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11013の手紙に寄せて

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11013でなければならない理由も、ないのだけれど。
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2020年2月の記事一覧

プレイヤーとかクリエイターとか

プレイヤーとかクリエイターとか

今の私のしている主な仕事のひとつに、窓口業務があります。電話も非常に多いのですが、私の場合はそこが「公共の施設」なので、直接その場にやってくる人も同じくらい多いです。

新型ウィルスの感染拡大のことをきっかけに、在宅で仕事をすることの可能性に注目が集まっているように思います。たしかに、会社に出勤してきて、みんながそこに集まって仕事をしているのに、みんながそれぞれの端末につながったモニターのほう

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今日からのための仕事をしよう

今日からのための仕事をしよう

自治体系・民間系問わず、いろいろのイベントを中止する決定がどんどん出てきているようですね。あらゆる心配事を潰すために手を尽くしてでも決行するとなると、気持ちよく楽しめるかがあやしくなってくる。やるなら、万全、どころか億全、兆全くらいの対処をやらないといけない。そこまでして、やるか? やって、楽しめるか? と問うと、中止という選択が浮かび上がるのも分かる気がします。それどころか、会場や施設そのものの

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粛々と 〜これまで通りに、これまで以上に〜

粛々と 〜これまで通りに、これまで以上に〜

新型ウィルスについて、これは頼れそうだぞ、信じて良さそうだぞ、というスジの落ち着いた発信が見られはじめたように思います。闇のなかで怯えるだけの時期を過ぎたかのようにも見えます。

私は、ある自治体の教育機関によって設置される、公共施設の運営に関わる仕事をしています。

昨日、私が担当するある事業の開催を中止にしました。規模、参加者が不特定多数かどうか、内容や趣旨を鑑みての参加者間の接触の度

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ダシドリップ

ダシドリップ

一杯のラーメンをつくって、お客に出すとします。その丼は、たくさんの選択や思考を経た研磨のたまものです。どうしてその材料を選んだのか。どうしてその調理法をとったのか。どうしてそういう形状に加工したのか。どうしてそういう順番で、どうしてそういう提供方法や器を選び、どうしてそういう盛り付けにしたのか。すべてが、選択や可能性の広がりの中からより抜かれた答えのあらわれです。さらには、食事する環境はどうかと、

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メシ? お茶? 何が好き? 〜コーヒーとかラーメン〜

メシ? お茶? 何が好き? 〜コーヒーとかラーメン〜

私はコーヒーを毎日飲みます。が、コーヒー豆を細かく挽いて、その粉を「がばちょ」と飲み込む訳ではありません。フィルターにセットして、お湯でおいしいところ、入ってほしいところを液にするわけです。抽出ですね。

たとえコーヒーがおいしいといっても、豆をそのままバリバリと食べるのがおいしいのではありません。(チョコレートのかかったコーヒー豆のお菓子があって、それがおいしいという例もあるるでしょうけれど

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人+象=像

人+象=像

象の存在って、ファンタジーですよね。あんなにでかくてユラユラしていてたくさん食べてたくさんうんちする生き物は不思議でなりません。鼻(くちびるらしいですね)も長いですし、器用に動きます。でも、確かに、私は象が実在することを知っています。実物を見たこともあります。触ったことはさすがにないですけれど、においの粒子なら私の鼻の粘膜に触ったと思います。

私は、たまに、妖怪になります。たまになんかじゃな

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「徹底」に終わりはあるのか

「徹底」に終わりはあるのか

・うがい、手洗い、体調管理。
私はひんぱんに歌う活動をしているので、声の健康が最大の関心事です。いつも、いかに体調管理するか考えています。そのわりには隙だらけなのか、あの手この手を実践している気になっては風邪をひく、ということを繰り返しています。

・早寝した次の日はつい夜更かししちゃう。
うがい・手洗いも、習慣づけたつもりでいて、実は理想的なうがい・手洗いができていないのかもしれません。元気

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万が一、は結構ある。

万が一、は結構ある。

10代くらいの頃に、宝くじを遊びで1枚買ったことがあります。買った当時の記憶はほとんどありませんが、確か買った事実があったなと。ですので、買ったことで、「当たる可能性がなくもない」などと気持ちがふわふわしたとか上を向いたとか、そういう記憶もほとんどないのです。「10枚買えば絶対に1枚(300円)当たる」と聞いて、本当に買ってみようという気になったのだったかな。300円で買って、仮に300円当たった

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友だち 〜期待はしても、求めない〜

友だち 〜期待はしても、求めない〜

人は、生きていれば、「いつまでもそのときのまま」じゃいません。変わっていかない(ように見える)部分があったとしても、変わった(ように見える)部分が常にあるはずです、再会するたびに。

私は、よく、友達のことを意識します。頭の中で思い出すというだけです。その人の存在を想像します。その像は、最後に会ったときの姿です。そこで止まっています。

正直、私がその人のことを思ったその瞬間に、その人がど

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今日の早寝は、あさってに効く。

今日の早寝は、あさってに効く。

「夢」に関して「お前どうなのよ」と言われると、私はたじろいでしまいます。ですので、ほかの人にもそんなにむやみやたらには聞けない、ハードル高めの質問かもしれません。

ほかの人に対して「問える」「質せる」ということは、じぶんでもそれをしているからできること。「私はこうやって、問うてる。だからこそ、あなたの問いが気になるし、教えてほしい」と、そういうこと。

「そのこと」に夢中になっているから

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生鮮ばか

生鮮ばか

思い出すだけで恥ずかしかしい過去の体験ってありますね。主に恋愛に関わることかな〜という気がしますが、それ以外にももちろんあるでしょう。それって、生々しすぎて、なかなか言えません。青臭いから、開陳するようなものじゃない。青臭さなんて、自分にも他者にも、めったに嗅がせたくないからです。

ところで、年をとると、身体的におとろえます。それって、「ばかになる」ことと同義なのかもしれないと疑っています。

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落ちても死なない綱渡り

落ちても死なない綱渡り

正解であろう方角がまったくわからない状態で、間違いをおかすと深刻なリスクが伴う場合、「そっちじゃない」と言われたときに、私にできることって、「止まること」のみなんじゃないかと想像します。へたに動いて、また「違う」ひどければ「ばかやろう」と言われる、咎められることが怖くて、何も出来なくなってしまうのじゃないかと思います。

こどもがやるあれやこれやのうち、そのおこないが、「ただちにその子や、他の

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「過去にならない未来」は実現する

「過去にならない未来」は実現する

たとえば映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんかは私も見ました。それ以外にもいろいろな作品で描かれた「未来」があると思います。それらは、実現したものもあれば実現していないものもあります。

たとえば、離れたところにいる人どうしが、通信する。それも、すごく小さな端末をつかって。これは、実現して、広く普及したと思います。「腕時計式の通信端末」を私はつかっていませんが、スマートフォンくらいなら、

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へたでいい⇔うまくてわるい

へたでいい⇔うまくてわるい

自分のパフォーマンスしたことについて、技術のことをほめられると、無性に悔しい気持ちになることがあります。それってやっぱり、技術のことは本来あとからついてくるものだという認識を私が深層に抱いているからなのかもしれません。「そこをほめてほしいわけじゃないんだよなぁ」に始まり、「きっと、好みじゃなかったから、そこしかほめられなかったんだろうな」なんてところまで深読みしがちです。その人がそこまで思って言っ

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