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エッセイ:比呂暇太郎(10)ヒュッゲな ヒュッゲな「アンデルセン」


「ヒュッゲ」はデンマークの言葉なんで!

はー 4月もおわりじゃのう
新入学の 学生さんや
新社会人の 若い衆らあは
もう新しい環境に 慣れたころかいのう
 
最近 どねえしとるん?
わしじゃあや
比呂暇太郎 じゃあーや
 
わしゃあ 近頃 アイス・アメリカ―ノ 飲んどるよ
ぶち美味しい デニッシュ・パンも あるしのう……
 
そう言やあ
「デニッシュ」言うたら
「デンマークの」言う意味で
「デンマーク」は「デーン人の国」言う意味じゃったのう
 
ほいでの みんな 知っとった?
デンマーク語で「ヒュッゲ」言うんは
 
「勇気、慰め、喜びを与える」とか
「居心地の良い 明るい雰囲気」とか言う意味なんじゃと
 
「ビッケ」じゃあないんでェ
ありゃあ
「小さなバイキング ビッケ」言う
スウェーデンの  
ルーネル・ヤンソンさんの 児童文学が原作の
テレビアニメじゃあや

「広島アンデルセン」の理念は「ヒュッゲ」なんじゃ!

「アンデルセン」言うたら
童話作家の アンデルセンじゃ 思うじゃろうけど
 
広島ではの
本通りにある パン屋さんの
「広島アンデルセン」が 有名なんで!
 
創業者の 高木俊介さんはの
1959年にデンマークのコペンハーゲンに
行っちゃってからの
「デニッシュ・パン」に出遭って感銘を受け
これを日本で初めて 製造・販売して
広めちゃった人なんよ
 
この高木さんが掲げちゃった 創業の理念が
この「ヒュッゲ」じゃったんよ!

パンを通じて みなさまの毎日に「ヒュッゲ」をお届けできるベーカリーでありたい

出典:広島アンデルセン公式HPより

ほいでから
トレーと トングを持って
自分でパンを選んで買う セルフ販売方式も
「広島アンデルセン」が
日本で初めて 考案しちゃったんで

出典:広島アンデルセン 公式HPより

「デニッシュ・パン」言うんはの
生地を何層も何層も重ねて 焼くパンじゃからの
えらい 手間がかかるのィね
 
朝に 焼きたてパンを提供しよう思うたら
はー 真夜中からの長時間の作業じゃの
 
高木さんはの
このパン生地を 
「冷凍保存」する技術を開発しちゃったんよ
 
ほいじゃけどの
あえて 特許をとらんで
無償で公開しちゃったんで!
 
その理由は
「日本中に焼きたてのパンを普及させるため」
「日本中のパン職人の方々の負担を減らすため」
じゃったんと
 
まさに「ヒュッゲ」じゃのう!
 
広島アンデルセンの店舗ビルは
広島の中心部「本通り」にあるんじゃが
 
戦前の 旧帝国銀行ビルを 改装したビルじゃったんよ
このビルは「被爆建物」じゃったんじゃがの
 
高木さんがの
あえて被爆建物を改装して そこでパンをみんなに提供することが
「広島の復興のシンボル」じゃ 考えんさったのいね
 
耐震補強の必要なんかも あっての
最近 またリノベ しちゃったんで

本通りにある新しくなった「広島アンデルセン」

良いモノをみんなに提供するのが「モノづくりの心」なんじゃ!

戦後の食糧難のなかで
「健康に良く、栄養のあるお菓子を作ろう」と
カルシウムの「カル」、ビタミンBの「ビー」をとって
松尾孝さんは「Calbee」の名前の会社を 創業しちゃった……
 
少年のころ
英国土産の万年筆に出遭って 感動しちゃってから
島国の日本は 海外に向かって発展せねば と
坂田久五郎さんは「セーラー万年筆」を創業し
「書くこと」の品質にこだわった万年筆を 作り続けちゃった……
 
デンマークの暮らしの哲学「ヒュッゲ」に感銘して
高木俊介さんは
「広島アンデルセン」を創業し
デニッシュ・パンを 日本中に広めちゃった……
 
わしゃあ この
先人の方々の「モノづくりの心」を想うと
ほんま ジーンとするのィね
 
「良いものをみんなに届けたい」言う気持ちが
原動力となってからの
みんなが 一生懸命 工夫しちゃったんじゃの
 
それこそが 広島の……
 
イイや!
 
「日本のモノづくりの心」なんじゃの!

ぶち美味しいデニッシュ・パン

ああ そう言やあ「Calbee」と「セーラー万年筆」の事は
以下の記事に書いとるけえ
もし良かったら 読んでつかあさい


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