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Front end より 感謝を込めて!!!

Aquira/アキラ のショップだよ。

森に広がるこの白い靄は、今の僕の頭の中のようだ。馴染んだ温もりと愛していた誰かが居たことは確かなのに、大事な部分だけ綺麗に切り抜かれていて、手を伸ばせば痛みが走る。光を当てても先は見えない闇。この靄が晴れる頃には、いつかのきみと、失くした左の聴力の理由にも辿り着けるのだろうか。

3年前

朝を待っていた。恐らく近辺で一番大きな樹にランタンを担ぎながら登って、靄が広がる一帯とその境界線を見つめていた。朝と夜の狭間。吐く息が白い。ポケットに入れた手紙。置き去りのやさしさは誰に預けたのか。飛び散ったのは硝子だけではなかった気がして、堪らず膝を抱き締めた。日は、昇らない。

3年前

さっきまでいた右も左も雨音に包まれた街とは打って変わって、靄が覆うこの街はとても静かだ。川の近くに立てたテント。木々に囲まれ、風はない。せせらぎが微かに聞こえるだけ。今の僕と同じ、なにもない。寒さを誤魔化すように頭から毛布を被って、でも何故だか不思議と、ちっとも寂しくはないんだ。

3年前

物見櫓の麓、川沿いにこじんまりとしたログハウスを建てた。短時間で酷使してしまったドローンを労りながら、固形の携帯食糧を齧る。天窓から見える空は薄暗い。明けきらない夜明けが暫く続いたかと思えば、また日が傾いてきた。即席のポタージュを胃に落として熱を抱える。今夜もまた、冷えそうだな。

3年前

朝焼けと同時に僕は必要な廃材を集めてクラフトボックスに貯めた。ボタンでドローンを操作して、作り始めたのは物見櫓。巨大樹に間借りして細身で背高い櫓を建て、吹き抜けの屋根に特大のランプ。下から照らされた葉に光が反射して煌めく。これは森の灯台。迷える誰かの道標で在りたい、祈りそのもの。

3年前

区民番号、no.10。ルーン文字が刻まれた守護石のペンダント。ルーンはnied。ニイド、ニード、なるほどね。今の僕には、僕が足りない。キャップとフードを目深に被って歩く、雨だけの街。与えられたものを握り締めて見上げる空。雨音が歓迎のそれに聴こえるのは、きっと気のせいではない、と。

3年前

記憶の欠片が閃光のように思考を遮る。音もなく、時折稲妻に似た痛みを伴うそれに眉を顰め身を寄せたのは、ずっと雨が降る街。昨日まであった温もりの所在を思い出せないまま与えられた僕の街は、靄に覆われて不気味な、それでいて厳かな静けさに包まれた寒い黒の区画。僕は此処を「冬靄の街」とした。

3年前

待宵、屋根裏部屋で。(告知/由眞)

3年前

誰が駒鳥殺したの?

6年前

今日はぷち出張の日だからこれ読むよ!*。٩(ˊᗜˋ*)و*。

6年前

○○○のトリアージ

弔いの木

7年前

【告知】シェアード・ワールド前哨戦!?

7年前

『や、愛したいじゃん』

『雑感抄』

『空白なわたし』

『ぼくらは夢に殺される』