飯
7日前
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ひろゆきの「プロレス」発言とTAKAみちのくの憤りについて思うこと 〜プロレスの「誤用」と「一般化」

二つの前提  まず、大前提として他人のケンカ、言い争いに介入するのは不毛以外の何ものでない。  詳しい事情を知らない場合がほとんどだし、当事者同士ですら発言のニ…

五目釜飯
3か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01b共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。後…

 「世界最強」論  今でこそ競技が違う選手に「世界最強」を求めるのはナンセンスだと認知されているが、格闘家やプロレスラーの強さを「フィジカル」でしか推し測れな…

五目釜飯
5か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01a共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。前…

 男子に共通する妄想体験  男子にほぼ共通する妄想体験は「エロ」と「世界最強」である。  エロに関しては論旨と関係ないのはもちろんだが、ほぼ語ることがない。男子…

五目釜飯
6か月前

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 12プロレスの抗争には必ず「テーマ」が存在する〜対立構造からテーマは生まれ…

 スポーツにおける「テーマ」  大前提として、スポーツや格闘技において勝ち負け以外の要素は全て「おまけ」である。  もちろん興行として考えた時、選手個人の人気は…

五目釜飯
6か月前

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 11ヒールには思わせぶりな「ニックネーム」がよく似合う〜悪役の形容詞。

 プロレスラーのニックネーム  プロレスラーには様々なニックネーム(形容詞)がある。  新日本プロレスなら「燃える闘魂」に始まり、「革命戦士」「人間山脈」「皇帝…

五目釜飯
6か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 10タッグマッチには「長編の物語」が全て詰まっている〜物語は二人いれば完結…

 プロレスの「最初の物語」  プロレスにおける「物語の始まり」とは、どこにあたるのか?  入門テストから練習生時代、デビューから海外武者修行と、シングルプレイヤ…

五目釜飯
6か月前
2

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 09アックスボンバーが「伏線」になる〜人物の機微が物語を動かす。

 ラリアットとクローズラインとアックスボンバー  プロレスには兄弟技というか、同一のムーブで違う名前だったり、使う人によって違う名称になったりする技がいくつか…

五目釜飯
7か月前

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 08ユニット編成が変わる時「ストーリー」は動き出す〜物語のバリエーションは…

 プロレスの「ストーリー展開」  プロレスにおいて試合外で展開される「ストーリー」は大まかに分けて二種類ある。  一つはレスラー個人に属するもので「海外武者修行…

五目釜飯
7か月前

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 07地方巡業は「エピソード」の宝庫〜おらが町のヒーロー。

 プロレスと地方巡業  SNSが発達した現代において、プロレスの地方巡業の興行を不思議に思う人もいるだろう。  客入りが期待できるビッグマッチやPPV用の興行だけをハ…

五目釜飯
7か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 06理想の「ヒロイン」は強いチャンピオン?〜ヒロインは追いかけられるもので…

 プロレスと「恋愛模様」  プロレスにおいて物語論的な「キャラクター」としての役割があるとすれば、それは「チャンピオンになる前」が「主人公」で、「チャンピオン…

五目釜飯
7か月前

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 05こけしis happy〜自分だけの「名」を付けることで「主人公」になる。

 「生え抜き」と「外様」  本間朋晃というレスラーがいる。  プロレスをあまり知らない人にとっては天龍、長州に次いで「声が聞きとりにくい」レスラーとして認知され…

五目釜飯
7か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 04プロレス実況は「フィクションの語り方」に似ている〜レスラーの情報をいか…

 「プロレス」を説明する難しさ  プロレスの実況は「プロレス」を説明するための一つの表現方法である。  小説には小説の、まんがにはまんがの、映画には映画の観せ方…

五目釜飯
8か月前
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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 03「世界観」とはロープワークである〜「お約束」を理解することで物語に没入…

 「世界観」と「お約束」は同義  フィクションで「世界観」を指す場合、多少の解釈の違いはあれど、その単語を知っている者ならそれほど齟齬のない使い方になるだろう…

五目釜飯
8か月前
「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第3話 クール・ド・リオン(獅子の心)

「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第3話 クール・ド・リオン(獅子の心)

#1 、深夜の公園。
 ベンチに塔子と生徒会長が並んで座っている。
 遠目から見ると恋人のような距離感。
 その様子を物陰から窺う龍之介。
    *    *    *
 インサート。
 昼間。学校の中庭。
 龍之介、どんよりとした雰囲気をまとっている。
塔子「何でそんなに疲れんのよ」
 龍之介、突っ込む気力もわかない。
 視線が痛かった。
 人間が向ける視線が物理的に作用するとは知らなかった。

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「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第2話 グランド・スラム(二人だけの秘密)

「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第2話 グランド・スラム(二人だけの秘密)

#1 、過去の記憶。
 幼い頃、結婚の約束をした男の子がいた。
 まだ恋心が何かすら理解していなかった頃の、ほとんどの人が淡い記憶としてのみ残るありふれたエピソード。
 だけど私はずっと覚えていた。
 夢中になるアイドルも、憧れのスポーツ選手も、恋焦がれるような学校の先輩も、彼女にはいなかった。
 彼女にとって彼が全てだった。
 彼だけが彼女の心に居座り続けた。
 同じ小学校、同じ中学校、同じ高校に

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「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第1話 キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン(捕まえてごらん)

「ブルーベルの森には妖精が住んでいる。」第1話 キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン(捕まえてごらん)

あらすじ

 佐伯龍之介はとある能力を隠して高校生活を送っていた。過去のトラウマからそのことを隠していたが、ある日、同じクラスの疋田塔子にその事がバレてしまう。
「君、妖精が見えるの?」
 塔子は龍之介にだけ見えていた〝妖精〟を元の世界に送り返す、とある組織に所属する妖精追跡官であった。龍之介たちは現世に不法滞在している妖精を追う過程で、同じ高校の副会長が誰かとチェンジリングされたことを突き止め

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ひろゆきの「プロレス」発言とTAKAみちのくの憤りについて思うこと 〜プロレスの「誤用」と「一般化」

ひろゆきの「プロレス」発言とTAKAみちのくの憤りについて思うこと 〜プロレスの「誤用」と「一般化」

二つの前提

 まず、大前提として他人のケンカ、言い争いに介入するのは不毛以外の何ものでない。
 詳しい事情を知らない場合がほとんどだし、当事者同士ですら発言のニュアンスを間違って捉えているケースが多々ある。擁護した方に梯子を外されるケースもある。

 それでも今回、こうしたテキストを書こうと思ったのは、ひろゆき側、TAKA側の主張に明らかな乖離が見られたからだ。ただの言い争いであれば友人でも

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01b共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。後編

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01b共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。後編

 「世界最強」論

 今でこそ競技が違う選手に「世界最強」を求めるのはナンセンスだと認知されているが、格闘家やプロレスラーの強さを「フィジカル」でしか推し測れなかった時代の産物である。
 要するに「肉体がより大きい奴が強いよね」というイメージに基づく理屈なわけだ。
 この論拠では技術論が一切無視されているので、同じ競技の階級制とは似て非なる考え方なのだが、一般的なイメージでも「体重差」は強さの指

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01a共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。前編

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 閑話01a共通幻想理論〜プロレスラーはなぜ「世界最強」を求められたのか。前編

 男子に共通する妄想体験

 男子にほぼ共通する妄想体験は「エロ」と「世界最強」である。
 エロに関しては論旨と関係ないのはもちろんだが、ほぼ語ることがない。男子女子関係なく、想像の範囲を超えることはないだろう。想像通りの妄想である。個人の趣味嗜好の範囲も逸脱しない。その意味では「妄想としてのエロ」はエロ以外の部分がとても重要になってくるのだが、それはまた別の話だ。

 だが「世界最強」の妄想

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 12プロレスの抗争には必ず「テーマ」が存在する〜対立構造からテーマは生まれる。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 12プロレスの抗争には必ず「テーマ」が存在する〜対立構造からテーマは生まれる。

 スポーツにおける「テーマ」

 大前提として、スポーツや格闘技において勝ち負け以外の要素は全て「おまけ」である。
 もちろん興行として考えた時、選手個人の人気はグッズの売り上げに直結するし、「名勝負」と呼ばれるような試合内容は観客の満足度を引き上げるものだ。アドバンテージが高い選手にとっては勝敗以外の「過程」や「試合内容」も重要ではあるが、あくまで「付加価値」としてのものでしかない。
 第三者

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 11ヒールには思わせぶりな「ニックネーム」がよく似合う〜悪役の形容詞。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 11ヒールには思わせぶりな「ニックネーム」がよく似合う〜悪役の形容詞。

 プロレスラーのニックネーム

 プロレスラーには様々なニックネーム(形容詞)がある。
 新日本プロレスなら「燃える闘魂」に始まり、「革命戦士」「人間山脈」「皇帝戦士」「破壊王」「野人」「猛牛」「レインメーカー」「制御不能のカリスマ」のような個人を形容するものから、複数のレスラーを世代やチームでくくる「闘魂三銃士」「トンガリコーンズ」「第三世代」などがあったりする。今は複数のレスラーを形容する単

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 10タッグマッチには「長編の物語」が全て詰まっている〜物語は二人いれば完結する?

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 10タッグマッチには「長編の物語」が全て詰まっている〜物語は二人いれば完結する?

 プロレスの「最初の物語」

 プロレスにおける「物語の始まり」とは、どこにあたるのか?
 入門テストから練習生時代、デビューから海外武者修行と、シングルプレイヤーとしてのイベントは多々あるが、入門テスト合格後の展開としてはほとんど個人差はない。どちらかというと「物語が始まる前」のチュートリアル的な印象に近い。むしろ入門テストに不合格した人間が他団体や海外に渡航し、紆余曲折を経てデビューにこぎつ

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 09アックスボンバーが「伏線」になる〜人物の機微が物語を動かす。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 09アックスボンバーが「伏線」になる〜人物の機微が物語を動かす。

 ラリアットとクローズラインとアックスボンバー

 プロレスには兄弟技というか、同一のムーブで違う名前だったり、使う人によって違う名称になったりする技がいくつか存在する。その代表格が「ラリアット」という技である。
 これは#4で説明したように、プロレスには「他人のフィニッシングホールドは使わない」という暗黙の了解があるため、意図的に技の種類や名称を変更する傾向にあるからだ。まれに身体能力の高さと

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 08ユニット編成が変わる時「ストーリー」は動き出す〜物語のバリエーションはそれほど多くない。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 08ユニット編成が変わる時「ストーリー」は動き出す〜物語のバリエーションはそれほど多くない。

 プロレスの「ストーリー展開」

 プロレスにおいて試合外で展開される「ストーリー」は大まかに分けて二種類ある。
 一つはレスラー個人に属するもので「海外武者修行」や「凱旋帰国」、「キャラクター・ファイトスタイルの変更」がそれに当たる。これは#05、06である程度、説明したので今回は省く。
 もう一つは所属する軍団(ユニット)の内外におけるいざこざや対立である。これにベビーフェイスとヒール、どち

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 07地方巡業は「エピソード」の宝庫〜おらが町のヒーロー。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 07地方巡業は「エピソード」の宝庫〜おらが町のヒーロー。

 プロレスと地方巡業

 SNSが発達した現代において、プロレスの地方巡業の興行を不思議に思う人もいるだろう。
 客入りが期待できるビッグマッチやPPV用の興行だけをハウスショーにして、後はYouTube等の動画サイトを使って試合を配信すれば経費もかからないだろうと。
 確かに過去の試合も話題の試合も、パッケージ化されることの少ない海外の試合ですら今は検索すればどこかの動画サイトに引っかかる。プ

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 06理想の「ヒロイン」は強いチャンピオン?〜ヒロインは追いかけられるものである。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 06理想の「ヒロイン」は強いチャンピオン?〜ヒロインは追いかけられるものである。

 プロレスと「恋愛模様」

 プロレスにおいて物語論的な「キャラクター」としての役割があるとすれば、それは「チャンピオンになる前」が「主人公」で、「チャンピオンになった後」が「ヒロイン」となる。
 この場合の「ヒロイン」とは当然、男か女かという些末な問題ではない。プロレスにおいてチャンピオンに挑戦するということ、負け続けているレスラーに向かっていく姿勢は「フィクションの恋愛」における「振り向いて

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 05こけしis happy〜自分だけの「名」を付けることで「主人公」になる。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 05こけしis happy〜自分だけの「名」を付けることで「主人公」になる。

 「生え抜き」と「外様」

 本間朋晃というレスラーがいる。
 プロレスをあまり知らない人にとっては天龍、長州に次いで「声が聞きとりにくい」レスラーとして認知されているかもしれない。あるいは「スイーツ真壁」の相方と覚えている人もいるかもしれない。聞きとりづらい声と愛嬌のあるキャラクター、それが今の本間選手の印象だろう。
 その本間選手は所属する新日本プロレスにおいて「外様」のレスラーである。「生

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 04プロレス実況は「フィクションの語り方」に似ている〜レスラーの情報をいかに無駄なく説明できるか。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 04プロレス実況は「フィクションの語り方」に似ている〜レスラーの情報をいかに無駄なく説明できるか。

 「プロレス」を説明する難しさ

 プロレスの実況は「プロレス」を説明するための一つの表現方法である。
 小説には小説の、まんがにはまんがの、映画には映画の観せ方や伝え方、表現方法があるように、プロレスを誰かに魅力的なものとして説明するために「プロレス実況」ほど適したものはない。そして数あるスポーツ実況の中でも、プロレスの実況は「フィクションの表現方法」と親和性が高い。
 ほとんどのスポーツ実況

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プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 03「世界観」とはロープワークである〜「お約束」を理解することで物語に没入する。

プロレスから学ぶ物語論〜現実と虚構の狭間の物語 03「世界観」とはロープワークである〜「お約束」を理解することで物語に没入する。

 「世界観」と「お約束」は同義

 フィクションで「世界観」を指す場合、多少の解釈の違いはあれど、その単語を知っている者ならそれほど齟齬のない使い方になるだろう。プロレスにおいてもその使い方はそう変わらない。ただ「世界観」という語を用いないだけだ。それは実は呼び方が変わるだけで、どの分野でもエンターテイメントであれば多かれ少なかれ存在する考え方だ。
 汎用性の高い例を用いるなら、「お笑い」の世界

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