ぼんさい

保育・教育、子ども関連の会社勤務。 0〜5歳児クラス担任経験あり。 娘を産み、はじめて…

ぼんさい

保育・教育、子ども関連の会社勤務。 0〜5歳児クラス担任経験あり。 娘を産み、はじめての子育てに奮闘中! アート、詩、映画が好き。美大卒。 子どもとアート、子どもとは、子ども理解とは。 子どもまわりのことをぽつぽつと。

記事一覧

誰のための、誰による創造か?

娘を産んで約1年半。子育て支援センターや保育園見学など、子どもにまつわる施設にたくさん行きました。左のような作品を、たくさんたくさん目の当たりにしてきました。そ…

ぼんさい
1か月前
2

公園のちょうちょに思うこと

公園や緑道で娘と遊ぶ日々。 ある日公園で、たくさんのちょうちょが飛んでいました。 ちょうちょを見た娘、目を丸くして不思議そうに見つめます。そのうち微笑み、ちょうち…

ぼんさい
1か月前
6

遊び方は誰が決める?

支援センターの立ち上げ・運営の仕事をしたことがあるのですが、保護者の方からの質問で一番多かったのはこれでした。 「これってどうやって遊ぶんですか?」 既製品の玩…

ぼんさい
1か月前
5

子育てはじぶんとの対峙

子育てはじぶんとの対峙。よく耳にしますが、全くもってその通りだなと感じます。 ○○を触って欲しくない、○○をやって欲しくない、などと思ったとして、なぜ自分はそう…

ぼんさい
2か月前
3

子育てはどこから学ぶか

子育て、とても難しい。 正解が見えず、かと言って不正解もわからない。 そんな時に頼るのが、実親だったり友達だったり、子育て経験者の人だったり。 そしておそらく、ほ…

ぼんさい
2か月前
3

日本の『図鑑』文化

数年前、仕事上で海外からきた教育関係者の方にこんな話を聞きました。 「日本はなぜこんなに図鑑が多いんだろう?」 日本の保育園や本屋さんを巡って、そう感じたそうで…

ぼんさい
2か月前
4

子育て界隈におけるマーケティング

子どもを産むまでは全く知りませんでしたが、子育てにおけるマーケティング、なんだかすごいことになっているんですね。 脳にいい 発達促進 怪我を防ぐ 子育ては"わから…

ぼんさい
2か月前
2

大人は分ける、子どもは分けない

遊びは、遊ぶだけ 学びは、机で 遊びは、遊ぶだけ 食事は、食事 けれど、子どもは生活の中で学ぶ 食事中、食べ物を落とすことで「落ちる」「潰れる」ことの理解、 音や香…

ぼんさい
2か月前
3

子どもたちの100の言葉

レッジョエミリア教育の創始者、ローリスマラグッツィの「子どもたちの100の言葉」という詩をご存知ですか? 冗談じゃない。百のものはここにある。 子どもは百のもので…

ぼんさい
2か月前
2

子どもの可能性を奪わない

教わるのではなく自分の頭で考える。 心で感じて、選択肢の中から自分の力で選ぶ。 そんなことを改めて感じた娘のエピソードを紹介します。 最近、物を様々な容器に入れ…

ぼんさい
2か月前
5

保育園入園。連絡帳ってなにを書く?

保育園入園の時期ですね。 入園のみなさんおめでとうございます! さて、保育園では必ずある連絡帳。 体調や姿の変化以外でなにを書こう?と悩まれる方をよく見かけるの…

ぼんさい
3か月前
6

「紙」という素材と出会う

娘が「紙」と出会いました。 今までも日常の中で本やティッシュなど紙素材はたくさん触ってきましたが、紙本来の素材と向き合う時間を用意しました。 子ども×紙は、お絵…

ぼんさい
5か月前
2

ものは多くなくていい

おもちゃ、絵本、食器、食事エプロン、服、テーブル、イス、ベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐ベビーサークル、マット、ごっつん防止グッズ…… 子どもグッズをネッ…

ぼんさい
6か月前
6

『食いつきがいい』って誰のことば?

このおもちゃ、食いつきがよかった! この野菜、いつもより食いつきがいい! などなど、食いつきという言葉が子育てまわりには多いなと感じます。食いつきという言葉自体…

ぼんさい
6か月前
2

おもちゃの選びかた

おもちゃ、という言葉には無数の意味が存在しますが、子どもに渡すおもちゃは『質がよく、子どもが楽しんでくれるもの』がいいと誰しもが思いますよね。私が思うおもちゃの…

ぼんさい
6か月前
3

縛られず、囚われずの子育て

保育・教育の仕事に就き10数年。 自分の子育ては新米1年目ですが、知らないことだらけでわくわくどきどきの毎日です。 保育園に勤めていた時は全く耳にしていませんでした…

ぼんさい
8か月前
4
誰のための、誰による創造か?

誰のための、誰による創造か?

娘を産んで約1年半。子育て支援センターや保育園見学など、子どもにまつわる施設にたくさん行きました。左のような作品を、たくさんたくさん目の当たりにしてきました。そして、悲しみや怒りを多く感じました。

これは、誰のための、誰による表現でしょうか?
これは、子どもが自らの心や体で作った作品なのでしょうか?

自分自身が長年携わってきた保育・教育の現場では、左のような表現を行なったことが一切なかったので

もっとみる
公園のちょうちょに思うこと

公園のちょうちょに思うこと

公園や緑道で娘と遊ぶ日々。
ある日公園で、たくさんのちょうちょが飛んでいました。
ちょうちょを見た娘、目を丸くして不思議そうに見つめます。そのうち微笑み、ちょうちょの動きを追ったり、手をあげて関わりを持とうとします。

ちょうちょを見て、私たち大人は、飛んでるな、とか、白いな、大きいな、アゲハチョウだな、とかなんてことなくそこにある生命の存在感を受け入れています。
が、その日その時、娘はちょうちょ

もっとみる
遊び方は誰が決める?

遊び方は誰が決める?

支援センターの立ち上げ・運営の仕事をしたことがあるのですが、保護者の方からの質問で一番多かったのはこれでした。

「これってどうやって遊ぶんですか?」

既製品の玩具だけでなく、廃材や日用品・おもちゃとして売られていないものを多く出していたので、みなさん疑問に思ったようです。(本当に疑問に思っている方もいれば、おそらく会話の糸口として質問した方もいるでしょうが)

「どう遊ぶと思います〜?」
「わ

もっとみる
子育てはじぶんとの対峙

子育てはじぶんとの対峙

子育てはじぶんとの対峙。よく耳にしますが、全くもってその通りだなと感じます。
○○を触って欲しくない、○○をやって欲しくない、などと思ったとして、なぜ自分はそう思うのか?と自問自答を繰り返してみると、意外と明確な答えはなかったりします。

泥だらけになってほしくない
なぜ嫌なのか?
服や手が汚れるのが嫌だから
なぜ汚れると嫌なのか?
洗うのが大変だから
なぜ洗うのが大変だと嫌なのか?
面倒だから

もっとみる
子育てはどこから学ぶか

子育てはどこから学ぶか

子育て、とても難しい。
正解が見えず、かと言って不正解もわからない。
そんな時に頼るのが、実親だったり友達だったり、子育て経験者の人だったり。

そしておそらく、ほとんどの方が子育ての本を読んだり、インターネット検索に行き着くでしょう。むしろ現代では、一番手っ取り早く、すぐに情報を掴めるから検索が主流かもしれません。

が、インターネットに出てくる情報がこんなにも適当で誤ったものが多いとは……本当

もっとみる
日本の『図鑑』文化

日本の『図鑑』文化

数年前、仕事上で海外からきた教育関係者の方にこんな話を聞きました。

「日本はなぜこんなに図鑑が多いんだろう?」

日本の保育園や本屋さんを巡って、そう感じたそうです。

私の大好きな、レイチェルカーソン『センスオブワンダー』にはこんな言葉があります。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。

もちろん図鑑が悪いわけではありません。図鑑はいろいろなことを教えてくれます。しかし、知識こ

もっとみる
子育て界隈におけるマーケティング

子育て界隈におけるマーケティング

子どもを産むまでは全く知りませんでしたが、子育てにおけるマーケティング、なんだかすごいことになっているんですね。

脳にいい
発達促進
怪我を防ぐ

子育ては"わからない"ことからの不安や心配がつきもの。もちろんそれは悪いことではないですが、その不安に漬け込んだ商品があまりにも多いことよ。

脳にいい…誰のためでしょうか?
発達促進…今目の前の子の姿に本当に合っていますか?
怪我は全て防ぐべきでし

もっとみる
大人は分ける、子どもは分けない

大人は分ける、子どもは分けない

遊びは、遊ぶだけ
学びは、机で
遊びは、遊ぶだけ
食事は、食事

けれど、子どもは生活の中で学ぶ
食事中、食べ物を落とすことで「落ちる」「潰れる」ことの理解、
音や香りの探究を繰り返し、学ぶ

”いたずら” は大人の都合
その行為は、いたずらではなく全てが探究、全てが学び
本当は、遊びと学びは分けられるものではない
分けて考えるものではない
けれど、いつしか分けて考えるのが正解、分けるのが教育とな

もっとみる
子どもたちの100の言葉

子どもたちの100の言葉

レッジョエミリア教育の創始者、ローリスマラグッツィの「子どもたちの100の言葉」という詩をご存知ですか?

冗談じゃない。百のものはここにある。

子どもは百のものでつくられている。
子どもは百の言葉を
百の手を 百の思いを 百の考え方を
百の遊び方や話し方を持っている。
百、何もかもが百。
聞き方も驚き方も愛し方も
理解し歌うときの歓びも百。
発見すべき世界も百。
発明すべき世界も百。
夢見る世

もっとみる
子どもの可能性を奪わない

子どもの可能性を奪わない

教わるのではなく自分の頭で考える。
心で感じて、選択肢の中から自分の力で選ぶ。

そんなことを改めて感じた娘のエピソードを紹介します。

最近、物を様々な容器に入れる探究を繰り返している娘。

ある時、サイズ的には入らないであろう絵本を入れようとしていました。

この姿を見て大人なら「わからないもんね〜」と声をかけてしまいがちです。が、入るサイズ入らないサイズ、様々な大小や形状のものを用意すること

もっとみる
保育園入園。連絡帳ってなにを書く?

保育園入園。連絡帳ってなにを書く?

保育園入園の時期ですね。
入園のみなさんおめでとうございます!

さて、保育園では必ずある連絡帳。

体調や姿の変化以外でなにを書こう?と悩まれる方をよく見かけるので、私が書いてくれると嬉しいなあと思うポイントをお伝えします!

"なにげない子どもとの日常"

それでじゅうぶん、それが1番です。

どんな意味があるか?

例えば『昨日は〇〇にお出かけしました』とあれば、保育士は子どもに『昨日〇〇行

もっとみる
「紙」という素材と出会う

「紙」という素材と出会う

娘が「紙」と出会いました。
今までも日常の中で本やティッシュなど紙素材はたくさん触ってきましたが、紙本来の素材と向き合う時間を用意しました。

子ども×紙は、お絵描きが1番イメージしやすいかと思いますが、まずはお絵描きの前に、紙のみと触れ合います。

ロール紙を広げると、娘は即座に紙を手で触ります。触ったあとはたたいたり、うつ伏せになって紙を持ち上げたり。大きな紙なので全身を使って紙と向き合ってい

もっとみる
ものは多くなくていい

ものは多くなくていい

おもちゃ、絵本、食器、食事エプロン、服、テーブル、イス、ベビーカー、チャイルドシート、抱っこ紐ベビーサークル、マット、ごっつん防止グッズ……

子どもグッズをネットや店頭で眺めていると、なんと多いことか!人ひとり生まれ、大人とはまた違う人間が育ち生きるので、当たり前にモノ入りです。が、それ、本当に必要?といま一度考え直すこと、買う前に立ち止まることってとっても大事だなと思います。

ランキングで人

もっとみる
『食いつきがいい』って誰のことば?

『食いつきがいい』って誰のことば?

このおもちゃ、食いつきがよかった!
この野菜、いつもより食いつきがいい!

などなど、食いつきという言葉が子育てまわりには多いなと感じます。食いつきという言葉自体珍しくもないので何気なしに使う方も多いと思いますが、私はこの言葉を子どもに対して使うことに大きな疑問を感じます。

食いつきとは…
歯で何かをかみとろうとする。また、かんだまま離さないでいる。飛びついて口に入れる、食らえ付く、絡んだり不満

もっとみる
おもちゃの選びかた

おもちゃの選びかた

おもちゃ、という言葉には無数の意味が存在しますが、子どもに渡すおもちゃは『質がよく、子どもが楽しんでくれるもの』がいいと誰しもが思いますよね。私が思うおもちゃの選びかたを紹介します。

・『情報過多』『刺激過多』にならないように。
・ひとつのものでも、たくさんの遊びができるもの。
・遊び方が決まり過ぎていないもの。子どもが自ら遊び方を考えられるようなもの。
・量より質。適切適度。

赤ちゃんは共感

もっとみる
縛られず、囚われずの子育て

縛られず、囚われずの子育て

保育・教育の仕事に就き10数年。
自分の子育ては新米1年目ですが、知らないことだらけでわくわくどきどきの毎日です。

保育園に勤めていた時は全く耳にしていませんでしたが、子育てにもムーブメント的なものはどうやらありますね。子どもを産んで初めて知った言葉はたくさんありました。

ゆるモンテ
ゆる知育
ゆる英語
ジーナ式
ねんトレ
おうちモンテ
BLW
補完食

などなど。子育ては正解がなくそれぞれの

もっとみる