【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

ボク探しミトコンドリアと赤血球
細胞膜を隠し撮りする

じゃっかんのうしろめたさののぞき窓
からだぢゆう光るプレートに透けて

※電子顕微鏡で探したのかな

【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】 ボク探しミトコンドリアと赤血球 細胞膜を隠し撮りする じゃっかんのうしろめたさののぞき窓 からだぢゆう光るプレートに透けて ※電子顕微鏡で探したのかな

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6
『あたしの夜』

『あたしの夜』

「夜」が朝寝坊しやがって 窓辺に影も射さず 闇の世界の住人――あたしたちは 途方にくれて もうちんとんしゃん どうして「朝」と「夜」とが存在するのか 知ったこっちゃないけれど 「夜のこない朝はない」なんて 誰がいったの朝ぼらけ 光は唇を照からせて 自尊心を走らせる 今欲しいのはそれじゃない 一緒に堕ちれる 迷える子羊――ストレイシープ 暁を睨みつけ あたしは独り 夜を待つ あたしの夜 あたしだけの「夜」を

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10
【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】

『背中にナイフを忍ばせて』タイトル付き(タイトル付きは卑怯だなあ(笑))

駆け落ちははやらないよと薄笑う
男の顔を見れない私

【うたがわきしみの短歌集『きしみ卿のタンタカタン』より】 『背中にナイフを忍ばせて』タイトル付き(タイトル付きは卑怯だなあ(笑)) 駆け落ちははやらないよと薄笑う 男の顔を見れない私

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9
『窓枠』

この匂い。

やっぱり……

窓枠だ。

窓枠の味だ。

かすかに甘い弾力。

夕陽がさしこむ、あの3階の窓枠の。

おかえりなさい。

『窓枠』 この匂い。 やっぱり…… 窓枠だ。 窓枠の味だ。 かすかに甘い弾力。 夕陽がさしこむ、あの3階の窓枠の。 おかえりなさい。

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時間についてある意味究極のことを端的に、矛盾を恐れずにいえばドラマチックな語りに落とし込んだものです。どんな作品にも誠実に真摯に寄り添うりくりさんの詠み、聴いて下さいまし。

うたがわきしみ様_時間_|rikuchi|note(ノート)https://note.mu/rikuchi/n/n8c14316d798c

時間についてある意味究極のことを端的に、矛盾を恐れずにいえばドラマチックな語りに落とし込んだものです。どんな作品にも誠実に真摯に寄り添うりくりさんの詠み、聴いて下さいまし。 うたがわきしみ様_時間_|rikuchi|note(ノート)https://note.mu/rikuchi/n/n8c14316d798c

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6
春を漕ぎ ぶつかり始めた 顔に虫

春を漕ぎ ぶつかり始めた 顔に虫

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15
Without boundary

Without boundary

グラデーションが好きだ 白や黒のようにパキッと別れていない曖昧さが好きだ バランスを持って揺らぎ 形容しがたい色を見せるグラデーション 赤と青が出会い 紫に近い色を見せるがしかし紫ではない 善も悪も言葉遊びに過ぎず 肉眼で確認したことなんか一度もない 見たことのないもの そんなことを信じられるはずもなく 怒った顔 笑った顔 泣いた顔 その狭間の顔が生活に溢れる 何色でもない色 グラデーション 境界を決めるのは誰だ 輪郭だと主張する奴は誰だ 僕にはいらな

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