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「カント法哲学の研究ノート」
1. カントにおける「自律」と「善意志」
カントによれば、道徳的価値は、義務を義務として尊重し、それに基づいて為される行為にのみ、見いだされる。そして、善い意志は、ただ意志することによって善いという。それは義務に基づいて行為することを意志する意志である。その際、われわれが義務として従うべき法則が、カントの「道徳法則」である。
わたしは、カントの「普遍的法則」を、基本的に定言命法の「
"THE FIRE IN THE RAIN"
"THE FIRE IN THE RAIN"
心の中のイノセントワールドが
励ましてくれる。
鏡の中のぼくは、影を帯びてるね。
でも、心の闇には、
天の川が、広がっている。
あの笑顔も、
忘れられないほうき星。
世界の片隅に、君のなみだ。
ごめんよ。
WE ARE THE FIRE IN THE RAIN.
社会の「構造的暴力」の是正と「連帯」の必要性
田畑茂二郎によれば、今日においても、平和を守るためには、それぞれの国内において人権を尊重する体制が作られる必要があることは変わりはない。しかし、発展途上国、特に戦後植民地から独立した国において、顕著な社会の不公正や人びとの貧富の差、抑圧などを生む社会構造そのもののもつ歪みが、武力と異なる一種の暴力として人間を傷つけており、この社会的暴力を是正しないかぎり、人権の問題は解決されない。このような国々に
もっとみる人権の中核としての人種差別の禁止
基本的人権という観念は、一八世紀の啓蒙期自然法思想から導かれたものであって、国内における君主や貴族と一般庶民とが階級的に厳然と差別される中で、君主の絶対支配に抵抗し、平等な人間としての権利が主張された。田畑茂二郎によれば、平等の主張といっても、それは同質的な白人社会内での平等の主張であり、白人と他の人種との間の平等とか、人種間の差別の撤廃とかいった問題は、視野の外におかれた。
戦後、状況は大きく
短編・「ウォーター・エイド」
砂漠の真ん中に、飛行機が不時着した。友人の助手とともに、飛行士は、活路を探していた。
助手:「もう駄目だ。のどが渇いて死にそうだ。体が重いんだ。」
飛行士:「水なら少し残ってる。君のだ。ほら。」
助手:「メルシー。」
飛行士:「ぼくらがここで諦めたら、ぼくらの帰りを待ってる人たちが悲しむ。」
飛行士:「ぼくらが彼女たちを救うんだ。だから、ぼくらは、救援隊だ!」
助手:「はあ、はあ、はは
「後期ラートブルフの闘う相対主義」
後期ラートブルフの相対主義観と民主主義観を、尾高朝雄・碧海純一『ラートブルフの法哲学』を参照して、紹介したい。
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「多様な目的観と単一の実定法の併存」
ラートブルフの相対主義は、すべての他人もまた、同じくその信念に従って政治的態度を取っていることを認め、互いにその立場を尊重するという、人間の平等の理念に基づいている。このような相対主義的態度は、「寛容」の倫理を求めるものである。
短編・「BLUE SKY PROJECT+」
/「マンスリー・サポーター」
オペレーター:「マンスリー・サポーターのご登録が完了しました。ありがとうございます。」
ソラ:「ありがとうございます。」
/「BLUE SKY PROJECT」
日本の海外協力部門に、世界中に食料支援を実施する人道支援機関、BLUE SKY PROJECT(BSP)が発足した。
アリョーシャ:「ぼくたちBSPの活動を大きく分けると、学校給食支援と緊急支援、そ