記事一覧
140字小説2021070101『時』
「あなたには永遠を1単位あげましょう。」と神様はおっしゃった。「1永遠はどの位の長さですか?」「永遠は時間です。時間は箱のようなもので、その一箱が1永遠です。」「箱は限りがありますが永遠なのですか?」「箱は膨張し続けるのです。」私は、やがて私を取り込むであろう箱を育てている。
父さんの秘密【140字小説】二次元父さんシリーズ20231205第④話
身体が冷えて手も足も動かない。もう眠気に抗う事もできない。(あぁ……わたしは死ぬんだな。)と思った時、何らかの権限を持つ『神様』が現われおっしゃった。「次元をワンランクダウンして生きてはどうだ。」と。返事をした記憶はないが、わたしは生き返った。二次元父さん。つまり幽霊として。
【あたらしい短歌】2023061601おはよう
地球へもおはよう言いたくなりました朝ひさびさに晴れていたから
今日の雨はよくない。
音を楽譜にできるってどういうことなのかな。
わたしは音を聞いても音楽にはできない。
音楽にはならないけど、言葉にはなる。
彩りが迫ってくるから、絵が描けたら絵にはできる気がする。
描けないけど。
今日の雨はよくない。
わたしを梳いて試そうとしてくる。