Michi

脳内お花畑な社会人。のんびり、気ままに、流れるままに。

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  • 小説集

    学生時代、過去の作品たちです。キュンがテーマ。大目に見てあげてください。

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恋愛小説を読むと思い出す、最低で最高な恋のお話。

24歳になってすぐの頃に彼と出会った。 同じ部署に異動してきた1つ上の先輩で、すっと背が高く、色白な肌と、ぱっちり二重の大きな目が印象的な。 かっこいい人だった。 新卒1年目だった私と、2年目の彼。 たった1年の差なはずなのに、とてつもない壁を感じたのを鮮明に覚えている。私の何倍も頭が冴えて、数字に強くて、立ち回りも上手だった。 私も彼のように仕事をしたい、できるようになりたいと思った。 すごく面倒見がよくて、沢山飲みに誘ってくれた。当然みんなの人気者で、ムードメーカー

    • 秋、新生活のはじまり

      急に朝晩の気温が下がって、半袖短パンで寝るのはちょっと寒いと感じるようになった10月。秋、来るの遅すぎない?私とっても待ち侘びていたのに。9月ももう少し秋らしい服を身に纏いたかったと思う。 今日から新生活が始まった。 会社の人事異動で部署、職場が変わり、 車通勤から電車通勤になり、 通勤時間が片道5分から片道1時間30分に伸び、 さらには彼氏と同棲を始めた。 人とはちょっとズレたタイミングでのはじまりなのだけど、なんか、そうか。こうやって人間はステージを上っていくのか、

      • 大切な人ができました

        なんて、簡単な日本語では表現しきれないほどに、 大切で、愛おしくて、心から尊敬できる かけがえのない彼がいます。 お付き合いして10ヶ月が経ち、 プロポーズはまだだけど結婚の約束をしました。 20代半ば、不毛で苦しい、でも抜け出せない 悪い恋愛に苦しんだ時期もあったけど、 すべては、今感じている幸せを 自ら選び取るための経験だったのだと 今になって思います。 "自分が自分を1番愛してあげるんだ。 自分が愛していない自分のことを、好いてくれる他人がいるわけない。" という、

        • 28歳最後の、1週間の帰省を終えて。

          地元の空気とか、地元の食べ物とか、そこにいる人たちとか、全部全部好きすぎるのに、 全国転勤で数年おきに引っ越して知らない土地で仕事してるの、変だなーと思ったりする。 地元に帰り、数日過ごし、仕事のために県外の一人暮らしの家へ帰る時、全然帰りたくない気持ちになる、 いつも。 家族ができたら変わるんだろうか。 自分1人だからそんなふうに思うんだろうか。 本当に大切な誰か、未来の旦那さまのような人が仮に出来たとして、その人のところへ嫁いで行って、改めて地元に永住するという選択

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          8本

        記事

          恋の予感というものは

          毎日あんなに暑くて、噴き出す汗と一緒に溶けてしまうんじゃないかと思っていたのに、ある日突然、夜風が秋の訪れを教えてくれた。 もう9月も終わる。 あっという間だ。大人になってから、月日の流れは本当に早い。仕事に没頭しているうちに、冬さえもあっという間に来てしまうだろう。 そんな折、半年前ぐらいに知り合った仕事関係の人に飲みましょうと誘われて、他に誰を誘うでもなく2人で約束をした。 彼とは月に何度か仕事上で会っては業務の話をする間柄。いつも、もう仕事の話題もなくなったな〜失礼

          恋の予感というものは

          最近いろんな方に、恋愛の記事を読んでもらえて嬉しい限りです。報われなかった私の大恋愛をちょっと肯定してもらえたような気分。結局なんやかんや、そういう有耶無耶な恋愛続きなのが笑えるけどね。

          最近いろんな方に、恋愛の記事を読んでもらえて嬉しい限りです。報われなかった私の大恋愛をちょっと肯定してもらえたような気分。結局なんやかんや、そういう有耶無耶な恋愛続きなのが笑えるけどね。

          優等生コンプレックス

          お利口さんだね、と言われて育ってきた自覚がある。 ごく普通で平凡な、裕福とは言えないけれど不自由ない家庭で育った。いつも優しく家庭的な母と、厳格だけど子煩悩な父、4つ下の弟が1人。あと犬が1匹。 小さい頃、弟がそれはそれはやんちゃ坊主だったので、その分私がちゃんとしなきゃ、みたいな感覚が無意識にあったと思う。親からも、親戚からも、えらいね、お利口だね、とたくさん言われて育った。 しつけに厳しい父からは、食事のマナーや言葉遣いを教え込まれた。(大人になって、そのありがたみ

          優等生コンプレックス

          一日の終わりに

          眠れないあなたへ 私の大切な曲を紹介します。 疲れた身体と心にすっと寄り添ってくれる曲。 韓国語はわからなくても、語感が心地よく、音の響きが美しい。 ピアノも、声も繊細で、愛に満ちていて柔らかく、 映像は、彩度の低いなかに温もりが感じられる。 とても美しく、繊細であたたかい曲だと思っています。 今日は大変な一日だったな なんだか疲れたな そんな一日の終わりに聞いて欲しい曲。 彼の優しさに包まれて、心がふと軽くなるような。 私はそう感じるたび、素敵な曲を遺してくれた彼

          一日の終わりに

          やさしく、じんわり。「好き」を考える。

          30歳が近づくにつれて、「好き」の定義が変わってきたと思っている。 学生時代に感じてきた かっこいい!イケメン!好き! っていう単細胞な思考回路も未だに無くはないけれど、 それ以外にも、 ああ、なんかこの人のこと大切だな、 と、やさしく、じんわり、温かい感情を抱くような。 そんな感覚を「好き」だと捉えることが増えてきた。 今、多分だけど、そう感じている相手が1人いる。 何ていうか、一緒にいて全然気を使わずに自然体で過ごせる人。 もしかしたら彼が気を遣ってくれるおかげで

          やさしく、じんわり。「好き」を考える。

          この夏、海で感じたこと。

          週末、1人でサーフィンスクールに行ってみた。 興味をもったきっかけは色々あるのだけど、もともと水泳を習っていて泳ぐのが好きだったことと、海の近い街で生まれ育ったことが大きな理由だと思う。 経験値としては、数年前に友達や先輩に誘われて挑戦したことが何度かあった程度。 仕事の関係上、2〜3年ごとに転勤があるのでいつも海が近くにあるとは限らないのだけど、幸いなことに今年は、全国的にも有名なサーフスポットまで車で1時間圏内というとても良い環境に住んでいる。引っ越してきたのは秋だった

          この夏、海で感じたこと。

          [log]ひとりぼっちで泣かないで

          「はぁ・・・」 部屋にたどり着き、ベッドに身体を投げ出して大きなため息を吐く。 これ以上ないくらいに重大なミスをして、これでもかってくらいに怒られて、挽回するチャンスすら与えられないまま、半ば強制的に帰宅させられた。 悔しいのと情けないのと疲れたので、本当に頭も心もいっぱいいっぱいだった。 カバンの中でスマホが鳴る。 重い身体を起こして画面を見ると、表示されているのは彼の名前。 「・・・っ・・・タイミング・・・」 出るのを躊躇っていると、切れた。 ・・・そして、

          [log]ひとりぼっちで泣かないで

          今の私を、きちんと愛してあげたい。

          いつからだろうか。 社会人になり、仕事の厳しさや責任を知り、気づけば5年が経っている。 まだまだ若手だと言ってもらえる日もあれば、もうすっかり中堅社員として扱われることも多く、その間で板挟みになることもしばしば。 いつの間に、私はキャリアウーマンになってしまったのか。 中学生の頃、未来の私は23歳で結婚して、25歳を迎える頃にはもう子どもがいると思っていた。 ところが現実は、29歳を目前に控えてなお独身。ここ数年彼氏もいない。やりたい仕事に真面目に取り組み、結果的にキャ

          今の私を、きちんと愛してあげたい。

          飲めない私の飲み会論

          「1年前のお酒飲めなかった私へ。1年後には自らすすんで飲み会行くようになるから安心してね。」 というツイートをしたのが、今から1年半ほど前の話になる。 私は元々お酒に弱い。自らすすんで飲み会に行くようになった社会人3年目・25歳の今でも、ビールや強いお酒は苦手。人が3杯飲み干す間に私はまだ1杯目、みたいなスローペースでしか飲めない。まあ、全くの下戸である母親と、別に強くはないけど鍛えられて飲めるようになったタイプの父親の間に生まれたのだから飲めなくて当然かもしれない。(な

          飲めない私の飲み会論

          コロナ禍に生きるということ

          いま、猛烈に心がしんどい。新入社員だったあの頃に匹敵するかもしれないレベルで、会社へ行くのが億劫になっている。 なぜか? 新型コロナの影響をもろに受けているからに他ならない。 私が勤める会社は、多分聞けばああ~といわれるくらいの知名度はある。もちろんやりたい仕事ができるから入社を決めたわけなのだが、会社としての大きさと、安定性、給料の良さ、福利厚生の充実度も、大きな入社理由になっている。 ただし、うちはお客さんありきの商売なので、今回の新型コロナウイルス流行はかなりの

          コロナ禍に生きるということ

          キスからはじめよう、

          「そろそろ帰るかあ」 「ですね、」 お会計お願いしまーす、と言いながら彼が席を立つ。楽しい時間というのはあっという間で、気づけば終電が近づいていた。飲みなれないワインを飲んで、何だか私もふわふわ。 久しぶりに先輩と2人だけで飲みに行く流れになって、1軒目は居酒屋、2軒目でちょっとおしゃれなワインバーへ入った。周りから見たら付き合ってるように見えるかなあ、なんて浮かれたことを考えたりして。 「先輩どっちから帰るんですか?」 「んー、柚ちゃんどっちだっけ」 「私こっちです、」

          キスからはじめよう、

          Kiss the Girl !

          「…なんか怒ってる?」 お互い忙しい日が続き、久しぶりに会えたというのに彼の様子がおかしかった。笑ってくれないし、あまり目を見てくれない。せっかく着てきた新しいワンピースにも気づいてもらえなかった。こんなことは初めてで正直戸惑う。離れてる間に気持ちも離れちゃった?なんて嫌な予感も脳裏をよぎる。 「別に、怒ってないよ」 明らかに怒ってるじゃん、って言いたくても言えない。なんだか気まずい雰囲気。嫌だなぁ、せっかく会えたのに。話したいことも沢山あったはずなのに、全然思い浮かば

          Kiss the Girl !