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遊び方は誰が決める?

支援センターの立ち上げ・運営の仕事をしたことがあるのですが、保護者の方からの質問で一番多かったのはこれでした。

「これってどうやって遊ぶんですか?」

既製品の玩具だけでなく、廃材や日用品・おもちゃとして売られていないものを多く出していたので、みなさん疑問に思ったようです。(本当に疑問に思っている方もいれば、おそらく会話の糸口として質問した方もいるでしょうが)

「どう遊ぶと思います〜?」
「わからないから面白いですよね!」
「子どもに渡すと見えてきますよ!」

いろんな言葉で返しました。
明確な答えとしての返答はしませんでした。
なぜなら私は、遊び方の正解を持っていないからです。こうやって遊ぶんですと伝えたとして、子どもが違う遊び方をしたら保護者の方は訂正する可能性があるからです。

子どもは、自分の力で遊びます。
自分でものと関わり、手で考え、頭と心で遊びます。体を使って表現し、インプットとアウトプットを繰り返します。

遊び方を決めるのは大人ではありません。
正解を持っているのは、大人ではなく子どもです。
私たちが遊び方を教えようものなら、それは子どもたちの考える力を奪っているのと同じです。

わからなかったら、子どもに手渡してみればいい。
わからなかったら、まずは自分が触ってみればいい。

触ってみたら、思ったよりも冷たかった、重かった、柔らかかった、色々と想いが浮かぶはず。
子どもたちは遊びと学びの天才です。どう遊ぶか?と頭で考えるよりも、心が動き手を伸ばします。
意識せずに子どものように遊ぶのは難しいかもしれませんが、ぜひ、まずは大人自身が触って、感じてみて下さい。

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