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短編・「ウォーター・エイド」

砂漠の真ん中に、飛行機が不時着した。友人の助手とともに、飛行士は、活路を探していた。

助手:「もう駄目だ。のどが渇いて死にそうだ。体が重いんだ。」

飛行士:「水なら少し残ってる。君のだ。ほら。」

助手:「メルシー。」

飛行士:「ぼくらがここで諦めたら、ぼくらの帰りを待ってる人たちが悲しむ。」

飛行士:「ぼくらが彼女たちを救うんだ。だから、ぼくらは、救援隊だ!」

助手:「はあ、はあ、はは、そうともいえるね。もう拠点(飛行機)は捨てよう。」

助手:「歩けるだけ、歩いてみよう。」

*****

追想:「さて、ぼくらを救ってくれたリビアの遊牧民よ。ぼくらは君を知らなかった。でも、君はぼくらを見知って、助けてくれた。」

「水を与えし王者よ。ぼくらは、ぼくらの順番に、君を、これから出会うあらゆる人の中に、見知ろうと思う。」

「あらゆるぼくの味方が、あらゆるぼくの敵が、君を通して、ぼくの方へやってくる。ゆえに、ぼくの世界に、敵はいなくなる。」

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