二軍落ちしたもの――正確には二軍ではなくてまだ表には出せず、肩慣らししなきゃいけない連中――を急きょ隔離した場所。囲われた牛たちのように力みだけは一人前にある。やがててっぺんとっ…
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ボクわたしお前そなたにキミ貴様そちはあちきか汝てめえ
#短歌 #note短歌部 #これもプルペン行きだから公開 #落ちなし山なし意味もなし
『パンツ丸見え~熟成下履き~(仮)』
――ふと目覚めると、そこは広大な図書館……らしき場所だった。室内の壁という壁が書棚になっており、どういう仕掛けになっているのか、はるか高みにある天井にまで書物がぎっしりと収められている。
書棚の壁は巨大な回廊と言っていいほど部屋のずっと奥の方まで続いており、先はぼんやりと霞んで見通せない。窓が一つもないのに仄かに明るいのも不思議な光景だった。
試しに壁の書棚から一冊抜き取ってみる。背表紙には何