あの日に蒔いた種たちは
週に3日、在宅ではないライターの仕事をすることが決まった。
先日神経科にて記憶力や集中力が低下していると言われたが、文字を書く時だけは絶対に集中力が落ちることがない、という自信があるのでとても楽しみな仕事がまたひとつ増えた。
最近は、少し体調を崩すこともあるがそれでもワクワクすることがなんだか多い気がする。
ワクワクや、去年ではとても片付かないだろうと思っていた問題に一区切りがついてきたり、思考が変革し、どう考えても答えがでなかったことにも落としどころを見つけて、それを目指して色々な光が見えてきた。
数年前、何もうまくいかなくて、今は種まきなんだと自分に言い聞かせ踏ん張っていた時期があった。
これはその時に書いた日記だ。
私はこの地で、ずいぶんと長い間ひとりぼっちだった。
パソコンやスマホを開いた時だけ賑やかで、だけど実際にはずっと一人だった。この地にいる意味はあるのかもわからず、ただ目の前のやるべきことをこなしながら、体を休めていた。
それが、今。
見渡してみると、この地にこんなにも仲間が出来た。苦しい時に声をかけてくれる、助けたいと言ってくれる優しい人たちに囲まれ、私も何か与えられるような人間になりたいと、毎日を明るく生きている。
あの時せっせと泣きながら蒔いていた種は、確実に芽吹き、双葉になり、中には花が開いたものもあるだろう。
こんな未来が来るなんて、想像できなくて、
想像できなかったけど、きっと来ると信じて種を蒔き続けた。
それが今こんな風に、こんなにも和やかに素敵な人たちに囲まれて生きていられる。大切な人たちに見守られ、家族は健やかだ。
「嬉しい」をたくさん出していこう。人に感謝をしていこう。
まだまだ種を蒔き続けよう、一面の花畑になるように。
山口葵
🔻共感覚についてのマガジンはこちら🔻
この記事が参加している募集
文章を楽しく書いている中で、 いただくサポートは大変励みとなっております。 いただいたサポートは今後の創作活動への活動費等として 使わせていただこうかと思っています。 皆さま本当に感謝いたします。