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麻布台ヒルズのチームラボボーダレスに行ってきました〜お金をかけた体験でしか得られない価値もあると実感した話

こんにちは、水無瀬あずさです。

酷暑と連日の仕事疲れのため、完全なる夏バテ気味です。子どもたちとの時間を確保するために日々の勤務時間を少しずつ増やしていたのですが、「疲れが溜まってきたからちょっとヤバいかなあ」と思っていたら案の定、体のあちこちが不調をきたし始めました。昔から努力と根性のみで乗り切ってきた感のある私なので、そろそろこういう働き方も考えないといけないんだろうなと反省している今日この頃です。もう若くないってことが骨身にこたえるやね・・・。

それはそうとして、長男くんが受験生につき特に大きな行事も無かった我が家の夏休みですが、最後の締めくくりとして昨日8/25(日)、夫と次男くんと3人で麻布台ヒルズにある森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレスに行ってきました。

チームラボという名前は皆さん聞いたことがあるかもしれませんが、まあデジタルをフル活用した体験型のミュージアムです。ずっと興味はあったのですが、何せ料金が高くて(チケットが一人4000円~5000円)「いや高えわ。無理ィィ!」って思っていたのですが、今年の夏休みは本当に家族で遠出を一切しなかったということもあり、中1になる次男くんの夏の思い出作りのために思い切って予約してみたのでした。

っていうか、もともとは次男くんと私の2人の思い出作りのために予約したものだったのですが

その後、近所の夏祭りに行ったら右足を激しくひねってねん挫し、とてもじゃないけど電車で出かけられねえわということで延期になっていたのです。

リスケしたものの、今度は台風が来るかもということで再度日付を変更。そうなってくるともう夏休み終わっちゃうよ!ということで、2人のお出かけは諦めて夫の分もチケットを買い、長男くんは模試の予定が入っている昨日、3人で参戦したというわけです。車で行ってきたよ。

ということで今回のnoteは、昨日行ってきたチームラボボーダレスの感想などをまとめていきます。現代デジタルアートの極みともいうべき空間と演出は、お子さんが居る人もいない人も楽しめるものだと思います。お値段が高いのが玉に瑕ですが、一生に一度行ってみて損はない!と私は感じましたので、これを読んで興味を持った方は、ぜひ折を見て足を運んでみてくださいね。それでは今回も、いってみよ!


森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレスを全力て体験してみた感想

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレスは、デジタルコンテンツ制作会社として知られるアート集団チームラボによる、東京初の常設展示です。もともとはお台場パレットタウンにあったそうで、麻布台ヒルズに移転開館しました。なお麻布台ヒルズは最寄り駅が神谷町で、駅直結で行けます。今回我が家は車で行きましたが、来場者は値段によって駐車場料金の優待が受けられます。我が家は駐車場代無料でした。

チームラボボーダレスは境界のないアート群による「地図のないミュージアム」で、順路も説明もありません。アプリを入れることで現地で展示の説明を見ることが出来ます(あまり見なかったけど)。部屋から出て他の部屋へと移動し、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け、作品同士が混ざり合うという唯一無二の展示は圧巻で、同じ部屋でも時間とともに変わる景色は圧倒されます。

それでは、私が実際にチームラボボーダレスで体験して感じたことなどをまとめていきます。

360度、見渡す限りの光の洪水

さまざまな材質の壁に覆われた部屋の中には、デジタルによって投影される花や波、水、風景などが流れていきます。最初に部屋に入った瞬間に出た言葉は、ただひたすらに「すごーーーい!!!」でした。語彙力。

壁面はもちろん、床面まで視界を覆う光の洪水は、ただただ圧巻です。写真を載せていますが、たぶん実際に見てみないとこの感動は伝わらないんじゃないかな。

フロアが大小さまざまなしきりに囲まれており、光の演出は部屋から部屋へ、空間から空間へと移り変わっていきます。ひまわりの部屋になったと思ったら、今度は真っ赤な花弁に埋め尽くされたり、雨が降り出したり、コロコロ変わる景色はひたすらに面白く、IT業に携わる私も夫も「どうやって作ってるんだろうね!?」と笑ってしまうようなすごいスケール感でした。

一番広い部屋の中心には岩場みたいな場所があり、次男くんはそこに上っては「すべり台」と滑って遊んでおりました。そういう遊具ではないと思うんだけどな。

一番広い部屋、ひまわりで埋め尽くされる

いくつか入り口が仕切られている部屋があり、そこにはスタッフさんが立っていて、「ここは暗いので気を付けてください」「出っ張りがあります」「作品に触れないように」などの注意を受けてから入ります。それぞれの空間に入った瞬間の「ナニコレー!」感がすごくて、なかなか癖になりますよ。

壁面がガラスになっていて
レールを球体が光りながら移動する小部屋
上から垂れ下がった棒状のライトで埋め尽くされた部屋
触らないようにとスタッフが目を光らせている

何がすごいって、足元まで完全にデジタルなんです。壁に光が投影されるのは良くありますが、足元まで覆われたデジタルの世界は、没入感を高めてくれます。ほんとすげえ。

しかもこの水、人によって流れが変わっているっていうのがもうね

五感全てで楽しめる体験は唯一無二!

光を見て感じて楽しめるのはもちろんですが、実際に行ってみて驚くのは匂いです。部屋によって、香ってくる匂いが違う。花のアートの時にはかぐわしい香りが、アジアな雰囲気の部屋にはお香のような香りが。バラの花びらが散っているところでは、バラの香りがして、臨場感、没入感が爆上がりします。嗅覚って五感の大事な一角を担っているんだなあって改めて感じられますよ。

足元が鏡になっていて脳がバグる

そして音も。たまに動物の鳴き声が聞こえたり、鳥のさえずりが聞こえたり、水の流れがサラサラ響いたりします。私は今いったいどこにいるんでしょうか・・・って思考停止しちゃうけど、それがまた非常に興味深いです。

かなり暗いので足元注意

チームラボボーダレスには順路がなく、かなりの暗闇のなかを探索していくことになります。正直ほぼ何も見えない暗闇の中、歩くのが怖かったです。スタッフさんから「作品に触れないで!」って注意されて、それは分かるんだけど暗すぎてどこかに捕まりたいんだよねって思っちゃう場面が多々ありました。そこはちょっと改善してほしいところかもしれない。転びそうで普通に怖かった。

あと平衡感覚が失われる中で、たまに段差があったりとか、注意書きもないのに角が飛び出たところがあったり、コンセプトから考えれば仕方ないのかなとは思いつつ、やや不親切なところがあるなあとは感じました。怪我人出ないのか心配だ。

それこそ小さいお子さんは興奮してすぐはぐれちゃうと思うので、迷子にはくれぐれもご注意ください。

これはね、ミストに映し出された笛を吹く貴族
夫と二人で「すげえ!!!」って興奮しました

時間とともに空間が変化するので普通に迷う

順路がないというので自由に部屋を行き来できるわけですが、部屋は時間とともに変化するため、「ここさっき来たっけ?」「どっちから来たっけ?」と本当に分からなくなります。ド方向音痴の私はもちろんですが、地図をしっかり読めるはずの夫ですら「あれ?」ってやっていたので、私が迷うのはもう当たり前って話ですよね。一人で行ってはマジでいけない。

入り口入ってすぐの部屋。「さっき来たよね、ここ」
「あれ、そうだっけ?」みたいなやり取りを繰り返した

平衡感覚がなくなり3D酔いする

初めの方は大丈夫だったのですが、途中で出てきた平衡感覚を狂わされる部屋に入ってから、普通におなかがむかむかしてきたというか、3D酔いが始まりました。3Dゲームで酔う人は要注意。

地面がデコボコしているところに光が投影され
平衡感覚が完璧にバグる

壁が鏡の部屋も多くて、次男くんとは何回も壁に激突してきました。たぶんそれほど広くない部屋でも、壁面を鏡張りにすることで果てしない奥行きを出せるんだなあという発見でした。

壁面をひたすらずっと移動している
鳥獣戯画的な和風絵画のカエルヤウサギたち

私と夫は3D酔いしやすいので仕方ないですが、普段から3D慣れしている次男くんですら「ちょっと気持ち悪い」と言っていました。世界観に没入していると感覚を持っていかれるかもしれませんぞ・・・。

展示名がいちいち中二病すぎる

チームラボボーダレスは順路がないし説明もないミュージアムなのですが、スマホアプリで説明を見ることが出来ます。ちなみにこれは自宅で入れても何も見ることはできず、現地で位置情報とBluetoothをオンにすることで見れるようになります。

で、展示を見ながらちょいちょいアプリを確認していたのですが、展示のネーミングがいちいち中二病的なんですわ。タイトルを考た人が、重い中二病に罹患しているのだろうか。ナカーマ。やっぱあれですかね、アーティストというのは少なからず少年の心というか、中二病的な要素を含んでいるものなんでしょうか(極めて偏見)。

秩序がなくともピースは成り立つ
人が時空を生み、時空が交差する時、
新たな時空が生まれる

そのうち「漆黒の•••」とか「混沌の•••」とかも出てきそうですね。目に見えぬ敵と戦う勇者のイメージで!!イカスー!!

お値段は高いが行ってみる価値あり!

どれほど字で説明を連ねて見ても、おそらくこの感動はうまく伝えられないと思います。ぜひ実際に足を運んで、言葉にできないほどの感動を体感してみてください。

お値段はかなり高いですが、それだけの価値があると私は感じました。人によって一日中楽しめると思いますし(うちは酔ったので1時間半ほどで出ましたが)、実際に展示を目の当たりにしてみたら「そりゃこれはカネかかるわ・・・」っていうのもよく分かったので、お値段相応なんじゃないかなあ。普通の博物館よりは断然かかるよねきっと、電気代とか維持費とかで。

雨が降ってきたので滝行してみた

そう何度も行くものではないと思いますが、一生に一度ぐらい、あの特別な没入感を体験してみてもいいんじゃないかなって思います。興味のある方はぜひ!豊洲にも期間限定だけど施設があります。

私は以前、子どもの体験の重要性について書いた記事のなかで、「お金をかけなくても子どもに体験はさせてあげられる!」ということを書きました。

その考え自体は今も変わっていないのだけど、とはいえ一方で、お金をかけたからこそできる体験というものもあって、チームラボボーダレスはまさにそれだなと思いました。気軽に出せる金額ではないけど、出したからこそ得られる特別な体験があって、それはそれで非常に価値があるなとも思いました。それはまあ、チームラボだけじゃなくて、例えば旅行とか、ディズニーランドとかも然りですが。

お金をかけたもの、かけないものそれぞれに価値がある。どちらもバランスよく取り入れた体験を、私は子どもたちにプレゼントしてあげたいなあって強く思いました。

ついでの東京観光

都内に来ることなんてそんなにないので、せっかくだし近くを観光することにしました。

■増上寺
浄土宗の大本山で、徳川家の菩提寺です。600年にもおよぶ歴史をもち、徳川家康公ゆかりの秘仏「黒本尊」を祀る「勝運」のお寺としても知られているそうです。長男くんの受験を前に、勝運にあやかっておきました!

増上寺と東京タワー

写真で見たことはあったけど、実際に行ってみると、とにかく大きい。いろいろな寺社を巡った私ですが、こんなに大きいお寺珍しいよねってレベルで大きかったです。いや立派だあ。

■東京タワー
せっかくなので、近くにある東京タワーもちょっと見に行きました。別に展望台に上るつもりはなかったので、お昼ご飯でも食べようかなって感じで。

次男くん的「中二病的ポーズ」らしい

東京タワーへ向かう坂の下に、たくさんの外国人観光客らしき人たちが溜まっていて、何やってるのか謎でした。東京タワーの映えスポットとかって海外で人気なのかなあ?なんにせよ暑いなか屋外で写真撮るためにご苦労なことです。

東京タワーに行ってみたら、フードコートは観光客で激込み。並ばず入れそうなお店を見つけて入ろうとしたら、「かけそば1300円」にドン引きして引き返すなどしました。観光客価格っておそろしいですね。

ちなみに東京タワーと増上寺は、今まさにプレイ中の『真・女神転生Ⅴ Vengeance』にも出てきた場所でもありまして(ゲームでは増上寺ではなく浄増寺だけど)。

それをふと思い出し、ちょっとテンションが上がった私は、夫に「私、メガテンではここで中ボス倒したよ!」と嬉々として報告しました。すると夫からは「それを聞いて、ハア、以外に俺は何と答えれば?」と至極まっとうな意見をいただきましたよ。フフン!なんだよノリが悪いなあ!「へえ!そうなんだ、フンヌフンヌ!」とか返してくれればいいじゃん!まあ、そんなふうに返されたらキモくてドン引きだけどねっ!!(ひどい)

■泉岳寺
前に高円寺でもやった「ほんとにあるのねシリーズ」第二弾。泉岳寺にある泉岳寺を見に行ってみました。第一弾はこちら。

泉岳寺は曹洞宗のお寺。赤穂藩主浅野家の菩提寺であり、赤穂四十七義士の墓所としても知られているそうです。忠臣蔵ですね。

泉岳寺入り口

私も忠臣蔵についてはそれほど詳しいわけではないけど、昔はよく時代劇などでやっていたので、「赤穂浪士」「大石内蔵助」「吉良上野介」という名前と大まかなあらすじくらいは何となく知っていました。一方最近はテレビで時代劇なんてやらないので、次男くんは「なにそれ?」って言っていて、ジェネレーションギャップっていうか、ちょっと衝撃を受けました。確かに、知る機会ってないよなあ。概要だけ説明して、「教養として知っときな」と教えておきました。

お参りを済ませて、御朱印をいただこうとしたら、車に御朱印帳を置き忘れていることに気づきました。寺社によっては紙に書いて渡してくれるところもありますが、泉岳寺は御朱印帳がないとダメだとのことで、一度車に戻って出直しました。

車に置いてあった御朱印帳を持ち、再度トライしたところ、御朱印をいただくために写経をしてくださいとのお願いが。本来御朱印というのはお経を収めた代わりとして渡されたものだという起源から、簡単な写経をしてもらうルールなんだそうです。なるほろ。

写経のお願いの説明書き

我が家にはちょうど受験生がおりますのでね、ちょうどいいので合格祈願の写経をやることにしました。私がこれをやることでお願いを聞いてくれるなら安いもんだわ。

久々の筆ペンで手が震えました

御朱印が完成するのを待つ間、受付をしてくれたお坊さんが何だか気を遣ってくれていろいろ話しかけてくださいました。たぶん二度足を運んでもらって申し訳ないという気持ちだったのかなあと思います。全然いいのに。

私の写経を見て「どなたかの合格祈願ですか?」と聞かれたので、「あ、今年長男が受験でして・・・」と言うと、手を合わせて深々と頭を下げてくださって、「それは大変ですね!お母様も大変かと思いますがくれぐれもご無理なされませんよう・・・!お母様のお身体、本当に大切になさってくださいね・・・!」となぜかすごく励まされました。私、別に受験でそんなに大変ではないんだけどなと思いましたが、考えてみれば泉岳寺って港区高輪。きっと世のお母様方の多くが、我が子のお受験のために合格祈願に訪れているのを見ているだろうから、ああいう声かけになったのかなあと推測。何とも興味深いことですね。

暑かったけど、いろいろな出会いがあってなかなか面白い東京観光でした。今度はもう少し涼しくなってから行ってみたいなあ。

結び|夏休み最後に遊び尽くした1日!

夏休み最後の日曜日、最後の思い出作りとして遊びつくした大満足の1日でした。朝からガッツリ活動したので、夕方には私も夫も疲れ切ってしまいましたが、次男くんにとって2024年夏の思い出として残ってくれるといいなあと思いました。次男くん本人はというと、チームラボボーダレスでクリエイター心をくすぐられたとかで、帰ってからずっとプログラミングにいそしんでおりましたとさ。

夕方帰ってきた長男くんは、模試の結果もまずまずとのことで、割と順調に勉強を進めているみたい。秋からは受験勉強が本格化するけど、本当に無理のない範囲で、体も心も大切にしながら過ごしてほしいなと思いました。

皆さんにとって、今年の夏の思い出は何ですか?何年後かに、家族や友達と「あんなことがあったよねェ」と笑い合えるような素敵な思い出が、一つでも多くできていることを願いつつ、noteを締めさせていただきます。さあ、これから仕事すんべー。

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