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わかるなーそうだよなーとなる素敵な皆様の文章です

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#スキしてみて

揺れる日々

揺れる日々

ピーピー

レジにて、カードが使用できなかった時の音が鳴る。

''あれ、、操作は合ってたはず、、''
少し焦ってもう一度やってみようと思った時には、先輩が隣にいた。

''これ合ってますよね?''
操作に問題がないことを先輩に確認して、もう一度やってみるも結局タッチ決済はできず。

お客様には違う方法で決済してもらった。

やっぱり、先輩だ。

誰よりも早くわたしの異変に気がついて助けてくれるの

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やさしく、じんわり。「好き」を考える。

やさしく、じんわり。「好き」を考える。

30歳が近づくにつれて、「好き」の定義が変わってきたと思っている。

学生時代に感じてきた
かっこいい!イケメン!好き!
っていう単細胞な思考回路も未だに無くはないけれど、

それ以外にも、
ああ、なんかこの人のこと大切だな、
と、やさしく、じんわり、温かい感情を抱くような。
そんな感覚を「好き」だと捉えることが増えてきた。

今、多分だけど、そう感じている相手が1人いる。

何ていうか、一緒にい

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恋愛小説を読むと思い出す、最低で最高な恋のお話。

恋愛小説を読むと思い出す、最低で最高な恋のお話。

24歳になってすぐの頃に彼と出会った。
同じ部署に異動してきた1つ上の先輩で、すっと背が高く、色白な肌と、ぱっちり二重の大きな目が印象的な。

かっこいい人だった。

新卒1年目だった私と、2年目の彼。
たった1年の差なはずなのに、とてつもない壁を感じたのを鮮明に覚えている。私の何倍も頭が冴えて、数字に強くて、立ち回りも上手だった。
私も彼のように仕事をしたい、できるようになりたいと思った。

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「恋人」だけどずっと「好きな人」

「恋人」だけどずっと「好きな人」



恋人との日々の細やかでたまらなく愛しい、私の記録。

一番おいしいところ彼となにかを食べていると彼は決まって「ここが一番おいしいよ」と一番おいしいところを私に差し出す。たとえば、クリームたっぷりのパンやスイーツなら端っこは自分が食べて真ん中のとろとろのクリームが溢れ出すところを私に差し出す。スイーツのようなドリンクなら「ここ果肉いっぱい」と指を指す。ハンバーガーなら、全部の具材をひとくちで味わ

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恋人と生きる日々のなかで拾い上げるもの

恋人と生きる日々のなかで拾い上げるもの

恋人と過ごす日々のなかにある、細やかできらめいたものたち。

私はそれを生き甲斐というカタチのない不確かなものとして拾い集めている。これはそんなほんの一部の記録。

高速道路遠出をしていて高速道路で渋滞に巻き込まれたとき、ハザードランプの点滅で後方に渋滞を知らせている前の車たちを見ながら「俺渋滞の時のこれ好きなんだよね、会話してるわけじゃないのに会話できてるみたいで、なんかいいよね」と楽しそうに自

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親友のような恋人、恋人のような親友

親友のような恋人、恋人のような親友

「この人が見ている世界を一緒に見たい」

そう思えるか否かが、私が誰かを好きになる時の判断軸だ。

元来興味の幅が狭い私。ベッドで思い切り寝られて、好きな音楽や本に触れることができたら、その他には何も望まないというマインドになっている私。そんな私が、新たな世界を見ようと思うのはよっぽどのことなのだ。

昔の恋人たちのことを思い出す。「彼」というフィルターを通して知った世界のことを思い出す。

サッ

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何年分の思い出よりも、心を動かす一瞬を

何年分の思い出よりも、心を動かす一瞬を

恋愛においても、仕事においても、それ以外においても、一瞬の尊さを実感する。

特に恋愛においては、残酷なほどに当てはまってしまうことが多い。

例えば好きな人と長年付き合ったとして、自分も、相手も、心を強く動かす出会いがあればその一瞬の前では、たくさんの思い出も塵になって消えていく。

思い出の多さや、築いてきた信頼関係は、確かにそこにあって、それが偽物なんてことは決してなくて、大事な人であること

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