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神奈川のこと

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#神奈川新聞

【神奈川のこと95】つわものどもが夢の跡(横浜市神奈川区/三ッ沢公園)

【神奈川のこと95】つわものどもが夢の跡(横浜市神奈川区/三ッ沢公園)

5月中旬、三ッ沢公園陸上競技場にて神奈川県高等学校総合体育大会、つまり県高校総体、いわゆる一つのインターハイ予選会最終日が行なわれた。
我が母校、東海大相模高校の陸上競技部OBOG会を12年前から主宰しており、コロナ禍も去って、4年ぶりの観戦に訪れた。

よって、これを書く。

気持ち良く晴れた日曜の朝、しっかり朝食をいただき、食後のコーヒーと共にラジオでクラシック音楽を流しつつ、ちょちょいといく

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【神奈川のこと92】森下典子さん(横浜市保土ヶ谷区/かながわアートホール)

【神奈川のこと92】森下典子さん(横浜市保土ヶ谷区/かながわアートホール)

ついに会うことができた。

よって、これを書く。

先日、保土ヶ谷公園内にある「かながわアートホール」にて、映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」のDVD鑑賞会があった。そして上映後には、原作者の森下典子さんが登壇してのお話しがあった。

森下さんは想像していたよりも、うんと気さくで明るく、愉快な方であった。お話しを聴いていて何度も膝を叩いて笑ったし、へぇ~と感心した。そう考えてみると、なるほ

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【神奈川のこと77】クリエイティビティの爆発だ =後編=(鎌倉市/西鎌倉小学校)

前編からの続き、つまり後編を書く。

昭和55年(1980年)、鎌倉市立西鎌倉小学校4年1組の時。
あの1年間は、忍野八海のごとく、クリエイティビティが湧き出し続けた。

ここでは、そのいくつかを記す。

<漫画家>
「ボク、ザエモン」というキャラクターを編み出して、クラスの新聞に四コマ漫画として掲載。藤子不二雄と長谷川町子から影響を受けた作品だ。
<編曲家>
クラス図書に「おさじさん」という絵本

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【神奈川のこと50】ブルーライト東戸塚(横浜市戸塚区)

土曜の朝、目が覚めたら憂うつだった。

熟睡した感覚はある。

ただ、ベッドから起き上がれない。

トイレに行きたい、もう眠くはない。

だが、起き上がれない。

ピーター・バラカンのラジオ番組をかける気も起こらない。

憂うつ、ブルー。

昨晩から兆候はあった。

だから酒も飲まず、ゆっくり風呂に浸かり、ベッドに入った。

だからよく眠れた。でも、目覚めたらブルーであった。憂うつであった。

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【神奈川のこと49】やはり根岸には、牛がいた(横浜市磯子区)

先日、神奈川新聞を読んでいて「おっ、」と思わず膝を打った。

よって、これを書く。

昭和45年(1970年)鎌倉は二階堂で生まれた。翌年の暮、つまり昭和46年(1971年)に横浜市中区根岸旭台にある、根岸台ハイツに引っ越す。以降、昭和53年(1978年)1月中旬までの6年間を、この根岸の地で過ごした。

物心というのは、この間に付いた。

根岸台ハイツは、JR根岸駅で石油コンビナートを背にして立

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【神奈川のこと48】中華街の片隅で、自由とチャーシューについて考える(横浜市中区)

今回の緊急事態宣言発出の前日、中華街に行った。

よってこれを書く。

神奈川新聞を読んでいたら、中華街にあるギャラリーで、横浜在住の写真家、中村康伸氏による「香港の民主活動家たち」という写真展とトークイベントが開催される記事が出ていた。

早速主催者に連絡し、参加を申し込んだ。

その日は、朝、大船の整形外科で五十肩のリハビリテーション、その後、カトリック大船教会で教会報発行のお手伝いをしてから

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【神奈川のこと40】春の陽気、横浜散歩(横浜市/横浜美術館~味奈登庵総本店)

先月23日の天皇誕生日。

実に久しぶりで横浜を散歩した。

毎日、神奈川新聞を読んでいると、展覧会なんかの情報がしばしば掲載されている。

普段は読み飛ばすことが多いのだが、今年に入って、立て続けに3つ、興味を引く展覧会の記事に出逢ったので、切り抜いて取っておいた。

それらを一気に見に行ってしまおうと、23日という日を選んだ。

コロナ禍なので、展覧会の類は日時指定で事前予約が必要だ。

混ん

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【神奈川のこと27】センポ・スギハラ(鎌倉市津)

先日、神奈川新聞に杉原千畝の記事が出ていたので、これを書く。

自宅の本棚に一冊の本がある。「六千人の命のビザ 」。裏表紙の内側に「杉原幸子 平成2年12月」とサインが記してある。

昭和15年(1940年)、リトアニア領事を務めていた杉原千畝(スギハラチウネ)。ナチスドイツの迫害から逃れるため、ポーランドからやってきたユダヤ人に、日本を通過できるビザを交付して、多くのユダヤ人の命を救った方である

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【神奈川のこと22】いざ、出撃!(横須賀市/三笠公園)

先日、神奈川新聞で、2020年度全国博物館ベスト20に、三笠公園の戦艦三笠が選ばれたという記事を読んだのでこれを書く。

初めて、三笠公園を訪れたのは、確か昭和55年(1980年)、西鎌倉小学校4年生の時の遠足だったのではないかと思う。

本物の戦艦に乗り、甲板や艦橋、艦内を見学し、実際に砲台や階段の手すりなどにも触れてみて、それはもう、強烈なる興奮を覚えた。

当時はちょうど、映画「二百三高地」

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【神奈川のこと21】モリー先生との火曜日(鎌倉市/腰越図書館)

思いがけず、良い本に出逢えたので、このことを書く。

先週日曜、地元の腰越図書館に行った。

以前は足繁く通っていたのだが、一年半ぶりのご無沙汰であった。

ちょっと気になる作家がいたので、その著書を探しに行ったのだ。

それはすぐに見つかった。なので、もう一冊何か借りようと考えた。

ちょうどそこへ、司書の方々おすすめの本が数冊、手書きのポップと共に並べてあるのが目に入った。「読書の秋におすすめ

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【神奈川のこと11】愛甲の横浜高校(横浜市金沢区)

今日は、夏休みを取ったので、このことを書く。

夏の高校野球が終わった。

この時期はいつも、何か心にぽっかりと穴が空いたような心持ちとなり、同時に身体もちょっと夏バテ気味となる。

いつもなら甲子園の決勝戦が終わると、その時期がやってくるのだが、今年は異例中の異例で、神奈川県の決勝戦が最後となった。母校、東海大相模が優勝したので、とても嬉しい。相手の相洋高校にも「あっぱれ!」だ。

高校野球が好

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